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【休載中】イノセントワールド  作者: 泉水遊馬
Chapter 3
23/121

復讐の女神-8

夕方、四人の話し合いが終わり、カスミとルビーが部屋を出た。

二人を見送るリンとアナがソファーに座り話し出す。

「あのお二人と仲良くなれてよかったわ。」

アナが嬉しそうに言う。

「そうね。本当にいいたちね。」

リンもくわえ煙草で答える。

「心が痛むわ…。」

アナの表情が悲しみに変わる。

「別にアナが責任を感じる必要はない。

確かにわたしたちの計画・・に二人を利用することには違いない。

でも、どんなことをしても約束は守る。

だからなんとしても次の夜まで生き残らないといけない。

アナ…これはわたしたちの復讐劇。

もうその舞台からは降りられない。

だから迷いは捨てて。いい?」

リンのきつい口調にアナも言い返す。

「わかっております!!

でも…あのお二人を裏切りたくはありませんの!!

あの瞳。まっすぐにあらがう強き意志。

わたくしたちのような者にでもすがるしかない愛の深さ。

そしてお互いを思いやる優しさ。

絶対にルビーさんとカスミさんには生き残ってほしい!!

貴女あなただってそう思うでしょ!?

そうでないのであれば最低な女ですこと!!」

過激な口調のアナの表情には必死な訴えを感じさせる。

「だから約束は守るって言ってるじゃない!!

わたしだってあの二人を気に入ってる!!

ただ最悪の事態を想定した時に何を優先するのか⁉

アナ…あんたブレてない?

なにしにここに来たの!?ねえ、アナスタシアァッ!!」

すでに喧嘩へと発展したリンとアナ。

「最悪の事態で死ぬのはわたくしたち二人よ、リン。

あのお二人の犠牲の上で成り立つ計画なんてないの。」

アナはそういうと静かに部屋を出た。

苦々しい表情で見送るリン。

(けっきょく一番の問題はアナの優しさだったわけね。

わたしとしたことが…まさかの想定外。

猿も木から落ちる…。

人の感情まで方程式には組み込めない。

いい勉強になったわ。)

リンはそう思うと表情が穏やかになっていた。

挿絵(By みてみん)

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