バトルロイヤル 11 草場雷蔵vsジョーカー転
雷蔵とジョーカーの戦いを見ているアカネは動きたくても動けないジレンマと戦っていた。
アカネに与えられた仕事は、迅速な雷蔵の捕獲と、ルビーをピックアップするというもの。
だが雷蔵が戦いを始めてしまった以上、止めには入れない。
それは一族の掟とかではなく、純粋に動きが速すぎて間に入れないのである。
敵のガイコツもかなりの手練れで、ドンと構えた大鎌が主戦武器かと思いきや、それが実はアサルトライフルで、激しい連射を雷蔵に浴びせていた。
早く若衆頭の幸助と合流してカスミとルビーの離脱のタイミングを計りたいのに、雷蔵のなんとも戦いを楽しんでいる表情を見ると腹が立ってくる。
だが、状況がそれを許してくれない。
騒ぎに気がついたアンドロメダの現地監視員が続々と集まってくる。
かなりざわついている現地監視員たちが銃を構えているが撃てない。
アカネと同じで手が出せないのである。
アカネは大きく深呼吸して20人ほどの現地監視員の背後に回り、二刀流の刃で次々と斬り伏せていく。
日が暮れてきてその状況にも気がつかない現地監視員たち。
「お師様!!!!!!早く終わらせてください!!!!!!!
時間がないの!!!!!!」
絶叫に怒りがこもったアカネの声に、やっと気づく雷蔵。
「お、ちょっと待ってろ。もう終いだ。」
と笑みを浮かべて答える雷蔵に、さらに腹が立ってくる。
雫に電話をして、
「女将さん。お師様を斬っても大丈夫です?」
と怒った声で聞く。
『あと1分で終わらなかったら斬って良し。』
と答える雫。
アカネがこんにも腹を立てているのはカスミはもちろん、ルビーが何度か日本に遊びに来た時に、一緒に遊んだ思い出もある。
姉同然のカスミと友達であるルビーを助けたい。
その気持ちが強く出た結果、半分本気で雷蔵を斬ってやろうと刀を構えるアカネであった。




