バトルロイヤル 7 カスミとルビーVSシザーハンズA
6:15 C 地区 東部
カスミとルビーは東のB 地区に向かって走っていた。
リンと通信が途絶え、クインは返答はない。
状況がわからない以上、クインの身を案じて足は東へ向く。
ただひたすら東西を結ぶメインストリートをひた走る二人。
今さら、コソコソしても意味がない。
マイクロチップが取れたのだから、ここからが本当のミッションと言える。
カスミが路地に逸れる角に人影を見つけた。
シルエットだけで顔は確認できなかったが、それだけで誰かわかる。
草場流剣術、若衆頭、武田幸助。
一門の中でも筆頭に引けを取らないほどの実力者であり、すぐに熱くなる性格の恭介を諫め、年下の三人の兄貴的な存在で人格者でもある。
まさに草場流剣術の精神的な支柱とも言うべき若衆頭。
幸助の姿を目にしたカスミに安心感が生まれる。
「ルビー!!幸助さんが見守ってくれてる!!」
思わず声に出してしまう。
「オッケー!!心強いね!!」
ルビーも弾んだ声で答える。
しかし、二人の抱いている感情は、クインの安否と連絡を絶ったリンとアナの状況。
嫌な胸騒ぎとの戦いであった。
だがこういうタイミングで邪魔が入る。
辺りの照明が大きくなり、戦いのステージへと変わった。
「ちょっとまだ離脱できないよ。」
ルビーがリンが提案した事を思い出し、カスミにそれは無いという意思を伝えた。
「うん、まだやらなきゃいけないことがある!!」
とカスミも同意。
そして暗闇の中からシザーハンズが現れた。




