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冒険 7


冒険 7


とうとうこの日が来た。遊び人のレベルもMAXだ・・・スーパーアイドル、これが最後の職業。

パーティのメンバーとも、お別れだ。

これは、オイラへの罰だ。ルールを破って、パーティを作った。

そして皆の事も巻き添えにして・・・自分勝手に。


ワークギルドに到着した。

「転職の手続きをしてくる。待ってて。」

キサラは重い足をギルドに向けて歩き出した。


「ねぇ皆、俺はキサラから離れないって決めているけど・・・皆はどうする?」

テリウスが小声で話し出した。


「マジェリはどう思ってる?」


「私はちょっと・・・別の事を考えていたんで。リーダーって意外と頑なだからな。」


「ジェミーは?」


「俺もキサラについて行きたいと思ってるんだけど・・・」


「俺は、君たち3人でパーティを再編成すれば良いと思ってる。」テリウスがそう発言すると。


「再編成は4人でやってよ。」後ろからキサラの声がした。

「パーティは明日解散する。」


「何でそんな風に言うんだよ。勝手だ!」テリウスが怒っている。


「オイラがルールを破った。オイラの一族はパーティを組んではいけない決まりだ。」


「・・・・・・」マジェリは皆の事をじっと見ているだけだ。


「なのに・・・オイラ・・・だから・・・。」

「最後の職業、すぐにでもレベルMAXになる。オイラ、皆が大好きなんだ。だから今日1日だけ・・・

 オイラの側に居て欲しい。」


「なんでキサラは皆から離れるって、発想しかないの?俺はキサラがオールマスターになっても離れない。」


「俺も・・・このまま解散てのは、納得がいかない。」


「リーダー、オールマスターになっても一緒に居ようよ。」


「ありがとう、あわてん坊。・・・でも無理だ。」


「何でだよ!!」


「オイラ、只のオールマスターじゃ無いんだ。100人に1人生まれるキングなんだ。」


「キング!?」


「うん。世間からは魔王って呼ばれる事になる。皆、魔王を倒そうって言ってたでしょ?倒すべき魔王 は、オイラなんだよ。」


「・・・そんなっ。」


「パーティを再編成して、倒しに来てよ。その前に、もう少しレベル上げしてな。」


「うううっ・・・」チコリは泣きじゃくるしか出来ない。


「オイラ待ってるからな。」キサラは哀しい笑みを浮かべた。


「笑うな!!笑うなよ、キサラ!キサラ前に言ったよね。

 魔王を倒すのは嫌だ、まだ死にたくないって。あれは、自ら倒されるって意味?」


「そう言う意味じゃ・・・」


「まだ死にたくないんでしょ?だったら足掻こうよ。」


「でもテリー・・・オイラ最後の夜は皆で楽しく過ごしたい・・・」

最初、オイラが釣りをしている時テリーが声を掛けてくれて嬉しかったんだ。

マジェリと猫耳を探して、チコリと森を探索して・・・ジェミーが甘えてくるのが嬉しかったんだ。

キサラは皆と旅をした事を噛みしめるようにして思い出していた。


チコリがピクリと反応した。

「やばいっ!皆、敵に囲まれた。なんでだよ!こんな時に!」


マジェリがチコリと連携をとる。

「倒さないで、捕獲して。」



「まっ待って・・・もう少しだけ・・・皆・・・と。」

キサラのレベルが上がった。キサラは眠りについた。


「遅かったか・・・。」


「嫌・・・丁度良かった。キサラが眠ってくれたお陰で、考える時間が出来た。

 目が覚めた時キサラがどんな人格か分らない。でも俺はキサラと一緒だと決めている。

 目覚めて即に襲って来る可能性だって・・・各自でこれからの事を考えて。」

テリウスは冷静に皆の事を考えて言った。


「私はちょっと考えている事があるんで、取り敢えず此処に残ります。」

マジェリが目を閉じて考え込みながら言った。


「俺も残る。リーダーともマジェリとも離れない。」


「当然残るよ・・・キサラと約束したし・・・守ってやるって。」


「キサラ、目覚めても1人じゃないよ。」



キサラのレベルが上がった。

キサラはオールマスターになった。



********   魔王が誕生した   ********











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