2話 別世界
「ブツブツブツブツ」
「バタバタバタバタ」
謎の人たちがなんか言っている。
ばっ!!!
「召喚!!!!!」
その人たちが一斉に中央に手をやったと思うとババっと音とともにそこに寝ている少年が現れた。
「成功したようです。バカバッカ様」
謎の人は、ちょーあやしい人に話しかけた。
「ああ、急いで装置を取り付けろ。これで最強の軍事力が手に入る。バーカッカッカッァーーー(←笑い声)」
10時間後、、、
チュンチュンと鳥の鳴く声でカイトは目を覚ました。そこでカイトの目に映ったものは、あまりにも衝撃だった。
そこはカイトの知っている世界ではなかった。薄暗い部屋にいろいろな機材が置いてあって、映画とかで見たことがある、悪の組織の秘密基地的なところであった。
カイトは今自分の身に起きていることを何もかも理解できなかった。ただボケーっとしているだけだった。(眠いから)
ふと、カイトは自分の頭に何かヘルメットみたいなものがついていることに気づいた。チュンチュンと音がなっている。
さっき鳥の鳴く声だと思った音の正体はこれだった。
「目覚めたようです。バカバッカ様」
謎の男が突然現れてつぶやいた。
「まあ目覚めても特に悪いことはない。このまま続けろ。あと1ヶ月な!」
突然現れて会話をし始めた2人の話を聞いたカイトは、なんの話をしているのか全くわからなかったが、カイトのなかの本能がこう反応したのであった。
ここにこのままいたら危ない!
「あ!あそこにUFO!」
カイトは指を空に向けた(ここは室内なのでUFOなんてでないが。(室内じゃなくてもでないけど。))
「何!!どこだ!!?!」
2人が周りをきょろきょろし始めた。
今だ!カイトはバチッとヘルメットを外し、体に取り付けられていた機械みたいなやつも引きちぎりこの部屋の出口みたいなドアに走り出した。結構大きい音がしたが悪そうな人たちはUFOを探しているのでバレなかった。
ドアを開けるとそこは洞窟の中だった。この部屋は洞窟の壁に穴を開けて作られたみたいだ。カイトはそのまま洞窟の外に歩き出した。
ここはどこなのか?夢の中なのか。さっきの人たちはなんなのか。カイトはすべて理解できなかった。
カイトが逃げたことにバカバッカたちが気づいたのはカイトがもう洞窟を抜けたときだった。
洞窟を抜けた先にカイトは目を丸くした。いつも見慣れたビルとか道はなくそこには大自然が広がっていた。限りなく続く草原。澄み渡る空。
ああこれは夢なのか。カイトは確信した。
しかしこれは夢なんかじゃなかった。