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プロローグ

この作品は小学生の時にイメージした痛々しい物語を、今になって補正し、書き起こした小説です。ベースは小学生のものなので、ご覧になるときは気を付けてください。

 燃え盛る街。

 

そこはけっこう近未来的な街で、大きな建造物や、広い道路がある。

だがそれも今は半壊し、炎が上がっている。

その中を一つの影が走っていた。白い馬のような身体で、額に角が一本生えている。

ユニコーンか?という疑問を抱いた。

するとその影は、無残に崩れ落ちた建物の隅に振り返った。

そこには白く長い髪で、この街にはあまり似つかわしくない着物を身につけた男がいた。  

その生き物は、その男を見つけるなり「主!」と叫んだ。喋れるんだ…

あるじと呼ばれた男は顔を上げた。その顔には血が滴っていた。よく見ると着ている着物もボロボロだ。生き物は男に近寄り屈みこんだ。

「一刻も早くここを離れましょう。背中に乗ってください」

その言葉に男は短く微笑むと、「いや」と首を振った。

生き物が驚くと、男は「俺はまだやる事がある。」

もちろんお前も、と付け足すと、無造作に手を振った。

すると生き物の足元に幾何学模様が描かれた赤い環が現れた。


「これは…転送門(ゲート)!?」

「お前には人間界(アース)に行ってもらう。」

赤い環は輝きを増していく。

「私が人間界へ!?何故!」

「人間界に俺の分身がいることは知っているな?"奴等"にそれを知られればもう俺達に手段はない……おっと。」

男はまた手を振った。すると生き物の周りが光の帯のようなものに包まれた。光が晴れるとそこには男と同じような白く長い髪の少女が立っていた。

「な…!!」

自分の身体を見て絶句する。

「その姿なら人間界あっちでも目立たんだろ」

そう言ってさらに何か呟くと、少女の足が環の中に沈んでいく。

少女は目を見開いた。もう体の半分以上が沈んでいる。

「そんな…!!主は!?」

「俺はここに残る。お前は人間界に行って俺の分身を守ってくれ」

「しかし…!!」

紅蓮ぐれん

男はその少女の名を呼んだ。言葉を中断された少女は男を見る。

「……頼んだぞ」

その言葉を最後に、紅蓮の姿は消えた。






_____________________________




 真っ暗な空間を飛んでいる。

 

 行き着く先は分かっている。

 

 何をすべきかも分かっている。


 


護ろう。あるじも言っていた。


 

 護ろう。世界の≪希望≫を。


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