第六話 索敵、計画、そして
柏木:「…力で勝てないなら知略で勝てばいいんだよ。とかどや顔で言っていたのになんで呑気にテレビなんか見てるんですか?暇つぶししてる時間なんてないんですよ~まあ犬死したいならいいですけど。」
アッキー:「いや別に暇つぶししてるわけじゃねえよニュース見てたんだ。」
柏木:「ニュース?ですか」
自宅にあったテレビとラジオとなぜかこの男は三台も持っているスマホを使いそれぞれ別のニュース番組を聞き、その傍らでパソコンを使っていた。
アッキー:「おそらくだがこれがバトルロワイアル形式のゲームである以上俺以外でも殺しあってるバカがいるはずだろ?しかもあほみたいな能力使いやがる。なら俺はニュースの中からそれらしい不審死をした奴や目撃情報を探せばいいってことだ。」
アッキー:「っと、これか?ほら、見てみろよ。」
そういいながら見せてきたのはパソコンに映し出された新聞とSNSの投稿だった。
柏木:「えっと?なんかDQNいるんだけどwwプロレスごっことかやばすぎでしょwwwうわこっち見た逃げねば。ってこれがどうかしたんです?あ、なんかブレブレの写真はってある。」
アッキー:「wの読み方が上手すぎて腹立つんだが。まあいいや、それが投稿されたのがで、こっちの新聞なんだけどな、ここからちょっと離れたある地域紙の初版なんだけどさこれ、2版目から差し替えられてるんだよ。その内容がそのプロレス男と似てるってわけ」
柏木:「……へぇ。」
アッキー:「で、このブレブレの写真だけど犯人の顔がないとはいえ幸い場所くらいはわかる。こっから大まかだけどこいつの行動範囲を割り出せた。つーか謎なのは割と写真撮られてる割に顔とかいちまいも映ってないんだよなぁ、まあ行ってみればわかることだけどな。」
柏木:「…………。」
アッキー:「ん?どうかした…ってあぶねぇ!」
柏木が突然押し倒してきた。え?危ないって言ったくせに避けられてないって?そりゃそうだよ俺非力だもん。カブトムシの方が強いんじゃない?
アッキー:「えとー、柏木サン?どういうつもりだ?」
柏木:「……少し……早いですよ……」
アッキー:「え?聞こえないんだが?もっと大きな声で喋ってくれませんかね?」
柏木:「アッキーさ、勘違いしてない?私は……アッキーの仲間でも友達でも何でもないんですよ?よく覚えておいてください、私はあなたみたいな存在を世界一憎み、恨み、嫌うものだということを。」
掴んでいた手を離しそのまま少し飛び跳ねたかと思うと肘を突き出しながら顔面向けて落下してきた。
当然ながら相も変わらず絶命
アッキー:「っってーな!んなことしたら死んじまうぞ!」
柏木:「いや、死にますから普通。いつになったら死んでくれるんですかねぇ?」
口に指をあて首を傾けながらキョトンとした顔で言う。確かにうかつだったこいつは紛れもなく敵だ。久しぶりに頭を使ったから気が緩んでしまったようだ。
アッキー:「はあ……じゃあ俺はもう行くぞ来たきゃついてこい。あんまちんたらしてたら日が暮れちまう。そもそも場所が完全に分かってるわけじゃないんだしな。こちとらパワープレイもできなければ情報系の能力を持ってるわけでもない能力の詳細すら理解してないからいつ死ぬか分からない実質無能力の一般人だからなほかの奴らより沢山調べなきゃなんないんだよ。」
柏木:「はいはい、じゃあ私定期探してきますので先行っていてください。駅近くの商店街のあたりですよね。」
アッキー:「ああ、じゃ。って場所言ってたっけ?まあいいや。あ、じゃあこのメモに書いてあるやつ買ってきてくれよ。気が向いたらいいからさ。」
メモを受け取り、少し経つと扉の閉まる音がする。柚木が出て行ったのだろう。
柏木:「…少し早い、早すぎます。けど、まだあなたは気づいてないんですね。あなたはどう見ても紛れもなく異常者だということに」
柏木:「ああよかった…よかった?本当に?それで何かが変わると?何の意味が?ダメだダメだ!そんなことじゃ!…終わらせないと、早く終わらせないと!皆殺しです。一刻も早く皆をこの世から解放してあげなければ!…フフッ。なるほどなるほど我がことながらそのような考えになるとは実に興味深い。やはり彼といると非常に愉快だ。………。おっと、いけないいけない、ぼーっとしてました。えっと何をしようとしてたんでしたっけ?」
柏木:「あ、メモ。…ってこんなものただの女子に買わせようとするなんてあたまおかしいんじゃないんですかね?ふふっ、まあ仕方ないですねぇ買って行ってあげますか。」
扉と鍵が閉まる音が家の中に響いた。
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