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いつかどこかの彼女と嫌われ少年  作者: こしあんタケノコ
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第四話 暴食の女神の乱心

柏木:「そういえば、人間におけるいじめ等は大きく分けたら”身体的特徴”による嫌悪と”精神的特徴”に対する嫌悪からに分けられますけどアッキーの場合はどっちだと思います?」


アッキー:「おいこら、それは俺の顔か心が死ぬほど不細工だって言いたいのか?」

アッキー︰「取引…だって?」


高槻︰「せや、まぁ今日は取り敢えずウチの持っとる情報をいくらか教えるってだけでええよ、信用を獲得できるんならそれでもええし」

そういって柏木の分の米を食み、柏木の箸を振り回す。うん、なかなか図太いやつだってことは分かった。


アッキー︰「信用だって?冗談じゃない、んな馬鹿みたいに誰彼信用するようなやつだと思うなよ、悪いが俺は脳筋バカタイプというより策を張り巡らせて勝利を勝ち取る智将タイプだと自負しているからな。テストとかでも常に上位だし」

そう言いながら当てつけに角煮を頬張り、箸で指し返す。


高槻︰「……ま、まぁご飯ついでに聞いといてや、ウチが勝手に話とるから。」

若干ひきわらい気味にニコニコと笑い、話しだした。きっとこいつは状況に関わらず人懐っこい性格で人に好かれやすいタイプなんだろう。ちっ、忌々しい。警戒レベルを上げなくては


高槻︰「そもそもななんでウチがアンタに接触しにきたかってゆーとな、まぁ色々あんねんけど、まず第一にアンタのこと知ってたからやねんけどな、」


アッキー︰「は、は??ちょ、ちょっと待てよ!俺はお前のことなんて知ら…いや、知ってなくもない…のか?あれ?どっかで会ってましたっけ?」

人の顔なんぞを覚えるのは昔から苦手なんだ。どうせ避けられる相手ならなおさらだ。


高槻︰「いやいやいや、ウチとお兄やんは初対面やで、そこは自信持ってや。…あー、そもそもなんやけどアンタ2週間前位にゲーム参加者が集められたの知らんやろ」


アッキー︰「…は?集まり?なんだよそれ」

そんなの知らない。そもそもこのゲームについて知ったのは最近も最近、昨日…だと思いきや時計を見ると二日ほどたっていた。だが二週間も前ではない


アッキー:「知らないぞそんなこと!そもそも俺がこのゲームを知ったのは最近だ!疑ってるのか何なのか知らないが俺はホントに何も知らないんだよ!」


高槻:「いやそこは取り敢えず気にしとらんのよ、それよりその集まりについて知りたいやろ」

そういってその時の状況を話し出した。


話をまとめると、二週間ぐらい前の夜におかしな夢を見て、その夢には宇宙みたいな場所に学校の教室みたいな空間があり、そこには自分の他にも何人かいて、しばらくするとそこに主催者を名乗る人物現れ、ゲームについて話があり、参加させられた。その時は信じていなかったが夢から覚めると話の通り能力が使えるようになっていたため話を信じるしかなくなった。ということらしい

ん?


アッキー:「…というかその話に俺出てなくね?その話と俺を知っているという話は関係ないような気がするんだが?」

警戒のために食事を一旦止め、箸をおき、いつでも動ける状態に構える

すると高槻はキョロキョロと周囲を見てから言った


高槻:「…実はな、この話にはまだ続き…っていうか話してないことがあってな、」


高槻:「ゲームの説明があったっていったんやけどな、その時他にも話があったんよ。まあそれがアンタの話やったんやけどな、それ誰が話してたと思う?」

そんなの知るわけないだろ、といいたいところだったがなんとなく心当たりがあった


高槻:「ん、なんとなく察しとるみたいやな。そう、アンタと一緒にいたあの女や、あの女参加者でもないくせに平然と現れて、いきなりアンタの情報リークしてきたんよ。ここにいないのはフェアじゃないからとかなんとか言ってたけど、そもそも参加者同士の顔なんてわからんかったんやで。まあそんな話聞いても信憑性薄すぎやし、罠かと思ってたんやけどな、ここ数日ここらを見回ってたら兄ちゃんがあの女に襲われたり追われたりしとるやないか!っつー訳や、分かってくれたか?」


アッキー:「…言いたいことは山ほどあるし、まあ言ってることは理解はした、けどなそれだから俺と取引するっていう発想にはどうにも結びつかねぇんだよ。まだ罠って線はあるはずだろ、もう少し慎重に動いてもいいんじゃねえか?、命がかかっているんだし。それともアンタ見たまんまの直情型タイプだったり?」


高槻:「…んーまあ否定はせんけどな、一番の理由はあれよ、ここしばらくアンタの動向を観察してみて、思ったってだけやで 能力的に負けるはずがないって。」

ニコニコへらへらとしながらそう言っているがどうにも笑っていないように見えるというか、取引とか言ってるわりに敵意がすごいんだけど。俺何か怒らせるようなこと言ったかなぁ?あ!俺の能力が嫌悪感だから敵意が出てしまったんだな!


アッキー:「なるほどなるほど確かに納得できる、ちなみにその能力って教えてもらうことはできますかね?」


高槻:「まあ知ってどうにかなる類のものじゃなしに別にええで。じゃ、今から見せるわ」

そういって立ったかと思ったら、見事な跳躍ののち四回転して着地した


高槻:「何や、この家、天井ひっくいなぁ頭うちそうになったわぁ、本来なら三階建ての屋根くらいまで届くんやけどな」


なんだそれは相変わらずファンタジーだな、さしずめ超運動能力といったところか。ある程度は肉体の強化もされているのだろうが容姿を見た感じでは極端に筋肉がついている訳では無いようだし、使用制限とかはあるかもな。

などと考え、驚きがバレなめられては困るのでなんて茶化そうかと考えていると、ふと窓の外のベランダに目が付いた


端的に言えばそれは、裏で参加者に情報を流していた張本人。柏木 柚子だった。だがそんなことはどうでもいい、柏木が持っていた身長ほどある食材の入った袋…も少し気になったがそれでもない。

外から俺たち二人を見つめる柏木のいつも外見だけは愛らしいその目は恐ろしいほど笑っていなく、真顔で目を見開き、少し何かをつぶやくようにしながら、ただ静かにこちらを眺めていた。


高槻:「…あかんな…あれは、あれはあかんわ、元々あの娘にあいとーなくてこの時間に接触したけどあそこまでは想定しとらんて、アンタも来な!あれとどういう関係かはなんとなくしかわからんけど、そばにいてええタイプやないで!」

そう言って、俺の腕を掴み勝手口の方へと逃げようとしたとき、持っていた袋が部屋に向かって窓をぶち破りながら投げ込まれた。


柏木:「ど~こ~に~いくんですかぁ~?白くーん大丈夫ですかぁ?」

幸い土埃が舞っている為まだ視認はできないが、やばいことはわかる


アッキー:「どうするつもりだ、逃げるんでもかまわないが、どこから逃げるつもりだ」


高槻:「だから勝手口やって!そもそも逃げ道なんて一つしかないやろ!少しぐらい考えや!って何立ち止まっとんねん!急がな見つかるで!アンタあの女の能力とか知っとるん?知らんやろ!そんなんで悠長にしてられるわけないやろ!」

そういって、見放したという意思表示なのか掴んでいた腕を離す


アッキー:「……まあいいけどな、俺も頭の悪い奴と組みたくないしな。でも情けくらいはかけてやるよ。」

高槻の腕を掴んでベランダの方に引き寄せる


高槻:「ちょ!なん!」

高槻が抵抗するような動作をしようとしたとき、勝手口のドアが、け破られる。


アッキー:「…やあ。ずいぶん派手なお帰りで。包丁は料理に使うものですぜ。」


柏木:「…やあ!アッキーただいま!元気でいたかい?今すぐに夕飯を作るからね」


アッキー:「えーっと、夕飯ならさっき作ってくれたじゃないか。その年でもう耄碌か?」


柏木:「いやですねー、さっき食べたのは前菜じゃないですか。寝言は寝て言ってください。」


アッキー:「…っそっすか。」

ベランダの方を見ると高槻はもうすでにいなかった。


アッキー:(正直逃がさなくてもよかったんだけどな…でもおかげで一つ分かった。柏木はどういう訳か俺を守ろうとしているらしい、だが初めて殺してきたのはあいつだ。多重人格なのか何らかのたくらみがあるのか警戒はまだまだ必要だが、まずは柏木の目的を見極めることにしよう。それからでも遅くあるまい。俺は何を利用してでも生き残ってやる)


そうして再び出てきた食事を口にした。










どうも!楽しんでいただけましたか?物語はここから更に始まっていくので是非楽しみにしていただけたらと思います!

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