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いつかどこかの彼女と嫌われ少年  作者: こしあんタケノコ
2/9

第一話 その2 無題

彼らの犯した罪は何でしょうね。

第一話完結です。

やあみんな、元気してる?俺は絶賛死亡中だよ。

なんか、今日初めて会った女の子の道案内してたら頭かち割られちゃったぜ。


なんでいきなり殺されなきゃなんないんだ?言っていたことも意味不明だったしなぁ


それはそうと、転校生があんな殺人鬼だったなんて、僕の親愛なるクラスメイト、もとい僕の学校の生徒はもう今後殺される恐怖にうち震えながら過ごしていかなきゃならないということか…そんなの…そんなの…!!


「最ッッ高じゃないか!!」


柏木:「何がですか?」


「うぇ!?あ…れ?」

思わずすっとんきょうな声をあげてしまった。


気がつくと先ほどまでいた廃墟の風景があり、抉れていたはずの頭が元通りになっていて、

目の前には自分を殺したはずの転入生がいた。


「…最近の天界ってこんなたちが悪い感じなのか…?」


柏木:「いきなりどうしたんですか?ここは人間界ですよ?」

そういって、けたけたと笑う。とても楽しそうに


柏木:「そんなところで座ってると服が汚れますよ、手貸しますよ。」

そうして差し出された手を僕は払った。


柏木:「……あはは、流石にそこまでされる覚えはないですねぇ。そんなんじゃ嫌われちゃいますよ~」


「お前…何なんだよ!さっき僕はお前に殴り殺されて、凄く痛くて、でも、何故か死んでなくて、お前は何事もなかったように話してきて、それから、」


柏木:「うーん、なんのことやら、夢でも見てたんですかね?」


「夢…」


柏木:「はい、ちょっと疲れてるんですよ、おうちにかえってゆっくり休むといいですよ。」


夢…そういえばそうかもしれない、いくらなんでもいきなり転校生に殺されるなんておかしすぎるよな、

「わ、悪かった。ちょっと気が立ってたみたいだ。」


柏木:「いえいえ、そういう時ありますよね。今回は水に流しておくことにしますよ。さて、そろそろ帰りましょうか。」


「そ、そうだね。ごめん、ありがとう」


神対応に思わず感動してしまった。つい、最近までくそ野郎だと思っていたのだが、評価を改めなきゃいけないな。

いきなり、あんなに理不尽に責め立てられたのにそれを許してしまうなんて、なんという素晴らしい心を持った女の子なんだろう。


そう思った。直後に後ろからバールのようなもので殴り殺されるまでは。

以下、同じようなやり取りが8回程続いたため省略。


「いーーかげんにしろよお前!!」


柏木:「な、なんのことですぅ~♪」

わざとらしくよそ見をしながら下手な口笛を吹いている。

普通ならば人は死んだら生き返れない。だから、殺されたなんて信じようがない。


だがしかし、こいつ毎回殺し方を変えて、回数を重ねるごとにとぼけかたが変わっていやがる。少しずつ笑いが堪えきれなくなっていやがる。なーにがブヒャヒャヒャヒャだ、教室で見せていたおしとやかな笑い方はどうした。


柏木:「ひー、笑った笑った、笑っちゃいましたよ。もうそろそろバレてるでしょうし、飽きてきましたし、もういいよね。」


おいこら、飽きたってどういうことだこら。


柏木:「どうでもいいことで、突っ掛かんないで貰えるかな、名無し君」


「いや、名前ちゃんとあるから、俺の名前は」


柏木:「話戻そうか」

いや、聞く気ねぇなこいつ。


柏木:「と、言ってもこれ以上話すことはあまりないんだけれどね。」


「いや、そもそもなんで俺が生きてるのかとか、なんで殺されたんだとかあるだろ。もっとよぉ!」


柏木:「うるさいなぁやいのやいの、今からその話はするんだよ。ちょっと黙っててくんない?」


「………」ムカツクゥゥゥ


柏木:「君が殺される理由ならもういっただろ。君が化け物だからさ。」


このお嬢曰く、私めが嫌われているのは能力…みたいなもので、世界に害を為す存在だから命を狙われたと言うことだった。どーゆこと?


柏木:「そして、君が死なない理由はね君が死から嫌われているからなんだよ。概念にすら嫌われるとか…ちょーうける。」

イラッ。


「チッ…じゃあ、俺は嫌われてたから死ななかったってことか?じゃあ、お前は何しに来たんだよ。殺せない相手を殺しにきたってしょうがないだろ。」

衝撃の事実にもう、訳がわからず半泣きで聞く。


柏木:「ハッハッハ、その能力…私たちは"罪"って呼んでるんですけどね、それの力が弱まれば死ねるらしいですよ。」


じゃあ力が弱まるまで待ちさえすれば邪魔者を消せるんか、やったね!なんていうわけねぇだろふざけんな、なんで俺が殺されにゃならんのじゃ俺は何もするつもりはないと言うのに。


柏木:「それでぇ、出来れば自殺して欲しいんですが。」


「はい、分かりました…ってするわけねぇだろ!バカなのかお前は、お前らは!」


柏木:「ですよねー、そういうと思ってわざわざ貴方のために転校手続きまでしたんですよ。」

感謝してください。だとか言っていやがる。


柏木︰「これからあなたは私ひいては私達から命を狙われることになります、ですが一つ私からの提案があります。」


「提案?」


柏木:「はい!提案っていうのは君が生きて今後生きて過ごしていく為の提案です。」


「…!なんだよそれ!そんなのあるのかよ、早く言えよ!」


柏木:「はい、まぁ本当はこのために君を生かしたみたいなところもあるのだけれど、まぁいいです。実は君の他にも化け物って呼ばれる人がいるんですけれど。その子達も君みたいに一筋縄では死なない連中で、君には彼らを殺して欲しいんです。」


「…!俺以外にも不死身のやつらがいるのか!?」


柏木:「プ、ププーまさか君自分のことを不死身だなんて勘違いしてるのぉ~」


「え…?」


柏木:「違いますよぉ~さっきもいったでしょ能力が弱まれば死んじゃうんだって」


柏木:「それで、能力が弱まる条件はその瞬間いかほど嫌われていたか、なんだよ」


「…はい?」


柏木︰「だから直前に信じられないほど嫌われていたら反動に君の能力はより弱くなる。さっきも苦労したんだよ、上手に殺さないと本当に死んじゃうからね。」

 

柏木︰「うん、まぁ簡単に言えば死なんていう概念から嫌われるとかいう異常なほどに嫌われた直後は君は少し頑丈なこ程度になっちゃうってことだね。」


柏木:「あ、そう言えば他の子達の事ですよね、端的に言えば不死身じゃないです。」


柏木:「彼らは実力で私みたいな殺しに来た人達を返り討ちにしてしまいましてねぇ」


柏木:「あなたみたいな弱っちーのとは違って彼らは強いですから、無理して全滅するよりお互いをぶつけて数を減らそうっていう結論が出たんですよ。」


「冗談…だよな、百歩譲って能力云々を信じるとしてもよぉ…」


生きた心地がしなかった。正直、殺されているときのほうがましだった。

そんな、俺を見透かすように彼女はニコリと微笑んだ。


柏木:「あなたが選べるのは二つです。一つはこのまま逃げて、殺され続けるか。もう一つは、提案に乗り、殺される前に殺すか。どちらを選んでも、」


柏木:「君の人生にもう平穏はないよ。さぁどうする?」

選択肢なんてなかった、こうして哀れな嫌われものは差し出された手を取り己の命のために最低な殺人者へと落ちることに決めたのだった。


柏木︰「ふふっあなたその決断は間違いですよ、まあいいですけど。それじゃあ説明をしましょう、一応ルールがありますので。それとスマホを貸してくれませんか?」


「スマホ?わ、わかった。」

そうしてカバンに入っていたスマホを取り出し渡す。まぁそれはそれとして、握っていた方の手を振りほどいてハンカチで手を拭くのやめてもらっていいですかね?手を差し出したのあんたでしょうに。


柏木︰「ありがとうございます」

そうして、スマホを操作しだす。そのとき全身に一瞬痛みが襲った…と思ったのだが外傷はなく特に後遺症もなかった。気のせいだったのか?


柏木︰「はい、位置データのダウンロードをしました。これでプレイヤー以外から狙われることはほぼ無いでしょう。ですがその代わりにプレイヤー間の位置情報が分かるようになっています。これでいつでも殺されることができますね!」

わーい、全然嬉しくない


柏木︰「ルールは簡単完全自由のバトルロイヤル形式、組んで殺してもよし暗殺もよし、あーちなみにスマホ自体を捨てて位置がバレるのを避けようとした人がいたんですけどそれ無駄ですから、スマホが所有者から10メートル以上離れると心臓が止まるようになっているので」


そんな非現実的な…なんて今更もう思うまい。


柏木︰「そして、最後に生き残った方にはなんでも願いを一つ叶えましょう!さらに身の自由も差し上げます!まぁ望むのであらば罪からの開放も可能ですよ」


「本当か!…ってかゲームみたいに言うなよ、所詮ただの殺人をなんだから。こういうのなんていうんだっけ?…あー、あれだデスゲームってやつ。気に食わねぇな。っていうか俺は丸腰で戦えっていうのか!?お前の話から察するにどうせ攻撃的な能力を持ったやつもいるんだろ!?」


柏木︰「まぁまぁ落ち着いてくださいよ、勿論超攻撃的な能力を持った人たちばかりですけども。何も丸腰で殺しに行けなんて言いませんよぉ、はいこれどうぞ。」


「これは…。」


柏木︰「サバイバルナイフです。これでグサーってやっちゃってください。他のものが欲しければ私が売ってあげますよ。たとえ拳銃とかでも。」


「いや!じゃあ拳銃とかの方をくれよ!そっちのほうがいいだろ、接近して直接やるのはちょっとな」


柏木︰「そうはいってもあなたから生まれるお金じゃこれしか買えなかったのだから仕方がないじゃないですか。」


「生まれる…?生まれる金って何だ?財布にある金をこっそり抜き取ったけどサバイバルナイフしか買えなかった…みたいな?」


柏木︰「そんなわけ無いじゃないですかそもそもあなた今ほとんど金持ってないじゃないですか」

何故知ってるし


「…じゃあ何だ?」


柏木︰「情報を売りました、あなたの名前と詳細位置と能力と今していることを、一番近くにいる人に。皆さん四六時中スマホを見ているわけじゃないんでねー教えてあげないと気づいてくれないこともあるんですよ」


「はぁ!?てめっふざけ……ち、ちなみにそいつどんなやつに教えたんだ?」


柏木︰「えっとですねぇ?直近の成績をいうならー、三人連続で相手の能力を完封した挙げ句殺した、プレイヤーの間から殺し屋殺しの異名で恐れられる程度の平凡な雑魚ですね。」


「ばかやろう!そいつ間違いなくやべーじゃねぇか!俺は逃げるぞ!」


柏木︰「逃げても無駄ですよー!」

しかし柏木の忠告を無視し逃げていった。





柏木:「……ふふっこれで、くだらねープロローグは終了ですね。けど…ゲーム、ゲームねぇアハッ。アハハハハハ、例えゲームだったとしても君の選択は間違っているよ、これは紛れもない現実だと認識しておきながらも自分の行動にどこか正当性を見いだしている。」


柏木︰「でも…そんな君がだぁい好きだよ。フフッ、ふふふふふふ」

彼女は妖艶な笑みを浮かべながら笑う

読んでいただき有り難うごさいました。

改善したほうがいい点があったら是非教えて下さい。


キャラクターが分かりづらいと思うので、キャラ説明コーナーです。



『柏木 柚子』


主人公の高校に転校してきた運動神経抜群、眉目秀麗、八方美人な女の子。

裏表が激しく、本性は凄まじい(?)


情緒不安定なのか、喋り方が場合によって変化する。頭可笑しいやつ。 主人公 の発言より



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

『お話で「」や「」が無いところで喋ってる奴』


主人公

陰キャとまではいかないが、長い間人とまともに話してこなかったため、ときどきどもる。があまりに失礼な柏木の物言いによってそれは改善されつつはある。元々協調性は高い方だった。昔は


名前なんてどうでもいいじゃないか、こんな奴物語で喋れているだけでもありがたく思って欲しいものだね。 柏木 柚子 談

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