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いつかどこかの彼女と嫌われ少年  作者: こしあんタケノコ
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第一話 その1 無題

初投稿です。

強い日差しのなか、重たい目を擦りながら目を開ける。


空が青い。今日は暑いな。夏真っ盛りって奴だな。


俺は学生だ。だから学校にいかなきゃなんない


息は吸ったら吐かなきゃなんない。子供やお年寄りは大切に。


横断歩道は青になったら渡っていい。


それが世界の常識、同じくしてようやく頭が回ってきたようで、


俺という存在を認識する。俺は世界から嫌われていた──


場所は高校、俺の教室。

とても賑わっているようだ、廊下にいるのにこんなにも声が聞こえてくるなんて何かあったのだろうか?とても気になるなぁ


「やぁ、みんなおはよう!なになに?何かあったの?俺も混ぜてよ!」

静かになった。まぁ、いつも通りです。


さて、うるさい教室が静かになったところで我が席につこうじゃないか。幸い嫌われているだけでいじめられてないので机と椅子は無事である。よかったよかった。しかも窓側一番後ろという特等席だ!ヤッタネ!うん、特例で周りに誰もいないんですけどね。特例ってなんだよ。


朝のHRが始まっているらしいが、どうせなにも言われることはないのでいつも通り睡眠時間だ。まぁ、大して眠れないんだが

そんなうちにHRは終わったようなので眠い目を擦りながら渋々起き上がり、楽しい楽しい授業が開始…するかと思いきや


教師:「はぁ、つー訳で、もーみんな知ってると思うけど転校生だ、喜べバカどもー」

担任教師である松井雄生(まついゆうせい)氏が教室に入ってきた。


転校生ねぇ、どうでもいいことだ。そんなことよりこの担任教師が生活指導だということの納得のいく説明を求めたい。

生活指導がボサボサな頭に死んだ目で、授業やその他諸々やる気を全く出さないなんておかしいだろ。噂では裏で校長の弱みを握っているとかなんとか


教師:「ちっ、外にいろっつったがタイミング位自分で考えて入ってこいや、おい転校生ぇ!入ってこい」


理不尽すぎる。だが、その転校生は素直に従って教室へと入ってきた。

「あ、はい!…えーと、皆さん!はじめまして!今日からこの学校に転校してきました、柏木柚子(かしわぎゆず)といいます!仲良くしてください!」


はい、かわいい ファンになりました。え?担任教師の話?転校生を差し置いて、そんなことに興味あるやついるのか?いるなら連れてきて貰いたいもんだな。クラスメイトも例外ではなくほぼ全員が彼女の登場に盛り上がりを見せていた。


教師:「おめぇらうるせぇ!話が進まねぇだろうが!はぁ、じゃあ授業始めたいからとっとと座ってくれ」


柏木:「えーっと、先生?私はどこに座ればいいんでしょうか」


教師:「あ?…あー、用意すんの忘れた。」

あまりに酷すぎる。つーか、もはやただのバカなんじゃないのか?普通忘れないだろ。


柏木:「そ、そうですか…あっ!でも、窓際の席が空いてるじゃないですか!」

は?


クラスメイト:「え!!ちょっ!やめといたほうがいいよ!」


同感だ。わざわざ僕の近くにくるなんて、頭がいかれてるのだろうか。来ない方がいい、いや来ないでください。面倒くさいんで


柏木:「誰かいるんですか?」


クラスメイト:「いや…いないけど…」


柏木:「じゃあ、そこの席でいいですよ先生。」


教師:「ん、好きにしろ。んじゃ授業始めんぞ」

いや、承認すんなし机持ってこいよ。本来の席でいいではないか。嫌だよ、いくらなんでもかわいい娘に拒絶されるのは結構傷つくんだからな。

そんな僕の心の声はまるで届かず、満面の笑みで話しかけてきた。

柏木:「よろしくお願いしますね!柏木です!」


「ど…どうも えっと、俺の名前は…」 柏木:「そういえばですけど!」

喋ってんだから最後まで聞けやちょっと嫌いになってきた。

柏木:「なんだか、貴方の傍にいると気分が悪くなりますね!」

うん、ぶん殴っていいだろうか。女子だけど


そうして、最悪の初対面を終え、あっという間に放課後になった。

初対面での気分悪い発言を聞いたとき、こいつは顔はいいが性格はクソのタイプなのだろうなどと考えたがどうやらそれは僕だけらしく、

クラスメイト女子:「柏木ちゃんって部活とかなにかやってた?」


クラスメイト男子:「なぁなぁ!柚子ちゃんってよんでもいい?」


クラスメイト女子:「ちょっと男子!いくらなんでも馴れ馴れしすぎない!?」


柏木:「いえ、なんて呼んでいただいても大丈夫ですよ。」


クラスメイト女子:「本当?じゃ、じゃあ私達も柚子ちゃんって呼んでいい?」


柏木:「もちろんです!」


以下くだらん馴れ合いの為省略。

などというようにたった半日程でクラスメイトの殆どと交友を深めていた。うん、ますますムカつく。こんな嫌われ方は初めてだよ。


でもこれでもう二度と接触することはなくなっただろうし、こんな風に思うようになってくれたのならば、このまま席替えまで秒読みだろうと考えていると、


柏木:「すみませーん、そこのちょっと嫌なオーラを漂わせた今日1日中居眠りしていてボッチだった私の後ろの席のあなたー」

どうやら、俺のことを呼んでいるようだった。ムカついたが当然のごとく無視。臭いものには蓋をだ。


柏木:「あ!今一瞬反応しましたね!無視しないでくださいよぉー」

いや、その呼び方で快く反応してもらえるわけないだろ。バカなのか?


柏木:「バカじゃないですー、事実なんだから文句は言えないはずですよ」

やべ、声に出てたみたいだ。つーか、なんのようなんだよ。


柏木:「だーかーらー、私この街にきたの初めてなので案内してほしいんです。」


「はぁ?何で俺が?他の奴に頼めばいいじゃないか。」


柏木:「残念ながらみんなとっくに帰っちゃいました。こんな時間まで教室にいる変人はあなたくらいですよ~」


いやいや、変人ならもう一人いますぜ、お前というイカれ女が。

だが、どうせこのまま無視してやいのやいの言われるくらいならさっさと案内した方が早いだろう、と自分の中で結論付け、


「はぁ…めんどくさい…」

という言葉をせめて吐き捨て、席を立つのだった──。


「…で?あんたはどこを案内して欲しいんだ?」


柏木:「そういえば、吹っ切れたようにタメ口ですねー、気にしてませんけど。そうだ!試しに柚子ちゃんって言ってみてくださいよ!クラスの皆さんも呼んでますし。あと、これって端からみたらデートみたいですよねー。」


ぎゃーぎゃーうるさいな、さっきは出会い頭に嫌い発言だったのにいきなりなんなんだよ。

「………はぁ、帰っていいか?」


柏木:「つれないですねぇ、そんなんだから友達いないんですよー。分かりました分かりました。案内して欲しい場所ですよね。」


「…それで?」


柏木:「えっとですね…この街のはずれにある病院まで、連れていってくれますか?」


「は?そこって…もうしばらく前に潰れたところか?確か設計ミスかなにかで壊れたとかで今は廃墟になってるぞ。」


柏木:「……そうですか、まぁなんでもいいです連れていってください。ちなみにいつでも、柚子ちゃんって呼んでくれて構わないですからね。」


意地でも柚子ちゃんと呼ばせたがるな。そこまで言うなら逆に呼ばんぞ、絶対に。そういうとずっと元気だった彼女が少しだけ落胆したような気がしたのだが…まぁきっと気のせいだよな。気のせい…なんだろうけど…


「…はぁ、それじゃ行くぞ。俺は…柚子嬢をその廃病院まで連れていきゃいいんだよな。」


そうして、柚子嬢という奇妙な折衷案と共に変人二人は街のはずれにある病院へと向かった。


柏木:「ハァ、遠くないですかぁ?ねぇねぇ、しりとりしません?おーい、聞こえてますかぁー!」


「うるせぇ!ほら、着いたぞ。お望みの病院だぞ。」

到着した病院は既に完全な廃墟となっており、何故か山の方にあるため辺りは茂みに覆われていた


柏木:「……」

彼女は周囲を見回し、それきり急に静かになってしまった。


「そ、そういや俺場所は知ってたけどこんなとこくんの初めてだよ。いやー、思ったより壊れてんだなぁ!あはは…」

間がもたない。

元がうるさかっただけに無駄に話を繋ごうとしてしまうじゃないか、止めてくれよ。俺は他人と話すことなんてめったにないんだ


柏木:「……君はさぁ、自分のことをどう思ってる?皆に嫌われる不幸な少年?それとも、ここまで嫌われるのには自分が何か重大なことをしてしまったのではないだろうか、とか考えいるの?」


やっと話し出したかと思えば、何やら訳がわからないことをいい出したぞ。なんだって?自分のことをどう思ってるいるかだと?

何でそんなことお前に話す必要がある?


柏木:「話す必要があるとか無いとかじゃないんだよ。理解度の確認をしようと思ってね。やっと、人の少ないところに来れたわけだし。」


なんだと?つまり、病院なんかには用は無かったというのか!

この珍道中は僕と二人になる為の口実だったというのかっ!考えもしなかった。ま、まさか!これは夢にまで見たギャルゲー的なイベントなのか!ってんなわけあるかーいなっ。


柏木:「君はさ、多分自分のことを学園物とかに出てる善良な一般市民か何かとかだと思ってませんか?」


「は?何を…」


柏木:「とんでもない!君の世界はもっとファンタジー的だ。そうでなくては君の嫌われっぷりの説明がつかない。」


柏木:「君は世界の敵だよ。君は勇者に倒される側の存在だよ。

君は人として出来損ないだよ。君は悪だよ。」


柏木:「君は…善良な市民の皮を被ったただの化け物だ。」


「……え?何…言ってんだよ?訳わかんねぇよ。」


柏木:「何って…実はあんまり知らないんですよねー。」


「…はぁ?なんなんだよ…お前…。いきなりこんな所に連れてきて何が言いたいんだよ。」


柏木:「私は柏木柚子ちゃんです!それと一つ分かっていることをお教えしましょう。」


そういって彼女は笑った。とても綺麗に、美しく笑った。

僕が覚えているのはそこまでだった。

なぜか?そりゃあ、そのとき角材で頭砕かれて死んだからね。


そういえば、最後にこんなことをいっていた気がする。


柏木:「そうだ、まだ一つ質問に答えてなかったですね。私は…」


柏木:「化け物をころしに転校してきました!」

初投稿でした。

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