初めて会った。
―ボクは動物と話せるんだ。
そんな子に初めて会った。今までそんなこと思ったことなかった。
動物と話せる人がいるなんて。
だって話しかけたらマロンは返事してくれてたし、
遊んだりもした。
それって動物と話してるってことにならないの?
びっくりはしたけど、すごい!って思う方が強かった。
でも彼は寂しそうな目で遠くを見てた。
どうしてだろう?
その疑問は次の言葉で理解できた。
―周りは信じてくれないか、嘘つきだという。
そう思われててもいいんだ。
でも、トモダチの声に気づけない人が動物と接しているのはあんまり好き…じゃないかな。
きっと動物と話せることが彼にとってよくないことになってたんだ。
彼は動物をトモダチって言ってた。
動物のことは好きなのに…
さいごに聞かれた。
―こんなボクは変だと思うかい?
変だとは思わなかった。
でも彼と話していると怖かったの。
今までペットと一緒にいた時間、
マロンは私といてほんとに楽しかったのかな?
そんなこと考えちゃう。
だから怖かった。
それでも動物と話せるっていうことには惹かれた。
怖いけど、惹かれるって変だよね。
私の方が変かもしれない。
ふふっと笑ったあと、
「私、あなたのこともっと知りたいの。
だから仲良くしてほしいな。
…だめ…かな?」
彼は驚いてた。
フッと笑ったあと、彼はゆっくり首を横に振った。
「そんな言い方されたら断れないね。」
「そ…そんなつもりじゃ」
「いいよ…」
「えっ…?」
「トモダチになろう…」
彼はすっと手を差しのべてきた。
ぱああああ…!!
やっぱりいい人かもしれない
改めて私は思った。




