はじめて会った。 N side
ボクのことをかばってくれる人はあの人を除いて初めてだった。
しかも全然知らない子。
ボクと同じ制服着てたから、ああやって声かけたけど、
成り行きだから仕方ないとは思う。
自分で誘っちゃったしさ。
ちらちらこっち見てくる…話かけたそうにしてるけど、迷ってるらしい…
見てて飽きないな…
ほっといてもよかったけど、助けてあげることにした。
「さっきは助けてくれてアリガトウ。キミ、名前は?」
ふわっと嬉しそうな顔をしたあと、「私の名前はゆい!よろしくね、」と言った。
「助けなきゃって思ったけど、役にたてなくてごめんね…?」
「いいよ。あれでも充分役にたったよ。
ああいうのいつものことで、どうしようか考えてたとこだったから。」
「いつものこと…?」
「さっきも聞いてたと思うけど、ボクは動物と話せるんだ。
周りは信じてくれないか、嘘つきだという。
そう思われててもいいんだ。
でも、トモダチの声に気づけない人が動物と接しているのはあんまり好き…じゃないかな。」
ゆい、と名乗る少女が、ボクの話を聞いている間にころころ表情を変えるから言葉につまってしまった。
「キミはどうなの?
こんなボクは変だと思うかい?」
…ふるふると首を振る。
そんなことないと小さな声でいいながら。
やっぱりキミは今まで会った人とは違うようだ。
あの人…ともね。




