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あの子が考えてること Nside
…
……
………
さっきから、黙ってるのは…
ボクの話のせいだろうか。
それとも、
急に教室を飛び出したせいだろうか。
教室を思わず飛び出してしまった理由は、周りの人から見ればたいしたことないかもしれない。
確かに音楽はできる方だった。
習ってたからね。
でもそのせいで周りがボクに嫉妬って言ったら変だけど、あたってきた。
そのことが原因でクラスの中でもはぶかれた。
だから…
怖かったんだ。
トモダチになった人に、
裏切られるのかと。
でもゆいは違った。
理由を説明してくれた。
ボクから離れていかなかった。
ほぼ初対面のときから、
ゆいは優しかった。
「ありがとう。見つけてくれて。」
黙ったままの彼女に声をかけると、少し驚いたような表情を見せ、照れくさそうに微笑んだ。
「ねぇ、N?」
「なんだい?」
「あのっあのねっ!!」
「うん」
「私じゃ頼りないかもしれないけどっ、いつもNの味方だからねっ!!」
微笑みながら、「…ありがとう。」と返した。
ボクはこの子と出会えてよかったかもしれない。
でも…
最初の問いは1つ目が答えだったみたいだね。
「ねえゆい?
ゆいの気持ちはありがたいんだけど、
ボクはお母さんがいなくてもさみしくないからね?」
「わっわかってるよ!!」
…あんまり分かってなさそうだ。




