第1話 進級
第1話 進級
4月8日、高校2年生になった。
そして・・・クラスは、智花・華織・怜也とおなじ1組。
去年は、華織とだけ同じクラスだった。
「康治!今日、昼休みにプレハブ裏に来て!」
そう華織に言われたのは、3月。
つい、先月のことだ。
言われた通りに行った。
先に、華織が来ていた。
「康治、智花のこと、好きでしょ?いつからよ?」
華織は俺が智花のこと好きって決めつけてる。
まあ、そのとおりだから反論できないけど。
「華織が引っ越してきた頃から、、、、、、。」
正直に打ち明けた。
「うそーーーーっ!長っ!告んないの?」
その言葉に、俺はムカっとした。
告れたら告ってる。
幼馴染、っていうのもあって言いにくいんだよ。
もしフラれたら今まで通りに話せなくなるかもしれないだろ?
はあ・・・・・。
「おーい!こーじ??」
あ、悪ぃ。
「お前に・・・・関係・・・・ないっ!」
それを無視して。
「来年同じクラスになりたいでしょ?
ちょっと仕組んどいてあげる♪
ついでに、私も怜也も同じクラスで。」
そうなのだ。こいつの親はPTA会長だ。
「もう、勝手にしろ!」
俺の本心じゃないのを見抜いてか、にっこり笑って華織は教室に帰って行った。
「それでなのかな?」
俺が呟いていると、怜也がやってきた。
「おはー!今年は同じクラスだなあ!」
「そうだな。」
俺は、智花に告白するのをどうしようかと考えてたので、しっかりと怜也の話を聞いていなかった。
「康治?聞いてんの?あっ智花のこと?」
ああ、なんで俺はすぐに見抜かれるんだろう?
「そーだよ、、、」
はあ・・・。
「うわー、康治かっわいー!照れてやーんの!迷ってるんなら告れよ。」
そうだよなあ。どうしよう・・・。
って、照れてない!