老人とミサ
私は起き上がり、2つのアンドロイドの首を持って、再び家の近所の役場支所に行き、さっきの中年の男の職員に見せた。
中年男の役場職員「ああ、アンドロイドの首ですね、凄いですね、今日だけで3体も。ひょっとして、アンドロイドハンターですか?」
私「いや、たまたま襲われたもので。」
中年男の職員「そうですか、気をつけて下さい、アンドロイドを倒そうとして、逆に返り討ちにあって、殺された人もいるんで。無理して戦わなくていいですから、危ないときは逃げて下さい。」
私は2万円を受け取り、役場支所の外にあるベンチに座った。それにしても、1日に、こんなにアンドロイドに会うとは。いつも、朝起きると映画や韓流ドラマを見て、昼と夜は、馴染みの弁当屋に弁当を注文して、持って来てもらった弁当を食べて1日が終わっていた。外出するのは週に1度だけで、近所の小さなスーパーに買い物に行くぐらいだが、アンドロイドに会ったりすることなんてなかった。ひょっとしたら、すれ違ったりしていたのかもしれないが、今日みたいに襲われたりすることはなかった。
私「なぜだ、なぜ今日は、こんなにアンドロイドに襲われるんだ?ミサが関係しているのか?それにしても、ミサはどこから現れるんだ?なぜ、私の居場所が分かるんだ?」
私はベンチから立ち上がり、思いきって自分の家へ帰ることにした。家に着き玄関のドアを引っ張ると、鍵はかかっていなかった。私は家の中に入り、ミサを捜したが、ミサはどこにもいなかった。家の中は、いつもと同じで片付いていなかった。
私「何をやってるんだミサの奴、全然片付いてないじゃないか。」
私は台所に座って、いつもの弁当屋に弁当を注文した。すると、ミサが玄関から入って来た。どうやら、外に出かけていたようだ。
私「ミサ、全然片付いてないじゃないか、もう2時間も経つのに。」
ミサ「電球をLEDに変えるので、近所の電気屋で買ってきて下さい。」
私「嫌だ、ミサが買ってこい!!」
ミサ「私は掃除をしなければなりません。」
私「全然掃除なんてしてないじゃないか!!」
ミサは黙って私を持ち上げて、玄関の方へと向かった。
私「やめろ!!ミサ、分かった。電球を買いに行くから降ろしてくれ!!」
しかし、ミサは玄関のドアを開けると、私を外に放り投げ、玄関のドアの鍵をガチャリと閉めた。
私は、またもや地面に腰から落ちた。
私「イタタタタックソッもうミサは今日限りで終わりだ、二度とアンドロイドの派遣なんて頼まないぞ。」
私は弁当屋が来るまでに家に帰って来ようと思い、急いで近所の小さな電気屋へと向かった。




