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転生者は弟さんになったようです  作者: ぼのぼの日和
第1章 プロローグ
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第4話 知ってる天井

前3話が短すぎました。それと比べると長め。

(でも、他の方と比べて短いかな?)

「知ってる天井だ」


 いや、いろんな人から版権で問題視されるのは知っていた。でもさ俺、深夜学習で日本の文化を知るためにニコニ○動画やY○UTUBEも散々見ていたのだ。こんな状況に出くわしてしまったら、もうオマージュするしかないとか?いやオマージュしないなんて日本人の礼の心に反するとか?と僕ぁ思うわけですよ。

 閑話休題


 もちろん俺は何の意味もなくさっきの感想を持ったわけではない。

 そう、これが異世界召喚であることを理解できてしまっていること、この天井がどこのもので、ここがどこなのかを俺が知っているのがこの感想の胆なのである。


 もう、ご理解頂けただろうか?ここは俺の前世である。

「…ここ、どこだよ…?」

「真っ白な部屋…さっきまで幼稚園の外にいたはずなのに…」

「恭介、どこっ?!あぁ恭介はこっちにいたんだね。怪我とかしていない?痛いところがあったらお姉ちゃんに言うんだよ?」

 俊樹さん、恵美さん、優希姉の順に声が上がる。一つ一つ返答していくと…

・ここはトリグラフと呼ばれる世界でディアナトリナ公国のエルフリッグ城にある神儀の間である

・この部屋が白いのは「神儀の間」の名の通り、ここが神にまつわる儀礼行事を行う場所であり、その性質上ここは清らかな場所でなければならなく、そのために部屋一面汚れひとつない状態であることを望まれているからだ

・怪我してないけど、不安だよ。優希姉に強く抱きしめてその胸の温かみでこの不安を吹き飛ばしてもらいたいなぁ。ぐへへ


 3つ目の感想を言うべく口を開こうとした瞬間、俺の口が開くより先に神儀の間の扉が勢いよく開いた。

「成功だ!!」

 真っ白なローブを着こんだよぼよぼ…なことはなく背筋がピンと伸びたおじいさんが叫びながら部屋へはいってきた。

「うむ、ハロルドよ大義であった。これで余も安心できるというものだ」

 そう後ろからぞろぞろと人を引き連れた国王が入ってきた。

「えっと…ぱーどぅん?」

 俊樹さん、ここは異世界だから日本語はおろか英語も通じないよ?混乱する俊樹さんたちをよそ目に国王がローブのおじいさん、ハロルドに話しかける。

「ハロルドよ、英霊召喚は異世界人でもこちらの言葉は通じるようになるはず。何か問題があるののではないか?」

「エルリンド陛下、勇者たちの魂がこの世界に固着するまで少しばかりの時間がかかります。それまでは能力の発動やこの世界の言葉を理解することは難しいのでしょう。一度催眠魔法を駆け勇者たちには眠っていただきます。目覚めたころには魂も固着するでしょうから、そこで陛下よりお話しいただきたく存じ上げます」

 そうハロルドが言うと、急な眠気が襲ってきた。あぁ、昼寝してそんなに時間たってないのにもう二度寝させられてしまうのかよ。



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 夢を見た。いやそれは夢ではなく、過去の経験のリプレイだったのかもしれない。



 その日俺は機嫌が悪かった。その理由は目の前の人間が握っていた。

「父上!今我がディアナトリナは汚らわしき魔族達の侵略に遭っているという認識があるのですか?!」

 あるに決まってんじゃん。じゃなきゃ国境付近に国軍なんて駐留させる訳ないだろ。あとまだ王位は譲ってないんだから勝手にこのディアナトリナをお前の国にするなよな。

「あぁ、私は嘆かわしいです!実の息子である私がこんなに我が国を憂いているのに。何て無自覚!おまけに無警戒。有利な条件で戦えなかったことを恥とも思わないとは。今すぐにでも汚らわしき魔族を駆逐すべきであるのですよ!」

 本当にこいつはツッコミどころ満載だな。

 まず、お前はバイエル侯爵からの養子だろう。今年50歳にもなった俺に嫡子がいないからと侯爵が押し付けてきただけじゃないか。しかも、お前は今47歳。息子というには無理があるぞ。

 それに本当にこの国を憂いているなら魔族を駆逐すべきと考えるなら、俺みたいに前線へ赴き一人の将として戦ってはどうかね?

 軍務卿からは「国の元首に死なれては困ります!!」と怒られてでも、将の何たるかを学び死地にてその力をふるい国民たちを安心させることの俺の方が、お前よりかはマシだろう?

 あと、お前のその言い回しなんだけど、赤がトレードマークのヒロインの版権に少し引っかかるからな!


 まぁ、こいつはそう注意しても言い訳しか帰って来ず単なる時間の無駄に終わるため、無視を決め込む。

 それにしてもこいつの相手をするのは本当に疲れるな。こいつが本題に入る前にマリアンナが来てくれないかな…?

「父上、やはりこのままではいけません。ですので予てより私が提案している…」

「陛下、もうそろそろハロルド様がお見えになります。謁見のご支度を」

 マリアンナ、さすがはできる女中長。タイミングばっちりだ!

「うむ、ハロルドのやつめが戻ったのなら戦況の確認をしなければなるまいな…フランツ、おぬしより用件があるのは理解するが、ハロルドも用件があり、しかも儂が公にて任を発したことに対するその任務の報告だ。今より謁見するため、おぬしの話は聞けそうもない」

「戦況の報告なら私も同席致しします!」

「ならぬ。おぬしには軍務へ携わる権限は無いだろう?」

「ありません…ですが!王位継承者として内容を知ることは必要ではないでしょうか?」

「おぬしはまだ『エルリンド=ディアナトリナ=スヴァローグ』ではなく『フランツ=スヴァローグ』である。王位継承であれども『ディアナトリナ』を冠するものでなければ、国の機密を知るなどあるべきでないことぐらいおぬしにもわかろう?」

 そう、こいつはまだ「ただのフランツ」なのだ。

「…過ぎた発言、深く反省いたします。父上から一刻も早く「エルリンド」と呼ばれるよう精進致します」

 ほぼ吐き捨てたようにフランツは退席した。さてウザったい相手もいなくなったことだし、まずはマリアンナを褒めなければ。



「マリアンナ、ナイスタイミングだ」

「いえ、陛下が非常にお困りになっていたようですので…女中長として当然です」

 うむうむ、若いのに女中長に抜擢した甲斐があるというものだ。

 マリアンナは今年で17歳になる。18歳で成人となるこの国では異例中の異例だ。まぁ俺がお忍びで城下町に出た際、「鑑定眼(ベメルケ)」」で見たその能力の高さを買って抜擢したからなんだけどな。最初はやっかみも多かったが、数多くの女中を困らせる俺の無理難題をこなしていく姿を見て、周りから認められていった苦労人だ。まぁ認められると同時に「困った王様の目に留まってしまった可哀想な女中」という評価もついてしまったことに俺は納得していないが。

「やはり支度をする前にマリアンナを可愛がってやらねばいかんのう」

「陛下、本当にハロルド様がいらっしゃってしまいます。すぐにでも支度が必要と存じます」

 ちぇ、今日もお預けか。マリアンナはこのスルースキルがなければ完璧なのだが。まぁいいや、あんまりハロルドを待たせてもいけない。支度をすることにしますか。



 謁見の間に着いた時、既にハロルドは跪いていた。表情を見る限り苦笑しているみたいだが何かあったのだろうか?

「ハロルドよ、先の任務大義であった」

「勿体なきお言葉。…それにしても先ほどのフランツ様をお見かけしましたがどうやら気分がすぐれないご様子。いかがされたのですかな?」

 げっ、またフランツかよ。

「儂は魔族との戦いで怠惰にふるまっているらしい」

「英霊召喚のことの話されたのですか?」

「話させる訳がない!あのような外道な法を使いたがるとは、やつは王族の風上にもおけぬ!!」

 あぁ思い出すだけにイライラしてきた。英霊召喚なんて糞くらえだ。

「やはり陛下は反対なのでございますか?」

 そうだよ。お前も英霊召喚がなんたるかを、何故勇者を呼ぶのに「英霊」召喚と言われているかを知っているだろう?



 「英霊召喚」とは異世界から勇者を召喚する禁術魔法のことである。なぜ生きているのに「英霊」なのか、なぜ「禁術」とされているか疑問に思う人も多いだろう。


 まず「英霊召喚」は異世界から魂のみ(・・・)を召喚する魔法である。

 魂だけで召喚されてもその姿はどうなっているのか?元の世界に残された身体はどうなってしまうのか?とさらに疑問を持つ人もいるだろう。その答えは何とも救いがない。英霊召喚が禁術となったのもその救いのなさが大いに関係している。


 最初に「召喚された姿がどうなるか」との問いは「一応召喚前の姿になる」という回答になる。

 但しこれには段階があり、まず召喚されるのは魂だけなので現実世界に顕現することができない。建言するには魂を受け止めるだけの器が必要である。この器が魂に影響されて召喚前の姿に変質するのだが、その際器が人以外では変質する力が強すぎ体が耐えきれず、また死体では体の強度が足らず召喚後に身体が崩壊してしまうため、生きたままの人間(・・・・・・・・)を器にする必要がある。よって召喚された姿は召喚前と同様ではあるが。その体は生きた他人から奪い取ったものである。

 次に元の世界に残された身体はどうなるか?これは至極簡単なことで、魂が抜けた体は当然死体になる。そして死体となった体は腐敗が進み…まぁ日本の場合は死んだら火葬されるので骨だけになるが…元の世界の体は消滅することになる。

 察しのいい人は今の話を聞いて「元の世界には戻れない」と思った方がいるのではないだろうか?

 実を言うと俺みたいな転生以外でも元の世界にわたる方法が存在することを俺は知っている。「異世界転移」という、これもまた禁術魔法である。1人転移するのに100人単位の贄を使い魂のみを任意の世界、異世界人という楔があればその世界、へ転移させる術である。

 この魔法の欠点は贄が必要なことがさることながら、魂だけ転移しても顕現できないのは変わらず、召喚のように器が用意されてもいないので、自分の意志で誰かを器とし奪い取らなければいけない。しかも英霊召喚とは違い、奪い取った器は変質することはない。つまり他人を殺しその他人の姿にならなければ元の世界には帰れないのである。

 そう、つまりこの英霊召喚は非人道的な術なのだ。

 だが、少なくとも勇者を召喚できるというメリットから考えれば、使用の制限こそ必要として「禁術」として使用を禁止しない方がいいのではと考えることもできる。


 それでもなお「禁術」とされた理由は、俺がここまで英霊召喚に詳しいことと関係がある。


 大昔にこの国で英霊召喚を行った実績があったのだ。その際、時の国王ユリウス=フォン=ディアナトリナは勇者たちに「帰る方法はある」と豪語してしまった。ただしユリウスは「異世界転移には贄が必要だから」勇者たちを帰すつもりがなかった。その後勇者たちが魔王を倒したはいいが、勇者たちが元の世界に帰りたいといった際に、「贄が必要」ではない理由を述べてしまったのだ。もちろんユリウスとしては自分たちの都合で読んだ手前、自分たちの腹を切りたくないという理由で引き止めることはできないと考え、転移するデメリットを強調したのであろう。

 しかしそれが大悪手であった。

 「異世界転移」の内容を聞いて勇者たちは「英霊召喚」の本質を理解してしまったのだ。つまり、勇者たちは自分の意図しないところで人を殺したこと、ユリウスたちに元の世界の自分を理不尽に奪われ、それを隠されたことにも気づいてしまった。


 そうなってしまえばもう手遅れで、勇者たちは怒りに身を任せてユリウスや召喚に携わった人間、つまり城内にいた殆どの人間を皆殺しにした。その後、勇者たちは事実を公表し民衆たちを扇動しこの国の貴族や領主や軍などの統治機構を破壊したのだ。

 そこまで徹底的に国の中を潰した理由が、国王たちの行いに我慢がいかなかったのか、それとも別の理由なのかは今の世には伝わっていない。

 しかしこの国の統治機構は勇者に協力した一貴族を除き破壊しつくされた。なら、俺の祖先は何者なのか?

 今までの統治機構が破壊されたのち、この国の「新たな統治機構として現れた」国王と王妃が俺の祖先である。

 国王の名をエルフリッグ=ディアナトリナ=スヴァローグ、王妃の名をフリッグ=スヴァローグ。

 この二人にはもう一つ呼ばれ方がある。国王を「王たる勇者」王妃を「公国の聖女」である。

 そう、召喚された勇者たちがそのまま国王になったのだ。破壊したかったのは統治する身分の人間のみで一般市民に罪はないとでも考えたのだろうか?そこのところの理由は俺たち子孫も教えられていない。

 だがそれ以来、王族には悲劇を起こす魔法として、英霊召喚も異世界転移も禁術として今までの研究内容を破棄し、二度と悲劇が起こらぬよう言い伝えるようになった。

 当然のことながら王家は須らく英霊召喚を毛嫌いし研究も禁止していた。

 そう、1年前までは英霊召喚はこの世界に既に存在していないはずの魔法であったのだ。



「なぜ、禁術と呼ばれる魔法の研究に手を出してしまったのだ…」

 フランツの居た侯爵家は王家の監視から隠れ、代々英霊召喚の研究を行っていた。

 つい昨年クラインラッテを使い、異世界の動物らしい生き物を召喚に成功したことで王家に報告し、合わせて子供のいない俺へ侯爵家長男を養子に入れるよう迫ってきたのだ。

 英霊召喚の使用をコントロールするため、俺は泣く泣くフランツを養子に迎えざるを得なかった。


「確かに英霊召喚は禁術であります。しかし残念ながら私もフランツ様の言う通りこのままではいずれ来る魔族の侵攻を防ぐことは難しいと考えます」

 それでも俺は英霊召喚を認めることなどできないのだよ。

「陛下、お聞き分けください。確かにかの術が外道の法であるということは私も理解しております。此度の偵察にて魔族達の軍勢を見てきたけっかとしてもあと10年は魔族からの本格的な侵攻はないかとは思います。ですがいざその時になってしまったときに我が国に切れる手札がなければ亡国の一途をたどるのみなのですよ」


「おぬしは真実を述べるのだな…」

 誰もかれもハロルドのように考えているのならまだいい。

 俺は侯爵家が英霊召喚の件を報告してきてから、自分の能力で英霊召喚に対する周りの考えを探ってきた。

 一つ、侯爵家は愛国心により英霊召喚を研究していたわけではない

 一つ、フランツは国を守るなどという高尚な理由で英霊召喚を行うわけではない

 一つ、フランツに同調する宰相は俺の意向を尊重するつもりはない

 イエス・ノーしかわからないとはいえ、俺の持つ「鑑定眼(ベメルケ)」の回答は絶対だ。

 俺には見える。英霊召喚を成功させ、侯爵家がわしを追いやりフランツを即位させる姿が。

 フランツが勇者たちを馬車馬のように使いつぶし、その栄光を奪い取る姿が。

 宰相が勇者たちを交渉の道具にして、他国を侵略していこうとする姿が。



「儂には英霊召喚を認めることはできんよ」

「それでは仕方ありませんね」

 無粋な乱入者の声が入口より上がった。俺はその声を上げた宰相を威圧することにした。

「これは、儂への反乱とみたほうがよいのか?のう、ローレンツ」

「いえっ!私は決してそのような」

「そうです。ローレンツはディアナトリナのことを思って動いたまでのこと。それが『父上』を害することになっても『反乱』などという理不尽な中傷を受ける道理などありますまい」

 やはり、フランツが横にいたか。

「それで?おぬしは儂を殺し英霊召喚をして、それで満足か?」

「私はディアナトリナのためを思い行動している迄です」

 それは嘘だな。鑑定眼(ベメルケ)を使わなくても、お前が私利私欲のために英霊召喚をしようとしていることはわかるぞ。

「貴族たちも陛下が英霊召喚に反対することを快く思われておりません。有体にいえば、この国にとって必要なのは私で貴方はお払い箱なのです。まぁどちらが優秀か考えれば当然の結論でしょうね」

 はっ、馬鹿貴族どもめが。王族では傀儡にできないから、力だけはある勇者を取り込んでこの国での発言権を強くしたいなどと考えたか?全く使えぬ狸どもめ。

「私はハロルド様のご見識に心震えているのです。丁度、英霊召喚を発動するにはそれ相応の魔力を持った方が必要と言われています。ディアナトリナの害悪を誅した後、是非ハロルド様に英霊召喚を行っていただきたいものです」

 ハロルドは顔を真っ赤にして叫ぶ。

「フランツ殿!確かに英霊召喚が必要だと私も考えますが、そのために陛下を害するなどあってはなりませぬぞ!第一、近衛達がもうすぐ来ます。そのとき貴方はどのように申し開かれるおつもりか!!」

「既にこの城の戦力は私と侯爵家で掌握しております。この意味、貴方と父上はご理解いただけるものだと思いますが」

 いつの間に。近衛兵は近衛長に抑えさせていたはずだが…あいつがいないということは出し抜いたか、拘束したかか。

 近衛含めて城内の戦力を掌握しているのであれば、手詰まりではないか。


「儂を殺したところでおぬし達には破滅しか待っておらぬよ」

「戯言を…おい、介錯してやれ」

 そうそばにいた兵士に言うと、そいつはにやりと笑いながら俺の腹に剣を突き刺した。

「父上、私はあなたのことを快く思っておりませんでした。最後に苦しみながら死に絶えていかれますが、そのまま天に召されてください」

 敢えて急所を外して苦しませて殺すとは、何たる残忍さ。まあいい、せっかくしゃべる機会をもらったのだ。こいつには絶望の言葉を語り掛けてやろう。

「フランツよ、事を急いてしまったな。儂は絶対に英霊召喚などさせぬよ」

そう俺が言うと、フランツは訝しげな目で俺の目を見ている。

「英霊召喚をするには神儀の間である必要はおぬしも理解しているようだが、召喚の魔法陣を描く(ポイント)は決まっておってな。それ以外で陣を書いても魂は固着せず召喚は失敗するんじゃよ。(ポイント)を見つけるためには王族に受け継がれる能力が必要でな。儂が継承を誰にもせぬまま死ぬわけだからのう。これで英霊召喚は使えぬな」

「おい!エルフレイア!すぐにその能力を俺に寄越せ!!」

「地が出たか。残念…じゃが、時間切れじゃ。時間があって…も、継承…を認める…わけにはい…かんがな」


真っ赤な顔をして迫ってくるフランツを見て、「あぁ、最後に見るのはマリアンナの笑顔がよかったな」と場違いな感想を持ちながら、俺エルフレイア=ディアナトリナ=スヴァローグは一度目の人生の幕を下ろした。

背景説明の様なものが長すぎて、異世界転移物なのに、4話終わってまだ国王に謁見してない…

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