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序章

主人公:(やなぎ) 堂仕(げんじ)35歳 見た目は実年齢以上に老けていて40代にも見える男、常に飄々とした態度で掴みどころがなく見えるが確実な信念はある。特に見た目のイメージは固まらなかった


屋敷に潜り込んだ刺客:鬼之江(おにのえ) (ともえ)20歳 黒髪長髪で長身の女。見た目のイメージはキルラキルの鬼龍院皐月とfgoの巴御前の中間のような感じで想像していた


屋敷の使用人と主人公の部下の武士?達は大量に出てくるが基本名前もないし固定キャラはまだ何もいない

これは連神党が統治する島…日本によく似ているが少しの差異が見受けられる異世界のお話

島を世界と呼び支配をする連神党、その下に国を統治する大領主が、更にそこから各地域にいる領主が支配する島がある。そこで彼『柳 堂仕』は国を統べる大領主でを生業としていた。ある日柳の元に一人の賊、もとい殺し目的の刺客が潜り込んだ

「くっ、離せ!私が用のある者はそこの男のみだ!」

ギラついた鋭い目で柳を見る女がいた。6人の屈強そうな男に全身を抑えつけられ身動きを取れない状態にされているがこちらに噛み付きそうな勢いでもがいている

「ん?君は私に用があるのかな?しかし今日は客人が来るとも聞いていないし第一、門も潜らず木刀を構えて入ってくるような物騒な知人は居ないかな?」

飄々とした態度で柳は女に尋ねる

「君はいったい何者かな?名前は?」

食い気味に女が叫ぶ

「黙れ下郎!私の名は鬼之江 巴!大領主という名を背負っておきながら民を苦しめる悪人を殺しに来た!」

勢いだけでなく言葉すらも殺意に満ち溢れていたことに気付き柳は言葉を紡ぐ

「ほう…私が下郎とな?民達に私の姿がどのように写っているか分からぬが貴殿には少なからず悪党と見えているのだな?」

柳は怒ることもなく楽しげに問う

「何がおかしい!貴様によって苦しめられた民を私は見てきたのだぞ!多大な税により苦しめられ生活苦を強いられた民がいったいどんな思いで日々を暮らしているか貴様にはわかるまい!」

鬼之江の怒りは冷めやまぬまま叫ぶ

「今の言葉は真か?」

と柳が問うと鬼之江は食い気味に

「嘘なことがあろうか!主に誓って言おう、私の言葉に一部の偽りもない!私は民達の為に貴様を殺すのだ!」

柳は少し考え決断する

「よし、その娘を離せ」

柳がそう言い放つと取り押さえている男達と鬼之江を含めた7人が呆気に取られた。しかし柳は平然と続ける

「ほれ、早く離れぬか若い女に触りたい訳ではなかろう?離れたら早う部屋に戻れ私はこの娘と一対一で話をする必要があると思ったのだ」

柳の言葉で取り押さえていた男達が次々と手を離し去っていく

「ん?手も拘束されているのか?やれやれ、用心深いものだなあいつらも…よし、少し待て今解く」

理解が及ばず放心している鬼之江に柳が近付き腕の紐を解く

「ほれ、これで自由になったろ?」

腕を解かれた鬼之江はハッと我に返り咄嗟に飛び退く

「貴様!何故私を自由にした!なんの企みだ?」

距離を取り、訝しみながら探りを入れる

「なんだ?私が企てていると考えるか?私がそんなに怪しく見えるか?」

柳はあっけらかんとして聞くその表情はどこか余裕があり属を殺す気も捕らえる気も無くましてや殺される気もないといったように見える

「違うと?ならば私の拘束を解く意味が無いだろう?それともあれか?ここで見逃せば恩を感じ貴様の命を諦めるとでも思ったのか?ふっ、それ程浅はかで愚かな男とはな!どれ程狡猾で下郎な男がいるかと思い気を張っていたがその意味も無かったようだ!これでは噂の信憑性も怪しいというものだ!」

鬼之江が挑発するようにまくし立てる。その顔には少しの余裕が生まれ相手を見下しているように見える。

「この国一の剣の腕を持つ大領主と聞いていたがあくまで噂、本物は尾ひれがついただけの稚魚だったか!ハハハハハッ!これでは武器など持たず堂々と会っていても殺せていたな!」

調子好き強気で煽っている、しかしその姿は油断しているというよりは相手の動揺・怒りを誘い付け入る隙を作ろうとしているように見える。その態度を受けて尚も柳は先程と変わらぬ調子で

「ふむ…私は巷ではこの国一の剣技の持ち主と言われているのか。如何なるものでも民に信頼されるのは嬉しいな」

煽りをものともせずむしろ喜ばしいと言わんばかりの言葉で返す。煽ったつもりが飄々と返され「効いていないしむしろ聞いていない」と言われたように感じた鬼之江はまたも余裕を無くし怒り始める

「貴様はぁぁあ!貴様は!貴様は!その民達を裏切り踏み躙り食い物にした!だと言うのに『信頼され嬉しい』だ?馬鹿にするのもいい加減にしろ!やはり殺す!」

鬼之江の言葉から煽ろうという考えが消えただ怒りをぶつける、怒りのまま尚も続ける

「今更懐柔など無駄だぞ!元より殺す気だったが初めのうちは見極めようとも考えた!しかし無意味だったようだ!貴様はやはりクズだ!死んで差し支えない者!」

全身の怪我逆立っているのではないか?と思える程怒る鬼之江に柳は

「ふむ…落ち着きが無いな?少し動けば落ち着くか?…よし、これを持て」

柳に木刀を手渡され警戒しながらも受け取った鬼之江は

「ふん!死に場所を決めたか?私に木刀を渡すとはそういうことだろう?それとも私に勝ち殺した時の言い訳とする為か?フハハハハ!どちらにしても私に勝てぬ貴様には関係無いな!死ぬがいい!」

鬼之江が受け取った木刀を薙ぎ攻撃を仕掛ける。それに対し柳は冷静に1歩前に前進し手首を掴み投げ倒す

「うぐぁ!…何をした!」

素早く立ち上がり柳に問う

「ただ投げただけじゃないか?なんだ?意外か?」

「クッ!油断したに過ぎん、次の一太刀はさっき用には!」

言葉の途中で柳が目の前1寸の距離に詰め、組む

「な!何をすッ」

喋ろうとする鬼之江を無視し体を右にずらし右手で腰辺りの布を掴み後頭部に手を当て足を引っ掛け縦に回す

「がッ!あぁ…あ、うぅ…」

背中を強く打ち付け痛みに打ちひしがれる

「どうした?私の首を取りに来たのだろう?その程度で落ちる程度の腕で来た訳ではあるまい?」

柳の言葉で怒りを取り戻し立ち上がる

「はぁはぁ、貴様に言われんでも私の決意は揺らがん!」

息を切らしながら立ち上がり木刀を振り下ろす。先程と比べ力無く振り下ろされた木刀が当たる筈もなく柳には避けられたうえ、襟を掴まれ全身の力を使い投げられる

「なに!うぁー!」

鬼之江の体が10尺近く飛ぶ

「まだ諦めんか?少し触れただけでも疲労と怪我が見えるぞ?休んだ方がいい、貴殿の布団くらい用意させよう」

優しく柳が諭すが鬼之江は聞き入れず

「敵に情けは受けん!殺すなら殺せ!情けをかけるのならばそれも殺せ!今の私はお前を殺すか殺されるしかないのだ!」

呆れた柳が力無く立つ鬼之江に近付き抵抗を軽くいなし首を絞め落とす

「あ、かはっ。」

鬼之江が白目を向き気絶する

「おい!誰か!使用人よ!誰か布団を持ってきてはくれんか!急ぎですまないが頼む!」

使用人が3人駆けつけ一番目上と思われる者が口を開く

「柳様、お言葉ではありますが貴方様の命を狙った者をもてなすのですか?」

「あぁ、話を聞くにこの者は私の客人だもてなすのは当然であろう?」

至極当然の事と疑わぬように柳が言う。使用人もそれをわかっていたかのように

「でしたら夕餉も必要でございますね、お客様の分もご用意しますので目が覚め次第及びください」

「すまぬな重ね重ね迷惑をかけて、お前たちの働きには助けられている」

「いえ、我らは柳様に雇って頂いている身。柳様の手足として使われるのは当たり前のこと」

「うむ、では頼んだぞ」

「はい!ご命令の通りに!」

使用人達がせっせと作業を始め鬼之江を布団に眠らせる

「それでは夕餉以外でも何かありましたらお呼びください、近くの者が対応いたします」

深々と頭を下げ去っていく

「さて、この娘をどうしたものか…嘘を言っているとは思えんが事実となると…些か面倒事になるな」

戸を開け庭に出て空を眺める

これからも続けたいし面白くなって欲しいなぁ

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