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異世界とは
私は渥美亭キャベ太郎の肖像画をサーチした。
「ほう、この絵が異世界との通路になっているな」
「え、じゃあ、この絵を通って異世界に行けるの!?」
とミツキ。
「もう無理だろうな。おそらくリーザが通ったときに少し破れてしまっている」
「直したらどう?」
「いや、一度破れたら二度は使えない。お札なんかと一緒だ」
「しくしく。じゃあ私は元の世界に帰れないのですか?」
とリーザ。
「そうと決まったわけではないが、しばらくはこっちで生活するしかあるまいな」
「そんな。こっちの世界でうまくやっていけるかしら?」
「ねえ、リーザさん。元いた世界はどんな世界だったの?」
とミツキが聞く。
「えっと、大魔王がいて」
「元大魔王ならいるね」
「救世主様がいて」
「役に立たんやつならいる」
と、私もお返しをしてやった。
「他にも女神様とか天使様とか、吸血鬼とか」
「だいたい揃っているな」
「あと、ものすごい田舎です」
「じゃあこっちと変わらんじゃないか」




