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キャンプ
我々はキャンプを楽しむことにした。
「こんな田舎にキャンプ場なんてないぞ?」
「ウチの空き地があるやん」
とウララ。
早速、テント張りである。
カレンが何やら苦戦しているようだ。
「テント張りは苦手なのだ」
「誰でも最初は苦手なものだ」
「古ぼけた洋館が恋しいのだ」
「元吸血鬼らしいな」
キャンプの醍醐味といえば、キャンプ飯である。
「カレーを作るぞお」
とミツキ。
ヒマリはどうしてるかな?
「こねて、こねて、形にして、火にくべて、後は待つのですわよ」
「パンでも作っているのか?」
「その前に土器を焼いているのですわよ」
気の長い話だ。
やはりカレンが苦戦していた。
「料理は苦手か?」
「吸い物以外は苦手なのだ」
「元吸血鬼らしいな」
さて、そろそろ寝るとしよう。
「寝袋で寝るのは苦手なのだ」
「苦手ばかり克服しようとせずに、得意を伸ばせば良い」
私のアドバイスは功を奏したらしい。
「この棺桶、何や?」
「カレンが中で寝ている」
「吸血鬼やん」




