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過ち

「ねえ、ユミナ。私、綺麗でしょ」

「目を覚ませ」


前の席で手鏡を見てばかりいるこの女は、御手洗ミツキ。救世主の生まれ変わりだ。地上に生まれてからの仕事がしやすくなるように、ミツキは人並み秀でたスペックを備えて生まれてきた。


細菌に侵されない丈夫な体、明晰な頭脳。もちろんこの私も備えている。


それに加えて、この世で活動しやすくなるためのそこそこの美貌。あまり美しすぎると人生がややこしくなるし、逆にあまりにも人目を引かないようだと、カリスマ性が不足する。


なにしろ、人々の先頭に立って教え導き、新しい文明の礎を築いていかねばならないのだ。


だがミツキは、多少スペックの設定を間違えた。

少しだけ容姿に力を入れてしまったのだ。というか、容貌をMAXにしてしまった。つまり、絶世の美少女である。


その結果、彼女は自分の美しさの虜になってしまった。

「だって私、救世主だから、みんなの憧れでなきゃいけないのよね」

「滅ぼすぞ」

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