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村雨カレンの場合
村雨カレンは元吸血鬼である。
苦手を克服するために生まれ変わってきた。
「王手!」
「う、参りましたなのだ」
ミツキとカレンが将棋をやっていた。
「また私の勝ちだね」
「将棋は苦手なのだ」
「ミツキに負けるぐらいなら苦手と言えるかもしれんな」
などと言ったらミツキが憤慨した。
「どーゆう意味よー!」
「やってみるか?」
結果。
「ううう。飛車角桂馬香車金銀歩落ちで負けた」
「ざっとこんなものだ」
ところでカレンは落ち込んでいた。
「うう、また苦手なものを発見したのだ」
「そんなに深刻に考えるでないぞ」
だがそれ以来、カレンは将棋の特訓に励み、来る日も来る日も将棋に没頭した。
その頑張りようは、側から見ていて心配になるくらいだった。
「カレン、大丈夫か?」
「うう、絶対に克服するのだ」
その結果。
「わかったのだ。ついにわかったのだ」
「ほう、何か掴んだのか」
「桂馬はケイマと読むのだ!」
「まずは漢字から克服しような」
そこからだったとは。




