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吸血鬼の眠り姫  作者: 金狐銀狼
1/4

プロローグ


 ざくざくざくと、森の中を足音が進んでいく。

 歳は16、7ほどだろうか、少女が木漏れ日の中を歩いていた。


 風に揺れ腰まで伸びている髪は、綺麗な白銀。

 瞳は、紅玉(ルビー)のような真紅。


 まるで人形かと思うほどの美貌をもつ少女がひとり、バスケットを持って歩いていた。すると、瞬く間に動物たちがわらわらと集まってきた。


「おはよう、みんな。昨日の雨は大丈夫だった?」


 少女がしゃがんで動物たちに話しかけると、様々な鳴き声が返ってくる。まるで言葉が通じているかのように、彼女らは接していた。


 すると、一匹の狐が少女の下へ駆けてきた。落ち着きなく、しきりに鳴く狐に少女は何かを察して、立ち上がる。


「伝えたいことがあるのね?」

「コンッ!」


 そうだ、というかのように狐は鳴き、もと来た道を駆け戻り始めた。それに少女もバスケットを抱えついて行った。


 川の近くまで来たとき、少女は狐が慌てていた理由を知った。



「男の子………?」




 7歳ほどの少年が川のほとりに倒れていた。



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