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哀の逃避行(笑)

宿屋ではとてもいい寝心地を提供していただいた。


正直、ここもいつ嗅ぎ付けられるかわからないので、できるだけ早めにお暇することにしたぜ。


さてと、この周辺はさすがにまずいな。できれば、領主の手がかかっていないところまではいかないと。


いずれはここに戻ってきたいな。受付嬢さんをあきらめたわけじゃないし。


ユキノちゃんには軽い挨拶程度でお別れしちゃったけど、あの子も惜しかったな。


とりあえず、馬車に乗って考えるのは、これまでの女の子との出来事。


女神さまは論外だな、天使の羽とか無駄にかっこいいだけで、なんかニートみたい。


あんま仲良くなれんし、イチャイチャとかもってのほかそうだった。


ユキノちゃんは、元気で、教育があって、親もそこまで威張ってくることなく、なかなか良好な関係を保てたと思う。


いっそ両親にご挨拶とかしちゃったりしたほうがよかったかな。。いや、それははやまりだ。


宿屋対応なのか、デレは一切なかったけど。押せばイケるってやつかな、イイ女。


そして、受付嬢さんはなんか接点がなかった。あと、クソ雑魚センパイが絡んでくるから気が失せるんだわ。


でもさ、受付嬢とかって他のところでも結構美人さんいるというか、ここでどうしてもって踏ん張らなくてもいいんだよね。


だって、俺なんちゃってチートもちだし。まあ、その力に制限はあるけど。


だから、今から女に困るとか、最高な俺の世継ぎがとか心配する必要はないってことだ。


でもさ、このところの地域って何か嫌な予感がするというか、しているというか。


それも、これから逃げる街リトマスは、今いる街、リトムスとゴロがほぼおんなじなんだよな。


これが疑惑だけだったらまだしも、ホルムのガキのパパさんが、兄弟が隣を治めているとかなんとか言ってて、これはもう確定だなと今痛感しまして。


あー何なんだよ。俺を捕まえる補正でもこの世界は持っているというのか。


というか、今のところチートはゴブリンとクソ雑魚、レディースくらいにしか使ってないし、人類に全く敵対してなくない?


こっちの世界に来る前に、わざわざ確認しなくてもいいよねっていいながら神様の遅いスピードに合わせて立ち位置確認したよな?


なのに、どうしてしょうもないことで貴族様に捕まらなきゃならんのだ。助けてやったのに。


一応褒美もらったけどさ、ゆっくりそれを消費できない理由わかってるかな?分かれよ!


まあ、今馬車を無理やり捕まえたのは、確かにその褒美払いなところもあるけれども。それって、渡しといて消費させてるそっちの流れじゃん。


でもさ、今何がいいってこの馬車凄い気持ちいい。商人みたいな帽子かぶった人が馬で引いてる、おもてなし感のある馬車。


でもって、内装は座席がが赤で、周りが黄色に近い金色だったりする。ギラギラはせんけど、きっちり金ですって感じの。


中の赤強めのカーテンは、こっちの姿そを十分に隠してくれてありがたい。もちろん日も遮ってくれる。


それだけでなく、何やらいいにおいまでしてくるのだ。これは、アロマに近い香りだ。


アロマテラピーなるものをやったことのない俺ですら感じるアロマのにおい。消臭剤のにおい。


何とも懐かしく、丁度いい。自然と浸っていってしまう。荒げていた心はどこかに行った。


すると、次にやってくるのは眠気である。宿屋で寝たはずなのに、また眠くなってくる。


昨日は逃げ惑ったとはいえ、今日の分の魔力行使は大丈夫なほどに回復しているし、特に疲れはないはずだ。


だが、なぜか逆らえないような睡魔が襲い掛かってきて、俺の意識を引きずり込む。


ここでおかしいと思い、眠気を概念ごと吹き飛ばせばよかったのだろうか。


そんなこと後にして気付く俺は、そのときは素直に眠ってやったよコノヤロー。





次に俺が目を覚ましたのは馬車が留まった時だった。商人みたいな御者に起こされた。


寝ぼけながら、俺は馬車を降りたんだ。そして、足がつっかえた。このままでは転ぶ、はずだった。


意識の低い俺を支えたのは御者ではなく、先日ほど見知った顔、ホルムの父親である。


そう、リトムス。土地の名前でもあるいたいけな有名人だ。ト〇タみたい。


ってそういうことじゃなくて。ここで大げさなリアクションくらいして普通は逃げ出すくらいだったんだけど。


そのときの俺は、なんか、バブみを求めていたのか、そのままされるがまま、貴族様に連れていかれたんだ。


振り返らなくてもみえた御者の顔は、まるで、すみませんと顔に書いてあるようだった。


異世界人でも罪悪感を持てる人がいるんだな。こうして連行していく貴族を除いてだが。


やはり、仕組まれていたことだったからか、元凶ともいえるホルムがこちらをお出迎えだ。


そして、子供なら無邪気に笑うはずの俺を見た彼女の顔は、意味深な笑みを浮かべているではないか。


知っているか、たとえバブみを帯びて、意識低い系のなりでも、人の悪意には割と敏感なんだぜ。


そのまま、見慣れた屋敷の中に、俺は引きずり込まれてしまったんだ。


あー、手配度4だ。ちょっときつかったな。逃げれなかったぜ、ファッカー。





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