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秋の桜子詩集

秋の風が吹くその朝に

作者: 秋の桜子

 私は朝を歩く。冷たい風を切りながら、



 何処からか、たおやかな君の薫りがだだよう。


 甘い薫りの愛しき君が、秋の訪れをやさしく教えてくれる。


 私は、辺りを見渡し探す、そのたわわに咲き乱れる、君が宿りし母なる樹の在りかを。


 そして容易く見つかる、君の甘い薫りがそこから立ち上っているから。




 君はその可愛し姿を、緑の堅し葉に守られそこにいる。


 その姿は、夜空に輝く綺羅の星の如く瞬き、集っている。


 そして小さき君は仲間と共に、守り人の緑の葉の側で、


 ちらりと愛らしい姿を見せている。


 母なる樹の足元の黒き地面には、


 金色の姿の君が仲間と共に名残の星の様に、


 千に万にと散っている。


 さぁと、冷たい風が私の体を吹き抜ける。


 胸に入り込む、君の甘い薫りに、


 私の心は、今年も出逢えた喜びにうち震える。


 小さき花よ、金の花よ、甘い薫りの星の姫。


 風に乗り、その薫りを果てまで届ける秋の使者。


 神が創りし、たおやかなる甘き薫りの愛し児よ。


 私は密かに呼び掛ける。君の名を、




 その名は、キンモクセイ、私の愛しい秋の花






















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