第1話「やるべき事」
どうもこれが初投稿となります。
至らぬ点があれば何なりとお申しください。
あと、不定期です
「行ってきます・・・。」
っと少し濁ったような白い髪と、水晶のように輝いていた目をした少女ー白私零無の声だけが玄関に響いていた。
零無は、遠い昔に母を亡くしていた。父が描いたであろう地図を頼りに零無は、目的地に行く予定だった。父の仕事が忙しいようで、零無はいとこの所に住まわせてもらうことになった。
「・・・。」
家には誰も居ない。父は、もぉ仕事に行ってしまったらしい。家の中を少し見まわして何も異常が無い事を確認してから、零無はそっとドアを閉めて歩き始めた。父の仕事が忙しくなったらしく、急遽父の兄弟の所で夏休みの間住まわせてもらう事になった。
零無は小学生であったが、しかりした子だった。だから零無は迷いも無く、そのまま目的地に向かおうと少しずつ歩いていた。
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ノイズかかっている
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なんなんだろう?
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私は、、、、
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なんなの。。。。。
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「はっ、、、、!」
零無が夢から覚めたときそこは、バスの中だった。知らないうちに寝ていたらしい。だけどその前に零無の瞳からは涙が流れていた。
「また、『ノイズの夢』。」
零無がたまに、だけどよく見る夢。零無は自分でこれを「ノイズの夢」と名ずけた。
「、、、っ!?」
夢から覚めた後だからなのか、電流が流れて来るように頭痛が生じた。それと同時に、
「次は終点・・・」
と鳴り響いてた。たった一人の乗客を乗せて。
バスが止まり零無が降りたその先に、高校生ぐらいの身長を持つ少年が立っていた。
「 やぁ!もしかして、君が零無ちゃん?」
その少年は陽気よく挨拶をしていた。その時、いや見た時点で零無は思った。「ダサい」っと。服装はそこらへんに捨ててあったような薄汚れた白いシャツにボロくなった古そうなジーパンで、目元には隈が付いている。
「いやぁ〜こんな格好でごめんね〜(笑)みんなが急かすもんでさぁ〜。じゃあ行こうか。」
零無はその言葉をも飛ばすような勢いでこう思った。
(私がなんとかしないと)
なぜか分からないが、ここに呼ばれたのはそのためだったのだと不意に思ってしまうそんな出会いを迎えた零無であった。