第3章
第3章の投稿です!ここで話は折り返しです。最初に書いたものなので短くなってます。
第3章
過去の世界に来てしまった俺が倒れていた所へ偶然通りかかった榛菜(過去の世界の)に助けられてから2ヶ月がたっていた。
「今日は少し山にキノコ採りに行きましょう」
こっちの世界に来て2ヶ月俺はここでの生活に慣れてきた。そういって懐に小刀をいれた。
「そうですね。そうしましょう。ではお隣の恭二さんも誘ってお弁当を持っていた行きましょう!」
「ああ、それがいい!!」
恭二とは俺を殺そうとしたあっちの恭二とそっくりだけど、こっちのはスゲーいい奴だ。
「おーい!和人君、榛菜さーん!!」
「あ、和人君来たよ!!おーい恭二君」
「ああ、来たな!!」
「ごめーん。ハァハァ、遅れちゃった。」
「大丈夫だよ!!恭二君」
「よし、恭二も来たし行くか!!」
山を登って2時間後…
ドクン…
「う、何だよこの感じ…あん時と同じだ…」
「どーしたの和人君?」
榛菜が心配そうにこっちを見ていた。恭二は1人でサッサと登っていた。
「遅いよー2人ともー」
「おーう(はーい)今行く(よー)」
2人の息が合った。何か照れくさくなった。榛菜も頬を赤らめていた。その瞬間前の方から寒気を感じた。あの時と同じような寒気を感じた…
山を登りきるともうお昼時だった。
「じゃあご飯食べよっか」
「待ってました!!」
「やったー!!榛菜さんの作る料理はおいしいから楽しみだったんだよ!!」
「どーぞー。ゆっくり食べてね」
「ああ」
「はーい」
ドクン、ドクン
またださっきよりも心臓の鼓動が早い。恐怖なのか?だとしても何故?
「じゃあ私はあっちでキノコ採りしてるね!2人はここで頑張ってね」
榛菜は言った。
「任せとけ!!俺が沢山取ってやるよ!!」
「ぼ、僕も頑張るよ!!」
榛菜が向こうへと立ち去り見えなくなると恭二が口を開いた。
「君は一体何者だ?僕の榛菜といちゃつきやがって…」
「は?なんつったの?聞こえなかったぞ」
「僕の榛菜と何仲良くしてんだつったんだよ」
「お、おい大丈夫かよ!?」
「僕の榛菜を返せ。そうだ、君を殺せばまた榛菜は僕のものになる…」
この世界でも、俺は恭二に殺されるのか?さっきまでの心臓の高鳴りはこの事だったのかよ。
「安心してよ。僕1人では君に敵うとは思っていない、だから…」
そう言いながら恭二は指を鳴らした。その直後周りの草木の間から目の焦点の合わない遊び仲間がいた。
「こいつらに何をしたんだ!!」
「なぁに、少し彼らの飲むお茶に薬を混ぜただけさ」
続く