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最終決戦

「何故お前が・・・!」

朝倉の疑問は最もである5年前の戦いでフォルスマンは死んでいたはずである。

「お前はツメが甘いんだよ。初めて俺と戦ったときも俺を逃したように。あの時、俺はミノツナとお前のヨーヨーを喰らったが奇跡的にまだ生きていた瀕死だったがな」

「あれで生きていたのか・・・!」

「あの時、お前らはすぐに後ろから来た田中の方を向いただろ?ろくに俺の死亡確認もせずに」

「まて、じゃあ0番はどうした」

「0番は今頃お前らの後衛部隊を攻撃しているさ」

「でもA国作戦本部ではこの島には1人の電波反応しかなかったぞ?」

「それが俺さ。0番は電波を発さないんでね」

「何故お前が0番と共闘しているんだ」

「田中さんが掲げていた世界の支配。それは0番の試作体製造能力があれば実現可能!俺は亡き田中さんに代わってその野望を実現させるために協力しているんだ!」

「そうだったのか・・・」

「さぁて、5年前からの因縁に決着をつけようか。もちろんヨーヨーで」

「みんな下がってろ!下手に手出しはしなくていい!」

「行くぞ!朝倉!!!」

フォルスマンのヨーヨーが放たれる。フォルスマンのヨーヨーは磁力!こいつは厄介だ。

早期決着のために朝倉は磁力のヨーヨーを刃のヨーヨーで叩き落とすともう一発のヨーヨーでフォルスマンを一直線に攻撃した。

しかし、朝倉の足元から砂鉄が出てきて、朝倉の下半身を完全に飲み込んでしまった。バランスを崩した朝倉はヨーヨーを操作出来ずヨーヨーは外れた。

「砂鉄よ!朝倉の手を覆ってしまえ!手が封じられたらヨーヨーも出せなくなる!」

砂鉄に手と下半身を完全に抑えられてしまった朝倉。これでは手も足も出ない。

「貴様ぁ~!」

見かねたソヴァ中尉が腰に下げた銃に手をかけたが、朝倉に止められた。

「よせソヴァ中尉。これは5年前の俺の油断が招いた結果だ。ここで死んでも俺は文句は言えん」

「往生際が良いじゃねえか朝倉。この時もずっとずっと待ち続けたぜ」

「ふっ・・・フォルスマン。トドメを刺すならすぐにやれ。俺はいつまでも砂鉄とじゃれ合う趣味はない」

「そうかい。ならば・・!」

フォルスマンがトドメを刺す直前に奴が戦場に現れた。0番の本庄。朝倉隊の誰も本庄にちょかいはかけなかった。すればすぐ自分が殺されるということを理解していたからである。

「フォルスマンもついに朝倉を倒す念願の日が来たようだな」

「そうさ。この日をどれほど待ち望んだか」

朝倉は顔を上げて本庄を見た。

「お前が・・・0番?」

「そう。お前らが倒すべき相手、本庄だ。だが、それももう叶わぬことだがな。あぁそうだ。冥土の土産に教えてやろう。とても面白いことだ」

朝倉は若干興味がわいた。本庄が何を話すのかそれが気になってしまった。

「5年前お前たちが相手にした田中一郎だが、アイツが本当に世界の支配とか実行すると思っているのか?」

「どういうことだ?」

朝倉だけではなくフォルスマンにも反応があった。

「アイツがな何故試作体全員を率いたと思う?それはな俺を迎え撃つためだよ。1番の田中は俺という存在をどこかで知ったらしい。俺を野に放てばどれほど危険か思ったのだろうな」

本庄がクククと笑う。フォルスマンにはかなり衝撃だったらしい。自分の崇拝する破壊神田中がまさか本庄を倒すために自分たちをまとめあげていたなんて。

「じゃあ何で俺が狙われた?」

朝倉の疑問も当然である。

「反抗するお前を0番と裏でつながってると思ったんじゃないか?だからお前を消そうとした。奴も最後は体の暴走でかなり精神が錯乱していたようだな。哀れな最後だよ」

そこで本庄は笑った。

「朝倉、結局お前は俺にとっての障害を片付けてくれただけだったんだよぉ!!ハハハハハハ!!」

本庄がそこまで語ると朝倉をまとっていた砂鉄が朝倉にくっつくことをやめてパラパラと崩れ落ちていった。

「何をしているフォルスマン!何故朝倉の砂鉄を解除した」

動揺する本庄。それもそのはず、フォルスマンはただ黙って本庄を見据えていたからだ。見の危機を感じる本庄。

フォルスマンが静かに語りだした。

「俺はずっと田中さんの遺志をついで生きてきた。だから田中さんの本当の考えが分かった今、朝倉を拘束する理由はない」

フォルスマンは田中が本当にやろうとしていいたこと、他の試作体らと共闘して本庄を倒すことを自分の目標にしたようだった。そのため朝倉と共同戦線をはるために朝倉を解放した。

「フォルスマン、貴様ァ~!この裏切り者がぁ!!!」

本庄はすぐにフォルスマンの砂鉄により拘束された。手も抑えられてヨーヨーも封じられた。

「いまだ朝倉!俺のヨーヨーが出ているうちに奴の頭部を破壊しろ。試作体を倒すにはそれしかない!」

「奇妙な感覚だが、決着はつけさせてもらうよ。フォルスマン」

朝倉のヨーヨーが迫りつつある中、本庄は必死にもがいたが、砂鉄の拘束は非常に強くて抜け出せるものではなかった。

「けへっ!」

短い断末魔が聞こえた時には本庄の体は再生不可能なレベルにまでバラバラになった。固有能力を持たないがゆえに彼の言う小細工に翻弄されるということか。

事が終わるとフォルスマンは朝倉に背を向けて元いた洞窟の中に戻り始めた。

「俺の生きがいは達成されピリオドを迎えた。もうお前らと敵対するつもりはない。放っておいてくれ」

フォルスマンは洞窟の闇の中に消えていった。奴は死亡扱いだし世間の目に触れることもなさそうなので、朝倉は彼の希望通りにすることにした。

あらかじめ大佐が救難信号を打っていたのか、戦いが終わると同時に救助ヘリが島に到着した。

べナルロッドとミノツナは重傷だが命に別状はなかった。3000名の内、2879名を失ったが無事0番を破壊することに成功。

生存者121名の内、75名が重傷という凄惨たる有り様だった。

犠牲者は多かったが、A国の作戦本部に帰還した朝倉、ミノツナ、べナルロッドと他何名かは昇進を果たした。それだけ0番を倒した事は大きかったのだろう。

これでロスト・ナンバーズと0番と試作体の残党問題を全て片付いた。今後また同じような脅威が現れるかもしれないが、今は束の間の平和を満喫しよう。

朝倉はそう思った。

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