お正月スペシャル 混沌格付けチェック2014 序章
今回もまずは参加チームからの紹介からです。
「混沌楽園!2014年もよろしく、芸能人格付けチェックお正月スペシャルゥゥゥゥゥゥゥゥゥッ!」
俺のタイトルコールに合わせ、スタッフも含めた全員が拍手。・・・またまたやってきてしまったぜ、この地獄の企画が。
『さぁみなさん、いつもカトラスの作品を応援していただきありがとうございます!お正月でやる記念と言えばやっぱりこの企画!今のところ一流芸能人のみなさんは、本当に一流なのかを試していきたいと思います!』
「みなさん、ようこそ!総支配人のガブルと!」
「使用人その一の神薙綾人と!」
「使用人その二の榊黒姫だ!みなさん、どうぞよろしく!」
また起こる拍手の中、前回と同じように豪華な席に座る六チーム計十二人のお客様。
「さて、今回の参加してくださる、一流芸能人の皆様をご紹介します!まずは今回初参戦ヒョウガエレクトロニクスより、海谷陸様とマスターサポートナビゲータマリーナことマーナ様!」
「いやー、一度出てみたかったんだよなこの番組!なぁ、予選会みたいな爆発ものってないのか?」
「それはあっちゃダメでしょマスタ~!?あのあの、アンドロイドの私が参加っていいでしょうか~。」
「そこは問題ありません。実は今のマーナ様のボディーはうちの使用人特製のボディーで、五感を含めほぼ100パーセント人間に近いものになっているので。そして自爆機能も搭載済み。」
「そうなんですか~!?と言うよりいつの間に変わったんですか~?そして自爆機能はいらないです~!」
「綾人GJ!」
マーナ様の質問は禁則事項だ。 何気に結構作るのに苦労したからなぁ。
まぁ、持てる知識と技術力をフルに使ってたから結構楽しかったけどな。 特に自爆機能は必須だろ。
「そして格付けと言えばやっぱりこのチーム!レフェルプロの雨宮つぐみ様と神崎深紅様!」
「みんな、新年明けましておめでとうございます!」
「今回もよろしく頼むでー!」
つぐみ様と深紅様が立ち上がって俺達やスタッフへお辞儀。当然そこで大きな拍手が巻き起こる。
「お二組目は前回はお休みしていましたが、また来てくださいました!やはりこの方達抜きでは物足りないのか!チームGAU攻撃空母よ支倉ひばり様とクリスティーナ・ウエストロード様!」
「よろしくだよん♪一度出てみたかったからお姉さんとっても嬉しいよん♪」
「よ、よろしくお願いします。・・・嫌だー!こんな鬼企画にもう関わりたくないのにー!お願いだから帰らせてよ!」
当然そんな権利はないので、俺達は拍手を持って通告。するとひばり様はなぜか絶望しっぱなし。
相方のクリスはテンション高いのはこれいかに?
「そして前回の雪辱を晴らすどころか恥の上塗りをしたLAN武カンパニーから、金牛龍神ドラゴニックタ○ラス様と巨蟹武神キャン○ード様の百合コンビ!」
「うわぁ~、なんだか強そうな名前になってますね~。カッコイイです~。」
「ツッコミがなっとらんでタウラス!名前がバト○ピのカードみたいなのもそうやけど、うちらの紹介おかしすぎやろうが!?それと百合ネタいつまで引っ張るきやねん!」
「あ、失礼失礼。ツンデレズなタウラス様でしたね。申し訳ございませんでした。」
「変わるどころか悪化しとるやろうがぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」
それはお前がツンデレ百合プレイをやってるから仕方ない。
と言うよりプ○キュアの世界観で百合は逃れられない運命だから受け入れろ。
「続きまして前回出場して空気化や幼馴染孕ませ宣言など、暴れに暴れまくった二人のおかげで世間体が落ちたジャニケルファウンデーションより、吉井奏様とアリス・ファン・クリスチーヌ様!」
「いきなりわんこさんと一麻くんの事ディスってますよね!?」
「みんな、見てるかよん!今日は暴れまくり決定だぜん♪」
前回の汚い空気と脱童貞宣言の二人組みに変わり、今回は華やかな二人になっている。
ジャニケルファウンデーションが汚名返上の為に送り込んだ刺客なのは目に見えてわかる。
「最後はみなさまおなじみ、二連続映す価値なしな女達といえばこの二人!楽しんでます騎士団よりエレノア・アリアドネ様と、イリア・キサラギ様!」
「うるさいわいっ!なぁ、これなんなん!なんでまたウチらが呼ばれらなあかんのや!」
「もういいでしょ!前のアレで私達二人共ホントひどい目にあったんだから!」
「いや、視聴者からのリクエストがすごくて」
「「絶対嘘だっ!」」
ところが凄いんだよそれが。エレノア様達の脱落っぷりがもはや台本ではないかと・・・まぁ今日も期待させてもらおうか。
「えー、以上六チーム計十二名の皆様に、一流なら答えられて当然の問題に挑んでもらいます。・・・それで実はですね。ある二チームにはお知らせしなければならない事がありまして・・・」
俺達は心苦しいようにスタッフ一同まずは謝罪の意味を込めてのお辞儀。そして中央にある巨大なモニターにとある映像が映りだす。
その映像を見て、百合コンビの二人がぎょっとした顔になる。
「おい、あれうちらの作者のLAN武やん!?」
「それに龍星さんと芹香さんもいますね~。」
LAN武『遂に来たか格付け・・・・・・』
龍星『俺はもう嫌だからな?』
LAN武『なら、ダークキャンサーとタウラスの漫才コンビを逝かせるかな?』
芹香『・・・・・・(字が違う!?でも・・・それは良いアイディアだね!)」
龍星『そうだな!俺らだけあんな扱い受けるなんて理不尽極まりないからな。よし、そうと決まれば今年の正月はのんびりできるぜ!』
芹香『・・・・・・(こたつに入っての寝正月だね。そしてテレビであの二人の落ちっぷりを笑いながら見れるね♪)』
そこで映像が切り替わる。すると今度は別の人物達が映し出される。
秀久『来てしまったか・・・格付け!俺はもう、御免だ!』
『何を言う。不憫こそ貴様のデフォだろ。』
わんこ『行ってたまるか!!なら、奏とアリスにしろ!はい、それで決定な!』
『貴様、女の子に酷い目に合わせる気か!』
空気薄太郎『酷い目前提かよ!?というかそんな事知るか!要は答えられればいいんだろ?それで間違ってひどい目に合ってもそれはあいつ等の責任だろう!』
『一麻は里穂を妊娠させるだけさせてどこかに失踪中だし。かといって里穂を出すのは人として最低だ。』
腐った空気『前回俺達を出した事は最低じゃないのかよ!?というか一麻は失踪と言うか生き残るために逃げてるんだろうが!アレのせいで日本の全国民が敵になってるんだからよ!?」
『・・・大丈夫。あなたのお父さんはちゃんと帰ってくるから。だから、安心して生まれてきてもいいんだよ。』
そこで映像は終了。 それを見た参加者一同は唖然。
特に百合コンビと良妻コンビは信じられない物を見たような表情になっている。
「今ご覧になった通り、実はLAN武カンパニーとジャニケルファウンデーションの二チームは・・・生贄同然の如く駆りだされていたんですねこれが。」
「我々スタッフ一同もこの事実に気づいたのは参加者を決定した後だったからな。参加申込書の筆跡をもう少し疑うべきだったな。だが、これも一つのハートフルエピソードだな。」
「だな。こういうの愛の形と受け取れば問題あるまい。では、ほっこりな気持ちになった所で早速チェックに移るか?」
『移れるかぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!』
黒姫がチェックに移ろうとしたその瞬間、参加者一同が急にキレだした。
はて、今のハートフルエピソード満載の映像になにか不満があるのか?
「なぁ、これマジなん!?そっち側の作った映像とかそういうのなんやろ!なぁ、頼むからそう言ってぇな!」
「うぅ~、龍星さんと芹香さん。いくら何でもこれはひどいです~!」
「知りませんでした。わんこさんが私達の事をこんなに嫌っていたなんて・・・うえぇぇぇん!」
「おーよしよし。カナナン、今はアリスちゃんの胸で泣いてもいいよん。里穂っちもお腹が目立つようになってきてたよん。」
「おやおや、何故か奏様が泣き始めましたね?そんなに今のハートフルエピソードに感動したんですね。」
「今のどの辺がハートフル!?完全にハートフルボッコだったよね!始まる間もなくカナちゃんいきなり身内にフルボッコにされてるよね!しかも誰が何を言ってるのかわかりやすい仕様になってるし!」
「お兄ちゃんとシュウ君、これが終わったらちょっとOHANASIしないとね。さすがのあたしもこれは許せない。」
「同感やな。スタッフ、後であいつらの連絡先と住所教えてぇな。」
「クリスお姉さんも参加していいかよん?」
「陸様。実にいい実験体がいましたね~。」
「害虫駆除なら大歓迎だ。色々と試したいものがあったからな。」
おー、これはすごい。 今のハートフルエピソードによって作品を越えた絆が生まれた。
その感動におもわずスタッフ一同涙ぐんでしまう。
「・・・と言う事は、うちらもあの二チームのような誰かの陰謀のせいで!」
「あ、おのれらはミス映す価値なし共だからそういうのは初めから一切ないぞ。」
チョコクリームつきの指し棒でエレノア様達を指すと、なぜか二人共立ち上がり不満そうな顔をする。
「誰がミス映す価値なしや!せめて格付けとか言いや!」
「じゃあ女版石田親子。」
「「それも嫌だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」」
「それではこのほっこりな気持ちになった個性豊かな六チームで格付けたいと思います。」
『そんな気持ちになれるかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!』
そんな皆様の叫びを無視して番組は続いていくのであった。
ついに火蓋を切った格付けチェック。果たして何組が生き残るのやら・・・
秀久(混沌)「生き残るのやら・・・じゃねぇよ!何だあの映像は!?」
綾人「何って活動報告にあったコメントを抜粋しただけだが何か?」
秀久(混沌)「明らかに悪意のある捏造映像だろうが!何か龍星達と向こうの世界の俺が下衆な悪役になってるんだけど!」
ガブル「何を言う。完全なフィクションならそうだが、アレはノンフィクションだぞ。実際にそういうコメントがあったのだからな。」
秀久「確かにそうだけど!けど、脚色の仕方が悪意全開じゃねぇか!なぁ、これっていいのか!?色んな人達完全に敵に回してねぇか!?」
それぐらいしないと面白い番組はできないのだよ。