表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生家族〜異世界で主夫しています〜  作者: mikami_h
序幕 新米主夫の物語
3/67

第三話 息子と願いと

鳥居を潜ると視界が開け、鬱蒼とした森へと続いていた。


「いやー、森林浴だねー。心が癒されるわ。」


自然と口から漏れる気楽な言葉。


「何言ってるんだよ親父、ここがどこかも分からずさっそく遭難しかけてるんだぞ。」


息子のコウタが、呆れた感じで返してくる。


「お兄ちゃん、お父さん、無事で良かった。」


娘のセナもどこも変化はなさそうだ。


「とりあえず、二人とも無事で良かった。」


俺は数分ぶりの家族の再会を喜んだ。


「さて、これからどうしたものか、」


ガサ、ガサッ


大きな音をたて、近くの茂みから勢いよく犬が飛び出してくる。


「なんだ!?犬か?」


コウタが近寄って見てみると犬にしてはやや鋭い牙、それに角?


「気をつけて、その()()は気が立ってる!」


茂みの中から、中世の騎士らしからぬ格好の男性が出てきた。


「「いや、兎って」」


俺とコウタの声が被る。


そんな中、犬?(兎)は突進してくる。


「お兄ちゃん危ない!」


セナが、叫ぶもコウタは吹き飛ばされる。


「コウタ!!」


俺も叫びながらコウタに駆け寄る。


「この犬だか、兎だか分からんバケモンが!」


コウタは落ちてた木の棒を拾い立ち上がる。


「ボッコボコにしてやんよ!」


-----------【唯我独尊】------------


なんだ?コウタの体から赤い煙が吹き出す。


「おぉぉぉぉー」


コウタの叫び声と共に振るった木の棒は的確に犬?(兎)の頭を捉えそのまま首をはじく。


「グロッ!!」


首から血を吹き出しながら、犬?(兎)は地面に倒れた。


なんなんだこの世界は。


俺は息子の変化に驚きながらその場に立ち尽くした。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ