モテ転生
序章
義務教育が終わり晴れて高校デビューした俺。
俺こと小宮知樹高校1年生部活動で何となく選んだバスケットボールも徐々に軌道に乗ってきたある日同学年の片思いの女の子に告白された。自分の胸の内を明かし連絡先を交換しその日は別れた。
自分も彼女が出来たんだと思いつつスマホの画面を見ながら感傷に浸っていた所信号が赤になったことに気が付かず・・・。
第一章
そこは色では表現できそうにない不思議な空間だった上も下も右も左もわからない空間だった。
「確か俺は赤信号を渡っていた気がする・・・。」
色々考えていると耳があるのかわからない自分に声が聞こえてきた。
──貴方はこのまま行くと死にます
──えっどゆこと?
──だから貴方は死んでしまいますこのままだと
──このままだと?
──はいですのであなたには2つの選択肢を与える事が出来ます
このまま助かるかはたまた今の時代で言うところの異世界転生
するか
──そりゃ助かりたいだろ彼女出来たばっかなんだかr
──ですが貴方の深層心理を覗いたところ彼女と言うよりモテた
いだけと思われているようですが・・・
──そりゃ男ならねw
──最低ですね
──うるせぇていうかさっきから誰だよお前は
そしてこいつはその質問を待つてたかのように目の前にその姿を顕現させた。
・・・美しかった。まさに目の前にいるのは絶世の美女だった
「あなたが生きている世界の創造神です」
その神が音を口から発した瞬間我に返った。
「さっき異世界転生とか言っってたなどこに転生させられるんだ?」
「この世界やり文明は進んでいませんが魔法を使いながら生活を発展させている世界です。」
「せっかくだが俺は彼女が出来たばっかなんだこの世に未練がありすぎる断らせていただきたい。」
「これを見ても?」
そういい目の前が開けた自分の彼女とその友達グループが学校から下校している途中がテレビのように写った。
【アイツ私が罰ゲームで告ったらあっちも好きだったとかいうんだけどまじうけるキモw】
【まじ可愛そーあんなキモイやつから好かれてたなんて】
【だからもっと私に惚れさせて貢がせてから振ってやろうと思うの】
【まじいいアイディアじゃんw】
その瞬間頬に一筋雫が垂れていた。
そして神に少し怒声がこもった声で言った。
「悪ふざけはたいがいにしてくれッ!」
「現実です。残念ですが」
「俺はどうしたらいいんだ」
異世界転生悪くないかもしれないと思ってしまった。
「来世はいい環境であるようにその世界で一番の能力を与えます
」
もうどうでもいい。何もかも。
「私にできるのは貴方たちにこのようにギフトをさずけるくらい次は自分で切り開きなさい。」
俺は涙でしゃがれた声で精一杯
「お世話になりました。ありがとうございます。」
と伝え転生する準備に入る。
──来世では今世で経験出来なかったモテまくりの人生が待っていて欲しい
ここで意識は途切れた。
第一章[完]