序章
俗に言う、ライトノベルというジャンルの読み物はご存じだろうか?
読みやすく、分かりやすい。マンガやアニメのような世界観。さらには、可愛いイラストの女の子が表紙を着飾っていたり、挿絵が挿入され、現代の若者を中心に人気を誇る、いわば、lightなnobelだ。
最近では、インターネット上で、誰でも自分の作品を簡単に披露することもでき、今ではライトノベルと呼ばれる読み物は数知れないだろう。
そして、ライトノベルの特徴を代表する、最大と言っても過言ではない、独特の特徴が存在する。
そう、【タイトルの長さ】だ。
小説のタイトルとなると、20文字でさえ長いと思われるだろうが、最近では100文字近いライトノベルのタイトルも存在する。
確かに、タイトルで作品の内容をあらかじめ読者に、伝えるというのは、理にかなっているのかもしれない。
しかし、それゆえに、どの作品を見ても、同じようなタイトルばかりになってしまっているのがどうしても気になってしまう。
異世界が~だとか、青春が~だとか、勉強が~だとか、
どの作品が、どのような内容だったかをライトなライトノベルユーザーは把握しきれないだろう。
僕は、ライトノベル=タイトルが長いという風潮を打破してやりたい。
他の作品と同じようなタイトルで、今のライトノベルユーザーはどうやって他作品との区別をしているのだろう?
はなはだ疑問である。
さて、前置きは長くなったが、別に僕はライトノベルのタイトルの長さについて否定している訳ではない。
それでもつい、否定したくなるような体験をこれから自分がするなんて、夢にも思わなかったんだから。
この先はライトノベル作家を目指している僕が体験した不思議な体験を物語っていくとしよう。
ようこそ。ライトノベルの世界へーー