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この人生に革命的な出会いを。

作者: 黄泉

俺は独りぼっちだ。周りはみんな学校の帰りも遊びまくりだ。まず俺は群れるのを好まない。なぜ人間は群れたがるのか知りたい。なぜ群れて楽しいのか。群れを作っても必ず誰か1人は隅で静かにしているのが普通だ。ソースはオレ。まあ過去に実際に体験した話なんだが。。。俺はその日昔よく遊んでいた友達に誘われて遊ぶことになっていた。その頃の俺は今みたいにひねくれてはいなかった。「なーなー他にも結構呼んだんだけどいいよねー?」俺はてっきり2人でゆったりと遊ぶのかと思っていた。まあだが「あーうんいいよー」とその場の空気というやつを読んどいた。だが後から来た奴らは意外なメンバーで学校でかなりヤバめな奴らばっかだったのだ。「おぉーお前の友達ってやつはこんなひ弱そうなやつだったのかハハッ」「お前の言ってた通りかそれ以上だな笑」え、あいつこいつらに俺のことをそんな言い方で?俺はこんな奴らとは絡みたくなかったから「俺用事思い出したからやっぱり帰るわ」とあまりにも不自然に帰る理由を作った。「え?俺と遊ぶって言ったよね?なんで帰るの?まだ何もやってないのに帰るなんて酷いよ!」いや酷いのはお前の方だよ。こんな奴らが来るなんて知らなかったしそれに俺はこんな奴らと遊んでも楽しくないと思う。いや絶対に楽しくない。こいつらは学校で弱そうな奴らから金を巻き上げたり暴力で色んなことを決めているような奴らだ。え、俺今日絶対金巻き上げられて財布にさせられるだけじゃん。だって見るからにこいつらなんも持ってきてなさそうだし。結局この日は俺の財布の中身が空になるまで使わせられるハメになった。やはり俺は端っこにいた。俺はこの日を境に最低限の人としか接さなくなったのだ。学校ではずっと独り。学校で口を開くのは現代文の時間の音読ぐらいだ。授業の合間の時間も本を読み周りの情報を完全に遮断している。昼休みなんか教室なんてリア充の溜まり場だ。そんな所にいたら俺死んじゃう。だからいつも昼はあらかじめ朝買っておいた焼きそばパンかメロンパンを校舎の誰も寄り付かない静かな場所で食べている。ここは誰も見えない。俺にとってはそこが学校内の唯一の楽園だ。春は目の前の桜の木を見てお花見気分を味わえる。夏になれば虫の声が心地いいメロディーとなって聞こえとても落ち着く。秋には涼しめな風で涼みながらボーッとするのが好きだ。冬は流石に寒いからホットコーヒーを片手に風の当たりにくい場所で過ごしている。こんなにも落ち着く場所は学校ではここだけだと確信していた。そんなとても良い場所で俺は今この人生で革命的な出会いに直面したのだ。そこにはなぜでなびいている髪の毛がその容姿を引き立たせているかのように綺麗な後ろ姿だった。そして彼女も独りぼっちで寂しそうに昼飯を食っていた。見とれるように見ていると目が合ってしまったのだ。ドキッ。俺の心臓の鼓動はいつもの倍以上に早くなっていた。ヤバいとてもじゃないけどあんな美女俺話しかけられない!俺はハイパーコミュ障になっていたのであった。いや薄々分かっちゃいたんだよ?毎日人と喋らないとこうなるもんなんだなっと笑いやいやそれよりもあの子あの子。 あれ??いつの間にか彼女は居なくなっていた。内心ではちょっとホットしたような寂しいようなもうグチャグチャだ。そしてその日の運命の出会いに俺のこの後の人生を大きく変える事になる。なんて事はその時はまだ分からなかった。だが何か少し期待はしていた俺だった。。。

翌日の朝、俺はいつものように本を読みながら独りで登校していた。そしてそのままいつものように安定の学校生活を過ごし昼もまた昨日と同じ場所で食べようと思っていた。だがそこには先客がいたようだ。それは昨日見たあの美女な彼女がちょこんと可愛い感じで座っておにぎりを片手にほうじ茶を啜っていた。なんか渋い笑。俺は流石に話しかけるのはキツいので離れた所で食べようと思った。だが俺が場所を見つける前に彼女に話しかけられたのだ。「私一条花恋。貴方いつもここで食べているわよね?」あ、見えるの?ここ「貴方が友達いなさそうだからちょっと気になったの」あーうん俺氏あまりにも低い自分のコミュ力にビビる。「えーと俺は1年B組の楠木友也です。えーとあーえーんー」俺氏コミュ障である。「友也君本物なのね」彼女は可愛そうな子を見るような目で俺を見ている。やめて!僕本物だけどやめて!「実はね結構前からあなた いえ友也君のことを観察していたのだけど」え、なに怖い。「友也君本が好きなの?」「はいそうだけど、」「あらそうなのねあの私実は誰にも言ってないんだけどね?そのー友達がいないの」いえ知ってます。だってここで昼飯食うやつなんて絶対ぼっちだもん。だがあえてここで俺はあー知らなかったーみたいな感じで「えーー!そんなに可愛いのにともだちいなかったんだぁぁー!」とわざとらしいほどに返事をした。 。。。ん?返事をしたけど返ってこない?そして彼女の顔を見たら、彼女は顔を赤らめて恥ずかしがるように「私可愛い?ねぇ可愛い?もう1回いってぇぇぇぇえーーー!!!」あ、こいつ見た目じゃ普通に可愛すぎるけど性格的にだるいやつやん!見てもわかんない!けどだるいやつやん! こうして俺の高校生活はこの革命的な出会いを境に180度ぐらい方向転換したLIFEになるのであった。

俺と花恋は花恋が入っている部活に行くことにした。部活って言うぐらいだから誰かいるのかな?こいつみたいに変わりもんが居なきゃいいけど。俺氏最高のフラグを立ててしまったことに後悔する。「こんにちはぁーぁんんン?」俺は恐ろしいものを見てしまったのだ。そのにはとてつもなく可愛い女の子達がいた。oh......俺は自分が今来た場所が恐ろしい場所だということに感じるほど修羅場だったのだ。「ギャアアアアアアア」キャーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーこんな声が部室に響き渡る。oh......

「ちょっとー!静かにぃー!今日は新入部員わ紹介するわぁ!」え、ちょっと俺入るなんて言ったっけ?まあいっか「えーと1年B組の楠木友也です。よろしく」俺はこの美少女と喋っていたらコミュ力が少しは上がっていたのだ。まあ自己紹介ぐらいだけどね。そしてその修羅場で下着姿になっていたピンク色のした髪の毛が特徴の子が返事をした。「山内凛だよ!よろしくぅ!」そして次に反応したのが銀髪の女の子「中川真冬よろしく」ちょっとツンっとした表情でそう返事をしてくれた。そしてもう1人はーん?うちの学校の子じゃない?どう見ても小学校低学年にしか見えんのだがー。「あ!この子は私の妹一条綾乃!小学1年生だよ!」「あやのぉねぇちょうがっこうのねぇ?いちねんちぇいなのぉ!」え、可愛い嘘、天使。この子天使。「そうなんだねぇー綾乃ちゃんはかわいいねぇー」ふにゃにゃ♡可愛い小学一年生は頭をなでなですると可愛い声を出した。あー可愛え〜♡ そう言えばここ何部なんだろう。「花恋、ここは何部なんだ?」「ここはね」俺はその言葉を聞いた瞬間背筋に寒気を感じたのだった。


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