星に願いはかけすぎない方がいいかもね
久々にあのキャラが登場するYO
キラッ
ネ「あ!流れ星!」
夏の夜空に輝く星々。都会の空とはいえ、まあまあ星は夜空に浮かんでいる。その夏の夜空に輝く光をアパートのベランダから見ていたUMAが1匹。
蝉の鳴き声もミンミンゼミからひぐらしに変わり少しずつ涼しくなってきたのだ。暑さに弱かったネッシーもだんだん元気を取り戻している。
モ「夏もそろそろ終わりだな。秋になったら水瓶座の近くから流星群が降ってくるぞ。今度教えてやる。」
ネ「ほんと!?願いかけほーだいじゃん!」
はしゃぐネッシー。流れ星に願いかけほーだいを知って何を願おうか、虚ろな目で空を見つめた。
キラッ
ネ「あ、また光った!」
そういうが早いかとっさに手を組んで何かを願った。
モ「何を願ったんだ?」
ネ「えへへ、内緒。」
無邪気な笑顔で返答するネッシー。彼女の願いがこの後、あんなことになろうとは願った彼女さえも気がつかなかった。
ズーン!
???「ふー着いた。」
???「普通さ、隕石に紛れてやってくるなんてありえねーだろ!もっと他に方法あるよね?」
???「だってかっこいいじゃん。宇宙からの使者的な感じでさ。」
???「ハァ、、、そういうところだよ。あんたの悪いとこ。その自由過ぎる性格。」
???「そんなこと言われても、、、もとがもともとだもん。それに、かい、、、」
???「おっと、その名前はダメって言ったよね?私のことは 羽田 美月 と呼べと決めたじゃないか。」
???「そうだったそうだった、ごめんね。」
???「まったく、、、これだから
ななしさん
はダメなんだよ。」
暗い闇の中で口論を続ける2人の女性、いや、1人は男性だった。
しかし彼を男性だと見るのには相当無理がある。
なぜなら、男性には似合わぬ長い白髪とでっかい胸を持っているのだ。どっからどう見ても体格のいい女性にしか見えない。
もう1人は女性というより、少女と言った方がいいだろう。10歳かそこらの幼い見た目をしている。だが、この少女の目は人間の子供とは思えぬほど、恐ろしい目をしていた。野生の動物やUMAなど比べるべくもない恐ろしい目つき。きっと近くに人間がいたらその人は震え上がって腰を抜かしてしまうだろう。さらに少女の足元には白い羽がびっしりと落ちていた。
彼らを表す言葉があるとすれば、
『化物』
そう、この世のものとは思えぬ生物。
それを表すのにこれ以外の言葉が見つからない生物。
そんな化物がこの世界に
一体何をしにやってきたのだろうか?
翌朝
「それでは次のニュースです。昨夜、××公園の森林に隕石が落下したのことです。不思議なことにその隕石の破片は未だに見つかっておらず、警察は、、、」
ピッ!
ツ「ふん、くだらねー。こんなニュースよりも、もっと面白いニュースを放送しろよ。」
モ「朝からどのチャンネルもこのニュースで持ちきりだもんなぁ。いい加減飽きちまうよ。」
ネ「ふぁ〜あ〜あ〜、おはよ〜。」
昨日の夜から世間を騒がせている謎の隕石。その正体を知るものはたった2人だけだった。とある町では落下地点で隕石の破片を探し、とある町ではボイコット。
ニュースで持ちきりになった割には社会の反応は薄かったようだ。だが、このニュースを快く思わないものがいた。
その名はツチノコ。朝からその他の情報が全然入ってこないとご立腹だ。
ツ「ふん!別に怒ってねーし。」
昼
羽「おい、小林。見てみろよこの新聞。」
小「うにゅ?」
コンビニで買った新聞を読む2つの影。
今朝のニュースの元凶だ。
羽「何やってんだよ。この世界じゃあんたの名前は、『小林あおい』なんだよ。もう忘れたの?」
小「ごめんごめん。でもさ、僕はその名を捨てたからななしさんって名乗ってるんだよ?今更、前の名前で呼ばれてもなぁ〜。」
羽「新しい名前を考えんのが面倒いから、前の名前でいいって言ったのそっちじゃん!もう!」
小「ごめんよ かい、、、」
羽「だから羽田美月って呼べって言っただろ!」
朝からうるさい元凶たちだなぁ。コンビニの前で騒ぐなよ。
それにしても彼らの目的は一体なんなんだろうか?
それを知っているのは彼らだけだ。
当たり前だけど。
小「えっと、確かこの世界にいるっていうUMAの調査がボスからの指令だよね。」
羽「そ、、、にしても小林。あんたよくこの世界に戻ってくる気になったよね。一度は捨てた世界なのに。」
小林あおいから、一瞬表情が消える。でもすぐに笑顔になり、
小「いいのいいの!今の僕の力ならこの世界を滅ぼすのに1分とかからないからね!気に食わなかったらぶっ壊す。それだけでしょ?」
羽「それもそうだね。つか1分って、、、
一瞬の間違いだろ!
この性別詐欺のデカパイモンスター!」
突然怒りだす羽田美月。
どうやらこの化物は自分の胸が小さいことを気にしているようだ。それを男が自分の胸周りを上回っているのだ。
そのムチムチと育った彼の胸を少女は相当妬んでいるようだ。
羽「このやろっこうしてやる!」
小「うおー、美月ったら積極的。」
突然羽田は小林の胸を掴み、グイグイと引っ張った。だが小林は別に気にする様子もなく、ただ自分の胸が目の前の少女に揉まれるのを見ていた。
数分間の間この光景は続いた。
他人から見ればまったく意味不明の光景である。
羽「ふん!まったく憎たらしいくらいの胸だな!」
小「怒らないでよ。僕だって別になりたくてこの姿になったわけじゃ無いんだからさぁ。」
羽「ハァ、、、もう行くよ。さっさと終わらせよーぜ。」
小「そうだね。そんじゃ行こっか。」
そう言って歩き出す2人の化物。
この世に滅亡をもたらせるほどの力を持った、最恐の
化物。
次回もお楽しみに。ゆっくり待っていってね!




