天才詐欺師のチートダンジョン完成
ほとんど現状報告会です
8か月が経とうとしていた。説明も碌にしない黒雲は一人研究に没頭していた。
「あ~!もぅ!出来ない!少し位手伝えよソラ!」
白い空間に響き渡る声だった、それに対して呼ばれたソラは
『何ですか?今忙しいので後でもよろしいでしょうか?』
ソラの声は頭の中に直接響く、よってソラの周囲の音もよく聞こえるのだ。そこで聞こえた音が
「おい。何か野太い男の声が聞こえるぞ。ホントに忙しいのか?」
ソラの周りにはジーンズを履いてチェックのシャツをインして、チャームポイントの様に、ハチマキと背中には、[ラブ○イブ命]と書かれてる男の集団が居た。
どっからどう見てもラブ○イブのライブ会場だ。普段家から出ないソラでもライブは行くガチ勢なのだ。そのガチ勢の声が黒雲に伝わっているのだ。
『ホントですよ!忙しいですよ!』
「おい待て。今合いの手みたいなの聞こえたぞ」
『気のせいですよ。』
気のせいではない。絶賛サイリウム振り回し中だ。
『悪いですけど、切りますよ、今良い所なので。』
その後黒雲の頭に、ブッと言う音が聞こえた。どこからどう見ても職務怠慢だ。そして黒雲は一人寂しく研究に没頭していた。
それから8時間後
『琥珀さん、何をなされているのですか?』
「お前が手伝ってくれなかった物だよ」
『分かりました、手伝うので教えてください』
黒雲は8時間掛けてこの言葉を引き出すため8時間粘ったのだ、やったことは焦らしたり、無視した位だが。立派な心理テクニックである
「手伝うって言ったな?」
『はい、言いました』
そして研究の内容を黒雲はソラに伝える
「ダニはな、人間位の大きさになると東京タワーまでジャンプ出来るらしいんだよ」
ソラが割り込む様に聞く
『それなら、人間位の大きさに変えれば良いのでは?』
ため息をつく様に黒雲は答える
「そんな簡単じゃ無いんだよ。小さいからそれが可能な訳で、大きくなったら筋肉が付きすぎて自分の重みに潰されたり、それを改善しようと骨や皮膚、筋肉を硬くすると、望んだ脚力に成らないんだよ。」
『成程、それを手伝えば良いのですね?』
「あぁ。そうだ」
『ちょっと、待っててくださいね、2ちゃんで聞いてくるので』
2時間後
『ダメでした・・・』
うん知ってた
こうして黒雲の準備期間である1年が過ぎていった
ちなみに今1日で得れるDPは、15万DP、鼠、ダニの数は15億匹に成っていた。
一年が経った、女神を騙して得た貴重な時間だそれが後数時間で終わろうとしている。
第一回現状報告
一日に得れるDP20万DP
鼠、ダニ生息数合計120億匹
ダンジョン階層30層
貯金DP約2000万DP
派閥加盟無し
ダニの巨大化40%進行
菌類、1種類のみ開発成功。
鼠、ダニ保菌中
病気の症状
ノロウィルスに酷似
病名
黒雲命名。
「アスタリスク」
理由、小さな星と言う意味でまだダンジョンも小さく今にピッタリな為
配下説明
ソラ
鼠30億匹
ダニ90億匹
以上、現状報告
そして貯金DPが2000万DPを超えた為
「ソラ吸血鬼と妖狐の召喚を頼む」
『承知しました。』
黒雲が順々に召喚して行かなかったのには理由がある。それは高DPを纏めて召喚すると一人ボス級のモンスターが召喚されるためだ。そんな携帯のギガバイトみたいなと馬鹿にする者もいるかもしれないが、馬鹿に出来ない、高DPのボス級は1種類につき1匹まで、それも要求するDPは普通の2倍だ。だったらお得に出した方が良いだろう。
『ボスモンスターは選べないので何が出るか、楽しみにしててください。』
地面が光った、そして出てきたのが2人を代表するように後ろで18人が跪いている。
代表してる妖狐の方は幼い、非常に幼いロリの域を超えている。パッと見3歳児だ。
代表してる吸血鬼の方は渋い、そして鬼軍曹の域を超えている、パット見魔王だ。
黒雲は少しビビりながらも
「これから頼む」
そしてソラの方は何か不思議がってる様子で黒雲の頭に無意識で
『ん~~?ん~?』
第2回現状説明
配下説明
ソラ
鼠30億匹
ダニ90億匹
妖狐10人
吸血鬼10人
こうして黒雲の前に対照的な姿をした二人が召喚された、それに満足する黒雲と対照的に何か疑問を持っているソラ。そして残りわずかとなった準備期間、黒雲たちが動き出す。
どうでしたか?今回は淡々と説明する様にしてみました。特に気に入ってるのは病名です、「アスタリスク」何か病気名ぽっいと思いません?なので作者は気にいってます。次回は新しい配下の説明と出来たらダンジョンの説明もしたいなと思います。後良い病名を思いついたら気軽に教えてください、参考にします。
書いては無いですけど病気の研究してる黒雲たちの姿を、閑話とかで乗せようかな?
ではまた次回。
次回は明日の1時です。