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詐欺師の詐欺師による詐欺師のためのダンジョン運営  作者: 黒崎 紅葉
詐欺師の詐欺師による詐欺師のための準備期間
6/52

天才詐欺師によるダンジョン作り

分からないことが有ったら質問してください。答えるので

読者の諸君、忘れてるだろうが主人公黒雲琥珀は女神を騙し、長い準備期間を貰っているのだ。

準備期間とはその間敵に攻撃されず安全にダンジョンが作れる時間なのである。普通のダンジョンマスターなら命が掛かっている為、栄養剤でドーピングしてる受験生も真っ青な働きぶりをするはずなのだ。しかし、この男、黒雲は、


「取りあえず20万DP増殖鼠の屠畜場作りに充てて、残り20万DPで、鼠とダニの食糧確保、任せた!」


眠ろうとしていた、寝るのは12時間も監禁されて、精神が疲れているから仕方ないが、相手が悪かった、相手はソラなのだ。


『私は説明係のためそのような事は致しません。』


どこかで聞いたことのある事を喋って働かないつもりである。

今頃おそらく2ちゃんかなんかで、


【決められた仕事以外押し付けて自分は寝ようとしてる上司がいるんだが】


とかのスレを立てている所だろう、黒雲は可哀そうだが相手は真面目系ネット中毒者なのだ。

なので働かない二人に代わって私が説明しよう!


まずダンジョンの作り方からだ、配下に掘らせるかDPで掘るこの二つになる、配下に任せた方がDPが安いので、基本配下にやらせる。配下が掘った道をDPを使い壁をコーティングする、コーティングには3種類在る。


①コーティングしない、おっとそれは種類じゃ無いだろと思うだろう、その通りだ気にしないでくれ


②薄くコーティングする、これが一番使われる。洞窟を作ると自重の重みに耐えれなくなり崩れることがある。素人がいきなり建築技術を使えるわけがない、なのでめちゃくちゃな建築をしても良い様にこれが使われる。


③完璧にコーティングする、さっきから抽象的で悪いが想像力に任せてくれ。これはボス部屋等、激戦が予想される所に使われる。硬さは核を使っても壊れない位硬くなっている。


で黒雲がしようとしているのは③だ、大きな屠畜場を地下に作り安定したDPの確保に挑戦している。それと同時並行で屠畜用じゃない鼠とダニの大量生産しようとしている。


簡単な説明は終わりだ。今の二人は


「素晴らしき上司に感謝するんだな!!」


どうやら黒雲が先程のスレを発見し論破したらしい。余談だが女神もソラに便乗して黒雲に喧嘩売ったが30分で泣かされたのは余談だろう・・・


1か月後


ある程度量産体制に入っていた

1日に1万DPが稼げ、鼠とダニは10万匹を超えようとしていた。

分からないかもしれないが1万DPは割とすごい、勇者一人殺せば1000万DPだ。およそ3年で勇者一人殺した位のDPが稼げる。分かりにくい?簡単に言えば生後1か月の赤ちゃんの年収が1000万円って事だ、かなり凄いことだ。


妖狐と吸血鬼はまだ出せない、黒雲は上限である10匹ずつを同時に出そうとしてるらしい。妖狐と吸血鬼を召喚するためには一人100万DP掛かる合計2000万DPだまだ道は長い。

そんなこと考えてるか分からない黒雲はソラからダンジョンマスターの派閥について聞いていた。


『ダンジョンマスターの派閥には3大派閥があります。一つ目は独裁政治の様な物です、冷戦中のソ連を想像すれば分かりやすいと思います。2つ目は階級社会です。成果によって高い階級に上がり使える権限が増えていきます。3つ目が民主主義的な派閥です、皆で話し合い物事の方向性を決めます。どれに入るかしっかりと決めて置いてくださいね』


「派閥にはすぐ入らなきゃいけないのか?」


『強制では無いですが早い方が良いかと。勇者とかが来てピンチの時助けて貰えますし、ほかの派閥からの嫌がらせに対する抑止力になりますから』


黒雲は一瞬笑い答えた


「まぁまだ関係無いな」


半年後


1日に手に入るDPの量が10万DPに増えていた。鼠とダニの数もそろそろ億を超える。

ダンジョンの作りも大きくなってきた、今は15階層まである。階層の説明をしよう。


1~5階層

鼠が通る穴が無数にあいていて、鼠が自然死した腐敗臭がきつい階層になっている。この階層の目的は敵の心理を圧迫する事にある


6~15階層

天井が低くなり1メーター四方の穴になっている、なので大勢では入る事が出来ない。それにダニの死骸と鼠の死骸を砕き空気中に散布している為、激しい運動をすれば直ぐ息が詰まり、火を使おうとしたら粉塵爆発が起こるようになっている、それに天井の高さが低いため剣も振り回すことも出来ないし、無茶したら道が倒壊して埋もれる様になっている、さらに鼠の骨を撒いてるため1メーター先は目視では見れない。

人間のストレスが極限まで溜まる様に出来ている。


これについて匠は


『はい、閉鎖間溢れる場所にしました。依頼人の要望が人と隔絶された場所だったので自信を込めて作りました』


これに対して依頼人は


「お前、何にもして無いだろ!四六時中PCと会話しやがって、ネット回線切るぞ!」


『ま、出来たらねw』


次の瞬間ソラのPCからネットが切れた


『な、何が起こったの?まさか琥珀さん?』


「DPはな冠婚葬祭~核戦争を止める事も出来るんだよ、引きこもりのネット回線位簡単に切れるわ!」


こうして天才詐欺師のダンジョンは作られて行き、ソラに対する抑止力も持てる様になった









本格的にダンジョン運営がそろそろ始まります、皆さん気付いているでしょうが病気とか関係ないアンデットとかどうするんでしょうね?黒雲の手腕に注目です!!

読んでこの設定どうなってんの?とか思ったら気軽に質問してください、そこを把握できないと本作品は面白く無いですからね。

次回は2月25日1時からです。

では、また会いましょう。

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