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詐欺師の詐欺師による詐欺師のためのダンジョン運営  作者: 黒崎 紅葉
詐欺師の詐欺師による詐欺師のための兄妹喧嘩
39/52

官僚による開戦

今回は黒雲の妹が主として送ります


作者の絶望的に変なセンスの技名が登場しますが気にしないでください

エリア51と呼ばれる場所には大きなクレーターが出来て居た


周囲には人間は愚か草木の欠片も見当たらない。知らない人がこの場所を見たらここが絶望の戦線と呼ばれた兵士達にとって悪夢でしかない場所とは想像も付かないだろう


そしてそのクレーターを横断しようとしている10万を超える軍勢が居た




そして何故ここにクレーターが出来たのかと言うと黒雲と扇野が会敵する数時間前に遡る


エリア51の要塞は怒号と喧騒が飛び交っていた


それは何の予兆も無しに10万を超える軍勢がこの要塞都市グローブに攻めて来たからだ


勇者とその護衛はもう既に出て相手の動向を随時報告している。そして敵を迎撃する為に配置に着こうとしていた


そして要塞の総司令部ではパールと呼ばれる人物が指揮を執っていた


「配置に着いた所を教えろ」


「門は全て封鎖が完了、橋も吊り上げています。内部のトラップも現場とこちらの指示で操作可能、後もう少しで盾班が配置に着きます」


「勇者達はどうなっている?」


「一人は護衛を引き連れ偵察に、その他2名は相手の勇者を監視しています。ですが・・・」


一瞬伝令役の人物の口が黙った、しかし。パールはすかさず続けろと指示を出した


「相手の軍勢にこちらの把握している勇者は発見出来て無いと言う事です。まだ見ぬ勇者の可能性は否定できませんがかなり低いです」


「では敵は何をしようとしている?」


「私には皆目見当もつきません」


その発言と同時に部隊の配置が完全に完了したと報告が出て、敵国から宣戦布告を受けた





10万の軍勢を率いる本部テントでは会議が開かれていた


紅葉くれは様、魔法使いの配置は完了しました。後はサインを出して貰えればいつでも出来ます」


それを聞いて虚ろな終焉を見ているような目をしている紅葉は静かに微笑んだ


「そうですか、ご苦労様です。では2時間後にハルノート提出を、そして了承をされれば撤退。しかし、受理されないまたは3時間の黙殺が確認されれば即座に宣戦布告の旨を相手に伝えてください」


「御意」


ハルノートとは日米開戦の切っ掛けとも言われる代物である。そしてこの世界のハルロートと呼ばれる人物がこの文書の作成を責任者として行ったため偶然にもハルノートとなっている


内容は軍の総撤退と即刻の解散。国外にある植民地の解放と一部のその植民地である権益の引継ぎ。国内にあるダンジョン等の権利全ての提供。他国との同盟を解消。治外法権の了承。関税自主権の撤廃。片務的最恵国待遇。国内の軍の駐留の了承等が書かれている


これは自国の殆ど全てを敵国に委ねるのと同じ意味を持つ。そしてこれはどんな国も了承する事は確実に無い。事実これより内容が緩い文書がハルノートとして提出された時日本は日米開戦の最後通牒として受け取っているのだから


それに極東国際軍事裁判と呼ばれる東条英機らA級戦犯と呼ばれる者たちを決める時の判事でパール判事という人が「アメリカが日本に送ったのと同一の文書を他国に送れば非力なモナコ公国やルクセンブルク公国でさえ必ずアメリカに対して武力をもって立ちあがっただろう」という言葉を残している


これが意味する事はこれを了承する国はなく開戦不可避と言う事だ


そして事実3時間経った後相手国は黙殺を決め込んだ


「紅葉様の予想通り相手国は黙殺しました」


「では文書を送ってください、それと同時に魔法式の行使を」


「御意」


こうして要塞の部隊配置が完了したと同時に宣戦布告が行われた



要塞内部の総司令部は誰一人として言葉を発する事が無いと言う驚愕の事態に陥っていた


さっきまで怒号が飛び交っていた場所とは思えぬ程の変わりようだ。そして何故そんな状態になっているのかと言うと要塞の前方に巨大な未知の魔法陣と無数の浮遊魔法陣が浮かび上がっていたからだ


しかし、唖然としているのはこれが理由ではない。要塞の上空に大きさとして約100メートル四方の巨大な岩が落ちて来たからだ否、落ちて来てはいない未だに上昇を続けている。そしてそれは更なる絶望を感じるには妥当過ぎる物だった


そして高度6000メートルから落ちて来るこの岩の運動速度と質量を考えたらこの一帯が吹き飛ぶレベルだ。具体的な例を出すなら日本の北海道が完全に吹き飛ぶのと同じ衝撃がこの一帯にぶつかる。しかも未だにそれが上昇を続けている


そしてその驚愕の事実を受け入れられなく誰一人として一言も発さない


そんな時指令室にテレパシーが響いた


「やけに静まり返ってるな。あんな石ころが降って来ただけで怖気づいたのか?」


これは氷雪の結解者と呼ばれる勇者フランだった


そしてその言葉に触発されたようにパールの覇気が取り戻された


「馬鹿を言え。この程度よくある事だ」


パールの言葉が嘘で虚栄を張っているだけとは全ての人物が認識しているがそれに水を差す者はいない


「フッ、流石だよ。それより詳しくは分からないが恐らく敵はあの石ころを降らせるために相当な力を使ってる筈だ。逆に言えばあれを防げば俺達のパーフェクトゲームもあり得るんだろ?」


「出来るのか?」


「誰だと思ってるんだ?」


そこでまた新たなテレパシーが室内に響いた


「ちょっと!勝手に話進めないでよ!ここで活躍したら王都で好きなだけ遊んで暮らせるんでしょ?」


この声の主は劫火の覇者プリンだ


「ちょっと待ってよ、僕を忘れてない?」


この声の主はさっきまで偵察役として戦線に赴いていた次元切断の剣豪、勇者ラストだ


「俺一人で十分だからお前らは付いて来るなよ」


「そんな事言わないでよ。私の出世が掛かってるんだから」


「二人とも動機が不純だよ!」


熱くなった勇者二人を宥めるのはいつもラストの仕事だ、そしていつもならこのまま静かに仕事を始めるのだが今日は違った


「だったらラストは何で参加したいんだよ?」


「それな!」


「決まってるじゃん」


「え?何々??私、気に成る!」


「お前が言うとか珍しいな」


一瞬部屋が静寂を取り戻しラストの声が響いた


「祖国に敵対する敵を潰したいだけだよ」


((怖すぎるよ!!!))


「ま、まぁ分かった。3人で手分けをしよう。」


「そ、そうね。皆で頑張りましょ!」


ラストの驚愕の一面を知りフランとプリンは素直に従った


「どうしたの?」


「き、気にするな!」


「そ、そうよ!早く作戦を教えて!!」


「うん、分かったよ!」


そこで岩を観察していた部隊から緊急の連絡が入った


「岩の上昇が止まりました!高度は約8000メートルです!!数分で落下してくると予想されます!!」


「フラン、プリン、ラスト。お前達にこの国の命運がかかっていると言っても過言ではない。何としてもあの岩の落下を防げ!!!」


「「「了解!!!」」」


そして3人は目にも止まらぬ速さで配置に着いた


そしてフランは目を閉じて手を合わせた


「この身を捧げて虚無をも凍らせる結界を作り給え。 反転氷雪結界リバーシブルワールド


そう唱え終わった瞬間に巨大な魔法陣が生成され周囲の温度が急に落ちた、そして落下している岩の周囲の水分が凍りベクトルを上に向け若干だが岩のスピードを緩めた。しかしそれでも岩は依然として止まる事は無かった


「炎天なる太陽にこの身を焼け 焼身身体ファイアープロテクト


プリンの体が淡く光次の瞬間大きく燃え上がった


そして炎の様に赤い鎧を着たプリンがその場に現れた


「よろしくね」


プリン目掛けて走って来たラストはそんな事を言ってプリンの上空で大きくジャンプをした


そして次の瞬間プリンが熱で作った上昇気流によりラストは巨大な岩に肉薄した


崩壊次元ディメンションカット!!」


ラストがそう叫び次の瞬間目にも止まらぬ速度で抜刀し岩を数十回切りつけた


そして切りつけられた岩は無数の石となり地面に向かって自由落下を始めた


そしてその石たちはフランの能力により完全に停止させられプリンの一振りによって焼却された


「意外と余裕だったな」


そんな私語をフランが言うといつもの様にプリンが突っかかった


「最大級の魔法使ってるんだから余裕じゃ無いでしょ!!」


「まぁまぁ落ち着いてください。後は敵兵のみですよ」


その言葉と同時にパールから指示が出された


「これからは掃討戦に移行する。良くやってくれたな!!」


しかしそのパールの言葉に反応できる人物はだれ一人しか居なかった


言葉を返そうとしていたフランは開いた口が塞がらずプリンは虚空に空しく


「あ・・・あ・・・あ・・・」


と言う事しか出来ずラストは現状が呑み込めず軽い頭痛を覚えた


勇者達がこれほどになるには理由があった


前方の魔法陣は消えて居なく上空にはまた巨大な岩が出現していたからだ


それにその数は一つではない。空の光を覆い隠す程の数が上空に待機していた


「う、嘘だろ・・・?」


そんなフランの言葉を嘲笑うかのようにその石たちは自由落下を始めた


そして成す術も無く勇者含めるエリア51はクレーターとなった



そして宣戦布告からそれに掛かった時間は驚異の5分と言う時間だった

どうでしたか?

今回説明文を書いてて思ったんですけどネトゲ等で例えるより歴史的事項に絡めた方が簡単かもしれませんね。そこら辺を皆さんがどう感じたのか教えてくださるととても嬉しいです

後、前書きで妹が主として書きましたと書いてますが・・・安定の詐欺です。気にしないでください

それに妹の呼び方をタイトルでそうするか結構悩んだのは秘密です。官僚が出て来た時は良し!と思いましたね

後新連載始めました こちらの作品の投稿頻度に支障が来さないレベルで書くのでご安心ください

タイトルは天才詐欺師による弱小『ディスカッション』部の再建 です

一話しかまだ投稿してませんが是非どうぞ

以上です

ではまた次回

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