天才詐欺師の反撃
ほふざけ少な目、詐欺師成分が多めかと思います。
黒雲は女神に連れられ白い空間を後にした、後にしたといってもついた場所は白い空間の中に机や椅子疲れ切った目の生き物の数々、人外も大量に居るがそこは職業安定所をベルサイユ宮殿より神々しくしたような神秘的な所だったが、死んだ目をしている生物のせいで神々しく見えない。そしてそこは黒雲の第二の故郷のような所だった何故なら
(今まで何人このハローワークに送ったんだろう?)
そうコイツは詐欺師なのだ、昔母親が騙され復讐を誓い自分も詐欺師になりそれに復讐するために詐欺師になったと言う、感動的な話でも無ければ道端で親が騙され路頭に迷ってる女の子を助ける紳士系ロリコン詐欺師でもない。どちらかと言うと女の子を路頭に迷わせる側の人間だ。
詐欺師になった理由も才能があったからだ、詐欺師は信頼され易いため営業に向いてると言うが経歴に犯罪歴が付けばそんなのは関係ない、黒雲自身2度捕まっている。なのでまともな職にも付けず、天性の才能を生かし詐欺師をやってるわけだ。
そんな詐欺師が第二の故郷の神々しいハローワークの席に着いた。
ちなみにここはハローワークではなくハローサンサーラと書かれているが、触れてはいけない気にしたら負けだ!
「じゃ、事務的な仕事ね、あなたはダンジョンマスターになりますか?」
(事務仕事なのかこれ・・・)
「はい、なります」
「よし、これでいいわね。」
「これからどうすんだ?人畜無害な詐欺師をいきなり異世界に放りだすのか?そんなことすればお前のこと転移先でヘラみたいな嫉妬女って言いふらすぞ。」
一瞬女神の顔が真っ青になったが気を取り直して
「そんな事しないし!言いふらさないでください!」
(やっぱり困るんだ)
この男は詐欺師のため相手の弱み弱点を常に会話中から引き出し、探る癖がある。それは相手が女神であっても変わらない。
「所でさ、何で俺なわけ?」
「ん?何が」
「俺がダンジョンマスターに選ばれた理由。選考基準とか在るなら聞きたいし」
「輪廻先を選ぶポイントの一番大きい理由はその生物を基準にして全うに生きれるかよ。一番大きいのは」
「じゃ、2歳児が死んだりするのは何でだよ?」
「それは親の責任ね。子供はちゃんと生きれるけど事故等の不確定要素が起こす問題。簡単に言えば余命先刻3年と言われた人が次の日交通事故で死ぬ。3年間は生きれる筈だけど不確定要素で死んでしまう。私たち自身、転移させてしまうと干渉が不可能になるから防げない事故って訳よ」
「なるほどね。じゃ俺はダンジョンマスターとして全うに生きれるって事?」
「ま、そうなるわね。ただし今のままでは無理だけどね」
「ん?どうして?」
「生後3か月の子供がいきなり戦闘機乗れる?無理でしょ。それと一緒、ただ私の仕事はその赤ちゃんに期限付きで戦闘機に乗せることなんだけどね。」
「お前、自分の仕事は一つ!って言ってただろ!」
「サービス残業よ悪い!?タイムカードはもう押されてるから時給も出ないし!」
(サービス残業も仕事なのでは?)
「具体的には何すんだよ?」
「まず、あなたのサポート要員の紹介、後は配下の準備、DPの説明、派閥の説明、文明の説明、後は準備期間ね」
「はぁ、それは良いんだが歩く時間長くね?建築ミス?」
「後少しよ」
2時間後
「お前の少しの基準が分からない」
「私の歴史から見たら瞬きよ。それより着いたよ」
そこは大きく大きく、ただ大きい白い壁、白い床、白い天井があるだけだった。
正直に言おう建築センスが皆無だ!
「ビフォ○アフターって知ってる?」
「毎週見てるよ、面白いよね」
黒雲は思った何故見てるのに参考にしないのかを
その前に見てる方が驚きだが
「じゃ、サポート要員の紹介ね。ドラ○もんよ」
「ちょっと待て!それはまずいチェンジだ!」
「分かったわよ。じゃセ○シ君ね」
「それもまずい!何故ドラ○もんで固めてくるの?どうせ次は出○杉君でしょ」
「な、何故分かったの・・・女神の心を覗くとは流石は天才詐欺師、油断していたわ」
「ちゃんとしたの紹介しろよ!」
「じゃ、ソラちゃんね」
「だれそれ?」
黒雲が聞いた瞬間だった、突如電子音が頭に響き
『これからよろしくお願いします』
ボカロの様な声だった、透き通るような声でも無ければ聞きづらくもない反応に困る声だった
『この声でよろしいでしょうか?ゆっ○り実況から初○ミクまで完備してますが」
「そのままで頼む、訴えられそう・・・」
『了解です』
「次はDPについてね、簡単に言えばこれがあれば何でもできるわ。冠婚葬祭~核戦争を止めることまでできるわ。」
「どうやって集めるの?やっぱり人でも殺すの?」
「まぁ、そうなるわね。集め方は生き物が死んだらその強さ、大きさに合わせて貰えるわよ,配下が死んだら必要としたDPの半分が還元されるわ。他にはそこに居る自分と配下を除いた生き物。ただしこれは何でも良い訳じゃ無く強さが大きいわ。簡単に言えばゴキブリが大量発生しても意味ないって事。後は譲渡位ね」
(なるほど譲渡があれば他のダンジョンマスターからDPを盗めそうだな)
「DPって具体的には何に使うんだ?」
「DPを使ってできるので一番は配下ね、配下は最初に5種類の生き物を選ぶの、例えばゴブリンを選んだら、DPを使ってゴブリンの進化先等も呼べるわ、それが5種類って事、それに1度選んだら変えられない、一種類増やすのに大きなDPが掛かるから5種類は慎重に選んでね」
「派閥はソラから聞くとして次は文明ね、ま、剣と魔法があるから分かると思うけど中世よ以上。詳しくはソラに聞いて」
「最後に準備期間、半年よ、あと最初のDPは20万DPよ、後はこれ」
叩けば人をも殺せそうなほど分厚い本が黒雲に飛んできた
「ん?なにこれ?」
「魔物や文明詳しいことは何でも乗ってる本よ」
「ソラに聞けば良くね?」
「言葉と文字は違うの何かの齟齬が有ってもこっちは干渉できないから仕方ないのよ」
「分かったでも、準備期間とDPが少なくないか?」
「そんな事無いわよ、普通の人と同じだし」
「そこからおかしいだろ。こっちは平和な国で生きてきたんだそれに歴史学者でも無いのにいきなり中世に飛ばされて生きていける訳ないだろ」
「で、でも」
黒雲は詐欺師だそのため今女神を騙そうとしている。具体的な方法は人間と一緒だ、人間はリスクが有っても金を優先するそこを詐欺師が漬け込むのだ。今回の場合は金ではない平等だ女神は平等にこだわっている、そこで自分を不利に見せ不平等のため平等にするためにDPと時間を請求しているのだ。
「現地人と俺どっちの方が有利だと思う?」
「でも、あなたには進んだ技術の知識がありますよね?」
「技術?拳銃一個作るのに1個の技術が必要だ、その1個の技術を使うためには10個の技術が必要だ、その10個の技術を作るためには100個の技術が必要だ、技術は積み重ねなんだよその一つが無ければ崩れてしまう、そんな技術を70億で支えて初めて成り立つんだよ。それが俺一人で出来るとでも?」
「む、無理ですね」
「だろ?簡単に言えば今の俺は最新技術が無くただ不便と感じるだけの人間な訳だ。準備期間とDPが無ければ基準を全うできないな~全う出来ないのは誰のミスかな~?」
女神は半泣きだ、見てて普通に可哀そうだ
「分かりました、準備期間は8か月、DPは30万DPでどうでしょう?」
黒雲は強く出る、詐欺の上等技だ、相手を不利に見せて強引に自分の有利な妥協点まで引っ張る
「駄目だ!準備期間は2年!DPは50万DPだ!
「それは困るわよ!準備期間は1年、DPは40万DPで妥協して」
「良いだろう」
こうして黒雲は女神を騙し有利な状況を作った。
あれは、騙す、詐欺に当たるのか?
まだ始まったばかりだぜ!
次回、配下選びです。
次回の掲載は18日の12時です。見てね。(切実)