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詐欺師の詐欺師による詐欺師のためのダンジョン運営  作者: 黒崎 紅葉
詐欺師の詐欺師による詐欺師のための国家転覆
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勇者の初実戦

初実戦と書いてますが今まで通りタイトル詐欺です(ホントすいません!)

今回は少し難しい説明会?だから分からなかったら質問してください!!

ツイッター始めました @kurosaki_kureha

勇者達が召喚されてから2週間が経とうとしていた


その2週間は常人ならシールズの練習の方が楽だ!と思わせるレベルの辛い物だが召喚された者達は初期ステータスが高く難なく乗り越えていた。否、一人だけ付いていけていない者が居た


「う~!今日も大変だったね!享俊君!」


そう言ったのは成績が良い訳でも無く、遅刻の常習犯で、社会のテストでは問題用紙に書かれている人物の写真を解剖図にする落書きを行い。監督の先生に臓器の位置を注意される素行不良生徒だ、一応、何故か学級委員をやっているから生きてる学校の七不思議とまで呼ばれる存在だ


「香山さんが言うと僕達はどれだけ大変なんだよ」


そう言って笑いながら答えたのは扇野だ。勿論付いて行けて無い人物はこの二人ではない


「享俊君、こっちの世界に来てから明るく成ったね」


「う~ん。そうかな?でも元々一人が好きだから皆が自分の事で手一杯で話しかけて来ないから楽の影響かな?」


「そう!学級委員としてそういうクラスメイトが増えてくれて嬉しいよ!でも秋山ちゃんが・・・」


「あ~、秋山さん?確か元々酷い喘息を持ってるんだっけ?」


香山は顎に手を添えた、これは大して頭を使って考えてる訳でも無いが癖の行動である


「そう、だから唯一付いてけて無いの。魔法職だから更に・・・」


「僕が一応話を聞いて来るよ」


「あれ?享俊君って秋山ちゃんと何か接点あったけ?」


「一度だけ図書館で本の案内をされたよ」


「そう・・・頑張ってね。私はクラス40人分の状態を先生に報告しに行くから」


案内されただけで話しかけれる扇野に若干の抵抗を香山は持った、まぁ先生に報告してる間に忘れるのだろうけど


近くの木陰で休んでる秋山を扇野は見つけたら小走りに駆けて行った


「あの~、大丈夫?」


「はい、大丈夫ですよ。お優しいんですね」


いきなり話しかけられても嫌がる素振りも見せない人として出来て居る女の子だ


「確か喘息なんだっけ?」


「はい、そうです。今先生と一緒に教官に練習メニューを変えさせて貰ってる所です」


「そう・・・もし良かったら今後の練習でパーティを組むじゃん?3人編成だからパーティに入ってよ。魔法職が今欲しいんだ」


「良いんですか?!是非お願いします」




2週間経った時にはクラス全員のステータスが倍近く上がって居た、そして全員には名前だけではあるが対魔物殲滅軍、俗に言う冒険者としての役職も与えられ今日は初の実戦が行われようとしていた


男が壇上に立った、この男は最近部下から良く怪しい色をした飲み物を勧められ困っている、腐女子歓喜の男。近衛隊長が出て来た


「今日はお前達に取って初めての経験である実戦を行う。メンバーは事前に組んで居るだろ?そのメンバーで今回は行う。そして今回の結果を鑑みてダンジョン遠征のチームを決める」


近衛隊長が言った言葉にリア充の白坂が手を挙げた。そしてそれを見た近衛隊長は軽く時間を確認して白坂に向き合った


「ダンジョン遠征と言いましたよね?」


「あぁ、言ったがそれがどうかしたのか?」


近衛隊長は白坂が何故突っかかって来てるのか分からない様な口調で答えた、


「何故ダンジョンに行く必要性があるんです?モンスターなら郊外に出れば幾らでも居るでしょう。それなのに何故そんな危ない所で遠征を行うんですか?」


近衛隊長はここで自分の失言に気が付いた、このまま正直にダンジョンは経験値の塊だからと言えばゲームでも無いのに何故モンスターが枯渇して無いんだ?と白坂達は疑問に思う。だって普通に考えれば他の騎士たちがレベル上げの為に使用するからだ。自分たちの為に使用して無かったと言ったとしても。その間モンスターが増え続ける訳だから安全面に配慮して無いからそこでも疑問が出て来る、そして疑問が出たら調べる。そして出て来る結果は大規模遠征の失敗と言う信じ難い情報。幾ら強くてファンタジー世界留学的な感覚の生徒達も5万人の兵士が帰って来なかったダンジョンには行こうとしないだろう。しかし、あそこのダンジョンが取れなければ失った兵から考えれば隣国との戦争は確実に敗北を喫する。そこまで考えた上で


「そのダンジョンは最近出来たんだ、そして調査の結果お前達では問題無いだろうと言う結果に至った。ダンジョンは経験値が豊富でまだ見つかったばかりだ。そこで国王に優先的なダンジョンの使用許諾を貰って来たんだ」


あまり嘘は付かず情報量を多くして処理しきれなくして突っかかる所を極限まで減らす。こうしてイレギュラーな質問に乗り越えた


白坂は成程と軽くつぶやきながら座った


近衛隊長がこの空気を直ぐに変える為大きな柏手を一回打ち


「では移動と行こうか。実戦の内容は移動した場所で伝える」




そして王宮から少し離れた場所で点呼を取り


「良し!では実戦を行う」


この一言で周囲の緊張感が一瞬で強張った



そして近衛隊長はその緊張感を更に煽る様に淡々と続けた


「相手は魔王の洗脳が掛けられている敵兵だ。この敵兵は潜在的には敵意、殺意は全く無い。だから殺すのが躊躇われる。ただ今ここに居る勇者の諸君だけは例外に位置している。君達がもし洗脳された敵意の無い人間を殺した場合。転移している時に君達が見た女神が良い輪廻転生先を示してくれる。云わば君達と言う選ばれた人間が相手のその地獄から解放させられる訳だ」


この言葉で一気に緊張感が緩く成った。人を殺す事は日本に居た男子高校生がいきなり出来る筈がない。しかし、大義名分が在り更にそれが正しい行動でそれをされた相手も幸せに成ると言われたら多少の抵抗は感じるがゲーム感覚の様に人を殺す事が出来る


これは現代の過激な宗教でも同じように使われている。そしてそんな現代でも使えるような心理学をこんなイレギュラーな状態に居る男子高校生が騙されない筈は無いのだ。その為一気に緊張感が緩く成ったのだ


「そしてその敵兵は1グループに付き5人居る。そしてその戦うチーム以外はあそこのテントで待機だ」


近衛隊長が疑問が無い事を確認して


「では始めよう!」

どうでしたか?

投稿期間開いた癖に話が全く進んで無いと思いましたか?えぇ作者も思ってます(すいません)

それに今回は新キャラの気が弱そうなキャラを出しましたが・・・正直リア充の白坂の方が目立っていてほぼ空気でしたね

黒雲達の出番はもう少し後です(正直今の章は詰まらない・・・)でもこれは・・・

ネタバレ含みそうなので自重します

感想待ってます!(懇願)

ではまた次回

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