女神の攻撃
人間は未知、分からないことに強い恐怖を覚えるそれは東大卒でも、心理学者でも、どっかの見た目は子供頭脳は何とかでも、そして、天才詐欺師であるこの男、黒雲琥珀も例外では無かった。
「お~い、いるんでしょ~出てきてよ~こんな死んだダン○ルドア先生と会う場面みたいなこの白い空間から出してよ~」
人に信頼されるのは完全無欠の欠点が何もない人間ではない、少し欠点が有り馬鹿っぽいがやると気はやるラブコメの主人公のような人が信頼され易かったりする。それを理解した上でこの男は馬鹿見たいに接しているのだ。
「だして~少し怖くなってきたよー」
1時間後
「ちょっとホントに出して!怖い、怖い、お金は返すから!」
2時間後
「出して!出して!ホントに!誰なの!」
未知と言う恐怖に抗えずしばしパニックになる黒雲、ただどれだけ騒ごうが、どれだけ呼ぼうが誰も返事しない。それに部屋全体が白く光ってるため上下左右の感覚もおかしくなり始め、ふら付いてきている。
6時間後
「まさか俺の記憶は改竄されていて今までのは違う記憶だったのか?じゃこれから始まるのはSF物語か?それともホントにダン○ルドアと会えるのか?老人はさっき刺されたばかりだからやめて欲しいな」
精神が崩れ欠けている。黒雲だけじゃなく普通の人でもこんな時間食事を取らなければお腹がすくという当然の反応が無いことに不思議がる物だがそれにも気付かない時点で黒雲がどれだけパニックになっているか分かるだろう。
12時間後
黒雲は蹲っていた
「もう何なの?ホントに何なの?」
黒雲は疲れ果てていた、12時間も叫んでいて肉体的な疲れと精神的な疲れが相当来たのだろう、そして、この男は眠ろうとしていた。言っていなかったがこの空間では走り回ろうが肉体は疲れないし、睡眠薬を飲もうが眠気が来ない空間であるそれでもこの疲れ具合、どれだけ精神が疲れたか分かるだろう。
さらに1時間後
強い光が差した部屋の明るい光よりもさらに強い明りが。
黒雲は起きて辺りを見るとどっからどう見ても女神だと思える人物がそこには居た、そして、女神は口を開く
「単刀直入に言います。あなたは死にました。」
普通の状態だったら死を伝えられたら発狂するだろう、相手が本能的に女神だと刻まれる相手なら、しかし、黒雲は取り乱さない、それは憔悴しきってるからだ。そして女神は再び口を開いた。
「どっかの異世界転生みたいに簡単に順応できる人間はまずいない!よってあなたを12時間監禁し私の話を聞けるようにしました!」
黒雲は固唾を呑んで見守る
「私の仕事はただ一つあなたの輪廻先を決めることです!」
普通の人間なら精神の疲労もあって2時間ほどボーっとしていただろう。しかし、この男は普通じゃない皆忘れているだろうが天才詐欺師なのだ。疲れ切った精神を奮い立たせ女神の話を聞く
「あなたに輪廻して欲しい人生はダンジョンマスターよ!」
だれだってそうなる
「は?お前何言ってんの?」
「輪廻よ!り・ん・ね!サンサーラの方が分かりやすい?」
「そっちじゃなくてダンジョンマスターの方。えっなにそれ?最近はやりの小説にあやかってるの?神様も遂に便乗商法始めたの?」
黒雲はニートの親の遺産を騙し取るためアニメ情報は網羅しているその情報が詐欺以外で初めて役に立った瞬間だった
「便乗商法じゃ無いし!天界のツイッター荒れるからそんな事言わないでよ!」
(天界ツイッターあるんだ・・・)
「え?じゃあ何普通にダンジョンマスターやれって事?嫌だよ俺。」
「そんな事言われてもね~あなたの輪活先、後は誰でも行ける地獄かスケーリーフット位しか無いわよ」
「輪廻転生を就活みたいに言わないで!それにスケーリーフットってなんだし!」
「細かいわね~ggrks!」
「そんな事よりどうすんの?ダンジョンマスター?それともスケーリーフット?」
ここでスケーリーフットを選べる人間を見てみたい
「分かったよ!ダンジョンマスターだろ!やるよダンジョンマスター!」
こうして黒雲のダンジョンマスター生活は始まる!
文末に「始まる!」とか書きましたけど次回説明会です!
短くて良いので感想下さい(不安過ぎる・・・)