ノンフィクションプロローグ(読んでほしい)
実話です
あれはまポコチンの毛も生えそろってないクソガキのころだった。
俺はポケモンの画像を探していただけだった。
図鑑に載っていないイラストが見たくて、
名前をいくつか打ち込んで、
ただ画像を眺めていただけだった。
その中に、
明らかに場違いな一枚が混じっていた。
カイリキー×リザードン。
タイトルの横に、赤い文字で「18禁」と書いてあった。
その意味を、当時の俺は正確には理解していなかった。
ただ、
クリックしてはいけないという直感だけは、
はっきりとあった。
それでも指が止まらなかったのは、
好奇心のせいだ。
あるいは、
あまりにもはっきりと「禁止」と書かれていたせいかもしれない。
画面が切り替わった瞬間、
俺は自分が取り返しのつかない場所に足を踏み入れたことを悟った。
何が描かれていたのかを、
ここで説明するつもりはない。
できない、というより、
脳が拒否する。
ただ、
俺が知っているポケモンの世界とは
完全に別の文脈で、
その二体が「意味の違う存在」として描かれていた。
強さでも、技でも、バトルでもない。
子ども向けの冒険でもない。
理解できないのに、
視線が張り付いて外れなかった。
怖かった。
気持ち悪かった。
でも同時に、
何かを決定的に“知ってしまった”感覚があった。
慌てて画面を閉じた。
履歴も消した。
それで全部なかったことにできると思った。
けれど、
カイリキーの筋肉の輪郭と、
リザードンの人型に近い姿勢だけは、
どうしても頭から消えなかった。
それ以来、
俺は「人に近い形をしたケモノ」を見るたびに、
理由のわからないざわつきを覚えるようになった。
あれは事故だ。
そう言い訳するには、
あの一瞬は、
あまりにも鮮明すぎた。




