番外編 森での出会い
ある日の昼下がり、ホシミは森の中の高い木の枝にそっととまった。
ぴとぴと、もぞもぞ——
羽を休め、風に揺れる葉のざわめきを聞く。
木の幹から、やわらかい風の匂いと土の香りが混ざる。
遠くで小鳥の声がチチチと響き、葉の影に小さな影が動いた。
「……あれ?」
ホシミが目をこらすと、白くてまんまるな小さな鳥が、枝の先にちょこんと止まっていた。
ぽてっとしたふわふわの羽、ちいさな目——
ぽてえなだ。
「こんにちは」
ホシミは小さく声を出してみた。
ぽてえなは、ちらっと横目でホシミを見て、ぷいっとそっけなく首をそらす。
「……別に、あんたなんかに構ってあげるつもりはないんだから」
ホシミはちょっとびっくりして、でも心がぽっと温かくなる。
ぴとぴと、もぞもぞ——
小さな羽がそよ風に揺れる。
ホシミが少し近づくと、ぽてえなはくるっと首を傾けて小さな声でチチッと鳴く。
「……まあ、少しぐらい一緒にいてもいいけど」
耳をすませば、ほんのり優しい響きが混ざっていた。
空気は涼しく、葉の香りが優しく漂う。
木漏れ日が二人の影を枝に落とし、森の匂いと風の音が、まるで二人を祝福しているかのようだった。
ホシミは、初めて自分以外の小さな生き物と静かに触れ合う幸せを感じた。
ぴとぴと、もぞもぞ——
森は広くて、まだまだ知らない世界がいっぱいある。
そしてホシミは思った。
「また、会えるといいな」
ぽてえなは小さく目を細めて、羽をくるりと整えながら、心の中で思う。
「……別に、楽しみにしてるわけじゃないんだからね」
ぽてっとシマエナガのぽてえなとの偶然の出会いのお話です
これで、この作品は完結します
ありがとうございました




