第5話:試験終了
「ふんっ!!」
ズサッ!!
「グォォォ・・・」
たった今、一人の少女が一体の屍を西洋剣で斬り裂いた。
「よし、これで23体目っと・・・」
少女―――スイナはそう言うと、剣を鞘にしまった。
「はぁ〜・・・こりゃ結構キツイ」
スイナはドサッとその場に座り込む。
今回の屍の討伐試験、内容自体は対して難しくはない。
屍は動きが遅く、対した攻撃力もない。 ただ・・・
「もう・・・何なのあの硬さは!!」
スイナは鞘から剣を取り出してみる。
刃は結構ボロボロ、綺麗なシルバーだった剣は、屍の体液で茶色く変色し、刃自体がねばねばしる。
そう、屍は硬いのだ。
「あ〜手がジンジン痺れる・・・」
細いスイナの腕は軽く痙攣している。
「・・・でも、もうあまり時間がないんだし、休んでなんかいられない!」
そう言ってスイナはガバッと立ち上がると、剣を再び鞘に入れ、モノクロの庭でまだ行った事のない最奥部目指して走り出した。
「どりゃ〜!!」
ズサッ!!
「オラァ〜!!」
ズサッ!!
「フラァっ!!」
ズサッ!!
「よし、あと一体」
とうとう29体の屍を倒したスイナ。
残るはあと一体。
「はぁはぁはぁ〜・・・こりゃ結構しんどいわ」
腕はパンパン、手首は真っ赤。
そして、スイナの前には一体の屍。
「・・・・・よし、行くか!」
スイナはその場から勢いよく駆け出し、屍に向かい刃をたてた。
「ピーンポーンパーンポーン・・・只今、試験時間30分が経ちました。試験者は速やかに庭から退場して下さい」
モノクロの庭にアナウンスが流れる。
それを聞いたスイナはフラフラしたあしどりで2番ゲートに戻って行った。
「全員集まったな。では今から一時試験合格者を発表する」
2番ゲートに全員集まった事を確認したナバルは、手元にある紙を見ながら言った。
「合格者は・・・ウェルク・ティラン、ナージ・フレムア、シクラ・トナサ・・・・・」
次々に合格者の名前が呼ばれていく。
そして・・・
「マックス・リーラー、ヒダ・ロン、スイナ・カタラ・・・・・」
スイナの名前が呼ばれた。
(よしっ!!)
スイナは内心ガッツポーズ。
「カタビマ・チャル・・・・以上21名。今名前呼ばれた奴は1時間後にドーム2階の試験室集合って事で。不合格者は受付で手続きを済ませたらもう帰っていいぞ。では解散」
そして第二試験。
内容は筆記テスト。
国語や数学、理科総合や地理歴史はもちろん、悪魔生物学、調合学、戦闘雑学、さらには魔法学、心理学までさまざま。
しかし、こつこつと勉強してきたスイナにとっては何とかなる範囲。
見事、筆記試験にも合格し、最終試験の面接へ。
「じゅ、受験番号3157番、スイナ・カタラです。よろしくお願いしますっ!!」
面接中、がっちがちだったスイナ。
しかし、10分程で面接は終了。
後は一週間後の結果発表を待つばかり。
そして・・・
スイナは見事、聖十字黒白学園に入学する事が出来た。
久々の投稿です。
今回にて物語の序章が終了、何か最後があやふやになりましたが・・・まぁ、大目にみてください。




