やさしさとさみしさ
本に書かれた、わたしにとって特別な言葉
昔どこかで聞いたような
なつかしさを含めて
胸おどらせる、ひとときになる
わたしはサヨナラにおびえて
先の見えない風景に同化してしまう感じでいたから
ここに立ち止まったままでいる
それでいい、
そんな感じでじゅうぶんなこと
「足りない部分を見つけるのでなく
自分に足りているものだけを見つければいい」
「振り返る時間を
たまには、これから進む時間に変えてみればいい」
「やさしさとさみしさ
同じ感情なら、どちらも大切にすればいい」
「涙を浮かべた
こぼれ落ちそうな涙をこぼれないようにするのは
とても難しいこと
だから、
そんなときは思いっきり泣いてみればいいこと」
本に書かれた、それらの言葉を
わたしは指でなぞってみた
なぜだか、とても勇気づけられた