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【 漆黒の女神 登場人物・用語 】

 そこそこの話数となり、更に専門用語が多く初見ではわかりにくい内容が増加した為設定資料集的なページを公開します。


[ 登場人物 ]

・アイラ A.I.R.A. XX-01

 凛堂レイの研究所にて開発された自立駆動式機械人形に意思が宿った存在。

 当初は真っ黒の体表であったが、危害を加えてくる人間を殺害し、その遺伝子情報をコピーする等して繰り返した結果、徐々に人間らしい容貌に変貌する。

 偶発的にアイラの素体に意思が宿っただけなのか、こうなるように開発されたのか経緯は不明。

 研究所の一部の所員に慰み者にされていたようだが、アイラ自身はこの意味を理解していないようである。

 戦闘においては非常にシンプルに、手刀や足払い、遠心力をつけての溜め蹴りなどの体術で戦う。



・ガイ 凛堂凱 CODENAME:GUY

 かつて”影縫(かげぬい)”と呼ばれた不死身の体を持つバウンティ・ハンター。

 1924年8月30日生まれで現在2097歳。

 西暦2000年代前半にCODENAME:JINと共に裏稼業で共闘した事があるが、現在は絶縁している。(※「CODENAME:JIN -Inspire-」より、JIN自身は地星大戦中だった西暦3077年に死亡している。⇒「Ultimate Heart」より)

 JIN以上に闇社会に身を置いた事により、人間のより深奥の醜い面を見続けたが為に、基本的には人間を信用しなくなっていたが、アイラと出逢い考えを改めるようになり、徐々に柔和になっている。

 二千年に渡って所持し続け、繰り返し打ち直している日本刀”影縫”を所持しており、二つ名の由来ともなっている。

 戦闘においては、”影縫”と所持している実弾タイプのサブマシンガン、現場にて銃器を鹵獲したり即席で爆薬を作るなど兵器面の知識に長けている。


・凛堂レイ RINDOU RAY

 RIC(リンドウ・インテリジェンス・コーポレーション)を所有する工学者。

 多方面に顔が利くレベルの権力を有しているようで、東都の暗部に暗躍している節がある。

 女性口調で会話をしているが、男である。


・サリー SARY

 東都の商業区にて”ヘカテイア”と言う名のアパレルショップを複数店舗経営している実業家。

 現場徹底主義をモットーにしており、社長兼CEOの立場になってもショップに立ち続けて直接仕立てを行うなど表に出る事を好んでいる。

 アイラを一目見て、機械人形にも関わらず中々にない逸材と見立てて、組織のトップと言う事も忘れてアイラの仕立てに夢中になっている。


・仁科 NISHINA

 ガイの隠れ拠点となっているアパートに住んでいる中年の住人。

 過去に経験した事から、何かとガイの事を気にかけている。

 酒好きであり、西暦4000年代にメインとなっている水素合成酒から昔ながらの醸造酒まで何でも飲む。


・アリア

 第11話終盤にて起動したアイラと同型の自立駆動式機械人形。

 アイラと酷似した容姿をしているが、反して髪色は真っ白であり、全身に紫の雷のような紋様が立体的に浮かんでいる。

 初回起動時から感情のようなものが芽生えている。




[世界観・用語]


西暦4000年代の世界

 別作品「Ultimate Heart」より更に1000年が経過した地星(西暦2500~2600年代より地球から変名している)が舞台である。

 情報統制が完成された世界であり、犯罪行為そのものが発生しようものなら事前にその”容疑者予備軍”が収容又は抹殺される治安維持システムを採用している。

 各国家には分かれておらず、惑星全土で単一の国家“地星連邦”となっている。

 人口は約250億人。

 それぞれの経済都市圏の中枢都市は、連邦の統治方針として“旧世界のメガ・シティの再現を行う”事を前提として経済国家の建設を行っている。

 

東都

 西暦3000年代に存在した国家、東亜連邦の首都“大京”の4000年代の姿。

地星連合が国家共同体としてではなく、ひとつの国家として編成され直した際、名称を東都に変更している。

 人口約7000万人。

 “交代”以前の世界、西暦2300年代の東京の再現をコンセプトにした都市設計を行っているが、高度500m以上にて空中都市施設を多数浮遊させている。空中都市施設が東都の支配権を握っており、地上部の大半はいわゆる“下界民”として扱われ、差別が横行している。


下界

 東都の地上部。俗称であり蔑称。

様相は西暦2300年代の東京さながらであり、貧困に喘いでいる風は見えないが、“下界”として差別対象となっている背景がある。

 経済面ではそこまで逼迫しているわけでもなく、他のメガシティと比べてもそこまで格差はない。


空中都市

 正式な俗称は“オーバーフロント”。地下に埋設している“アンダーフロント”と対になる存在として扱われ、“地星大戦”が終結して以来オーバーロードテクノロジーと呼ばれる一種の扱いきれない技術の数々により空中居住が可能となった。

 地上部とは軌道エレベーターとしてかつて使用された、リビルドされたエレベーターフロントを通じて連絡昇降する。


東都共通文字

 スタンスとしては、“旧世界にて日本と呼ばれた国家にて共用言語とされた日本語を復活”させている。

 五十音順で濁音半濁音の方式は旧世界と何ら変わらないが、街自体は複数の民族で構成された街の為、東アジアの大都市に見られる”漢字圏”の文字も随所に見られる。

 会話もこの共通文字の会話言語として使用されている。

 我々現代人から見ても、“日常風景が現代とほぼ何ら変わらない”。


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