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第1話「主神との出会い」

 ふと、目が覚めた。


 そこには、不思議な光景が広がっていた。


 果ての見えない真っ黒な世界にちゃぶ台が1つ。


 その真っ黒な世界に唯一存在するちゃぶ台には、白髪のお爺さんが湯のみを片手にこちらを見ていた。


 そうか……俺は死んだんだった……


 ならココは何処なんだ?どうして俺はココに居る?そして目の前にいるザ・神って感じのお爺さんは誰なんだろう?


「ホッホッホ、正解じゃ。儂は神じゃよ」


 ホントに神だった!?


 あれ?声に出して無いのに考えてること当てられた?


 まぁ神ならその位できて当たり前か……


「なんじゃ?死んだというのに随分と落ち着いておるの」


「別に地球に未練なんて殆ど有りませんから……」


「そうか……」


 2人の間に少し気まずい空気が流れる。


 未練は無い訳でないが今更気にしてもしょうがない。


「そんな事より神様、俺は何故ココに呼ばれたんでしょうか?」


「実はお主には異世界転生して貰おうと思って呼んだんじゃ。と言うのも、お主が死んだ事故は儂が原因だったんじゃ」


「どういう事ですか?」


「実は……」


 神様に説明された内容はこうだ


・俺の目の前に居る白髪の神様は主神オーディンという名前らしい


・俺たちが死んだ理由は神様が近くにあった時空の歪みを治す時に巻き込んでしまったらしい


・殺してしまったお詫びに俺たちの願いを1つだけ聞き転生させてくれるらしい


・しかし事故に遭った人全員を転生させるのは無理なので転生出来るのは数人だけらしい


・どうやら転生出来る数人に俺は選ばれたので転生させて貰えるらしい


・転生先は所謂、剣と魔法のファンタジーの世界だそうだ


 以上の6つが神様に説明された事だ。


 俺は今とてもワクワクしている……


 人が大勢死んだのに不謹慎だとは思うがそれ以上に夢にまで見た異世界転生出来るという事が嬉しいのだ。


「それで願いは決まったかの?」


 俺の夢はずっと前から、それこそ地球にいた頃から決まっている。


 チーレムをしたい。


 その夢を叶える為にオーディン様に何を願うのが正解かを考える。


 今回転生するのは俺だけじゃない。


 他にも何人か同じ条件で転生する奴が居るらしい。


 その他の転生者達を出し抜ける様なことをオーディン様に願わなければチーレムをするという夢は叶わない。


 折角ハーレムを作るなら最高の女の子達をハーレムにしたい。


 しかし女の子達が美しければ美しい程、性格が良ければ良い程に競争率は上がっていく。


 女の子達に惚れられるのも一筋縄ではいかないだろう……


 そこまで考えてふと気づく。


 そうだ……簡単じゃないか……


 俺はチーレムという夢を叶える為ならどんな努力も惜しまない。なら答えは一つだけだ。


「オーディン様、決めました……」


「ほう、言ってみよ」


 俺はそこまで言ってから膝を着き正座し、頭を下げた。


「オーディン様!俺を、弟子にして下さい!」


「ふむ……どういう事じゃ?」


「俺はチーレムがしたいんです……その為には様々な力が必要になります。ハーレムを作るのは複数の女性の一生を預かることを意味するからです!」


「本当にそれで良いのか?厳しい修行になるぞ?それは途中で諦めて死にたくなる程に……」


 そうだろう……ラノベでも神の修行は厳しかった。


 しかし!それでも俺は、チーレムがしたい!


「大丈夫です!チーレムの為なら俺はどんな苦行でも乗り越えられます!」


「よかろう、お主が絶対にチーレム出来るようにすると主神オーディンの名を元に誓おうぞ!」


 よしっ!後は全力で修行に取り組むだけだ。


「しかし、儂1人ではお主に修行をつけることは出来ない。着いて来るのじゃ」


 そう言ってオーディン様は歩いて行っていしまう。


 その後を俺は慌てて追いかけた。

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