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アンドロマリウス戦記  作者: MARO
6/23

6 ヤプール軍

「皆には内緒で私達

友達になりましょ!」

ロボートは琴子に言われるままこの異様に美しいシュチュエーションの中

琴子と指切りの約束をした



「ロボートと私は友達…

言ってみてロボート」


ロボートの普段は黄色の目が

青色に変化した


「ロボート…コトコトトモダチ…」


ロボートのメモリーの中に

この琴子とロボートの友情がロボートの記憶メモリーの

深い場所にしまわれた事は

言うまでもない


琴子は自然に自分に対し

愛情を持つ存在が出来ていた


戦いが迫る中…琴子を中心としたアンドロマリウス軍の

力はいやがおうにも高まってきた


「ヤプール軍に対し総攻撃を

開始する」


この号令を鳥の琴子がアナの

肩の上で行った


アンドロマリウスがセブンデッドリー・サインズに

成れるかどうかの最大の

決戦である


この戦いに勝った方は

残った戦力を全て手にし

ヨーロッパ最強のダークネスの称号を手にする事が出来るのだ、


当然イービルもその事は予想している筈だ


「この戦いでイービルの動きが気になるが…どう動きを

起こすか」


グリオットはアナにそんな事を呟いて聞かせた


「あんたに解らないことが

俺に予想出来るとでも?」


アナは敵の基地の構造を

分析するのが仕事である


「まあ俺に解る事は敵もバカじゃ無いって事か…この

敵基地…厄介な構造だよ」


ヤプールの基地攻略がこの

作戦の要になることは誰の

目にも明らかだった


作戦会議中


「いいかい…このヤプール基地の構造は敵の攻撃を受けないように

次元をシールドとして利用しているのが特徴だ」


「100のブロックを作り

ランダムに指令所を移動させている…しかもダミーまで

用意する周到ぶりだ」


アナの言うとおりだとすると

ヤプールにわざと本体を

攻撃させその間に手薄になった本体を強襲した人類軍の手は使えない


「敵の本拠に潜入し…その

指令所の位置を特定できれば人類軍のとった攻撃方法が

一番有効だと思うけど」


マンタの琴子は事もなさげにそう言ったが


「問題は敵に見つからずに

指令所の位置を知らせるのは無理だし…潜入させるスパイに関しても

…敵の指令所には幹部クラスとその幹部に

信用されたダークネスでないと入れない事」


グリオットの言うとおり

せめてその位の信用がなければ無理である


「この様な任務は時間をかけて裏切り者を見つけるか…

スパイを長い間進入させて

おくしかないが…そのどっちも時間がない」


ルノアートはこの作戦の

一番のネックがソコにあることは誰もが知っている中で

あえていった


「でも…その作戦に…唯一

成功を納める可能性が」


そう鳥の琴子はコウモリの

琴子を見ながら切り出した


「ヤプールの将である

ヤプーの側近の中に

コウモリの琴子が接近出来るダークネスがいます

そのダークネスの名は

デモングッド…」


グリオットはデモングッドの

名を聞き嫌な思い出を語った


「デモングッドと言えば

琴子の中の誰でも良いから

自分の花嫁にしたいと

ホザいた最低のダークネス

…そんなロリコン野郎に

我々の大事なリーダーである

琴子を接触させるなんて…」


こんなの任務じゃないと

アナも大反対だ!


「デモンが琴子を手に入れれば確かに片時も

手放すまいとするとは思うが

…やり方が気にいらない!そんな人質に

リーダーの一人を差し出して

軍が纏まるわけがない!」


「琴子が…戦いでわざと

捕まれば…多分上手く行くよ

…デモングッドは嫌いだけど

琴子みんなのために頑張るよ」


そう…偵察という表向きの

口実でコウモリの琴子は

ヤプールの領域に何体かの

部下とともに潜入し

わざと捕まった


「情報収集のために潜入して来た敵の中に…

まさか此ほどの宝が混じっているとは

…我ながら付いている」


このダークネスはあまりに

有名な幼女趣味のダークネスである

コウモリの琴子の存在は

以前から知っており

どうしても手に入れたいと

願っていた


「これまでに手に入れていた

人間の幼女達はオモチャにして遊ぶうちに直ぐに壊れて

使いものにならなくなって

全部捨てているから

寂しかったんだボク」


そう言いながら巨体を揺らし

自分より遙かに小さい

琴子を抱き寄せると顔を

琴子の体にすり付け頬ずり

し始める


もの凄い怪力で身動きできない、此では人間の幼女が

耐れる筈がない


直ぐに死んでしまうのも

当たり前だ


だが…琴子は冷静だった


その時間髪を入れず

アンドロマリウス軍の

強襲が始まったのだ

琴子を愛でるために籠もっていた部屋に

敵襲の報告がは入りデモングッドは憤った


「折角これから…て時に…

おのれ~~無粋な連中だ」


デモングッドはコウモリの

琴子をどうするか悩んだが

その時フッと良い考えが浮かんだ


「この攻撃は琴子を捕らえられたアンドロマリウス軍が

琴子を取り戻すために

焦って仕掛けたに違いない

だったら指令所に連れていく方がいざという時の人質に

使えるぞ!」


ようやく手に入れた愛玩物を一時も手放したくないのが

この醜いダークネスの本音だった


指令所はランダムに数百の

ブロックを多次元的に

瞬間移動をしている


そのためその位置を敵に

察知される心配はない


「アンドロマリウス軍が

三方向から攻めてきます」


ヤプール軍のダークネスが

指令官であるヤプーに敵軍の動きを報告する


「やはりそう来たか…

我がヤプールの戦力を

敵戦力の同数を送り

取り合えず足止めをさせろ」


ヤプーにはこの後敵が

この本陣を狙ってくることは予測できている

本体の戦力を全て出すような

過ちはもう起こさない


「人類軍の時は俺も油断していた…連戦連勝が仇となったのだ

…もう同じ失敗は決してせぬ」


ヤプーもストーム大統領の率いる人類軍には手痛い目にあった、

あのゴーラ大将軍と

互角に渡り合った猛者をたかが人間と侮ったのである


「人類側のヨーロッパ合同軍との戦いで…俺は人類など

こんな物だと軽視していた…ダークネスの他勢力との

戦いでも」


ヤプーは能力を使い大群を

アンドロマリウス軍の居る

場所にテレポートさせた


ヤプール軍にとって優位な

場所にだ

アンドロマリウス軍のダークネスは少なからずダメージを

負ったようである


「この戦法は移動に掛かる

時間を短縮し敵の意表を突くのにも適している

…負傷した

兵隊ダークネスは直ぐに

本陣に回収し、回復させて

直ぐまた戦場に送り出せる」


ヤプーはこの戦法に

ヤプー戦法と自分の名を付けるほど絶対の自信を持っていた


それだけにたかが人間にこの戦法を破られた事に

プライドを傷つけられ

未だに引きずっていた、

だが


ストームと言う人類軍の

リーダーに対しては

ゴーラと言うダークネスの

最強の鬼神と互角に渡り合う

実績を考えても尊敬に値すると思っていた


彼ともう一度戦い、人類軍に勝利する事

それがヤプーなりのストームに対する感謝の仕方である


「俺はあの失敗から多くのものを学んだ…何故なら

もう一度戦いたいからな…あんたと」


あの戦いではヤプーは多くの部下を一度期に失った


そのため、此まで指令ポストに絶対に起用しないダークネスまで入れないと組織が

運用できない事態まで

ヤプール軍は追い込まれたのだ、軍事力そのものは無事でも、

指令システムを破壊されたのは痛かった


これなら兵数を半分失った方がまだましと言うものだ…


ヤプーは今まで自分に協力し使えてくれていた部下達の幻を見ていた


「ガープ…ソドーラ…そして

我が友グランノースよ…

お前達が居てくれたからこそ俺はここまで来れたんだな

…失ってみてお前達の存在の大きさを実感するとは…」


その幻が現実の背景と重なり

急場凌ぎに揃えた馴染みの薄いダークネスが目に映える


「指令!グッドデモン様が

配置に着かれました」

グットデモン…能力はそこそこあるが性格に問題が多く

これまでヤプーは決して

重要なポストに就けないようにしていた、


だが今は

そんな低い評価しかできないダークネスであっても

採用するしかない状況なのである、自ら招いたこととは言え

此はヤプーには不本意な事であった


「とうとうあのような者まで

この指令所に配備しないと

ならんとは…我ながら情けない状況だ…」


ヤプーはゼロからこの大軍団を作り上げた名将である

順当に行けば決して他の同じセブンデッドリー・サインズ候補達に遅れを取ることも

無かった筈である


ただ戦った順番が先にストームと当たったのが不運であったが

戦いはヤプールがやはり優位に戦場を支配していた


敵の数はヤプールの半数以下である

ヤプー指令は数で勝ることで

アンドロマリウス軍とロボート軍とルノア軍の三連合が

相手でも勝てると考えていた


「たとえ人材が豊富でも

戦には勝てない所詮

戦いは数なのだよ…アンドロマリウス」


ヤプール軍のダークネスは

3連合軍の後方に突然現れ

その瞬間、猛烈な攻撃を加え

直ぐまた消えて本体に合流し

消耗した兵隊に変えて新しい兵力を瞬間移動で送る


この方法を繰り返し

3連合の体力ばかりか気力まで奪っていった


「こんなに苦戦を強いられるとは

…厳しい攻めをする奴だな…ヤプーってダークネスは!?」


「ヤプーはゾスター血統の第一世代だ…奴本体も侮れない

戦闘能力を保有すると聞く」


ヤプール軍の戦法に翻弄される形で徐々に3連合は窮地に追いやられていく

アナとグリオットは作戦の内とはいえ自軍の被る被害の

甚大さに少なからず動揺していた


アンドロマリウス軍は

その殆どがグリオットの

ハブから産み出されたダークネス兵が主なので琴子所有と言ってもグリオットを中心に

軍隊として機能している


其れを考えればアンドロマリウス軍の消耗は

グリオット自信の責任と言える


「ホッタラカシにしていた

ツケがこの大事なときに不味い形で出ている…やはり

軍隊は鍛えていないと

使い物にならないか…」


それに比べロボート軍とルノア軍は統率のとれた良い動きをしている

琴子もこの事実を良く見ていた


「私が最初からハブを落として自軍を作り

鍛えていたらこんな悔しい思いはしないで済んだのに…反省しなくちゃ」


この経験は更にアンドロマリウスの力と成るだろうが

今はこの一戦に勝つことが

最も重要だった


「コウモリの琴子の状況が

掴めていない…今こそ

敵の指令所を強襲し

ヤプールの指令系統を乱す

作戦を実行する最大のチャンス…お願い連絡して…コウモリの琴子」


だがその時とうのコウモリ琴子と言うと…ヤプールの

指令所に潜入を果たしていた


だがそれはヤプール軍の捕虜としてであったのだが

琴子を前々から自分の所有物にしようと狙っていた


ヤプール軍重臣の一体

グッドデモンが情報収集の

名目で自軍の領域に進入した


琴子を運良く捕らえ

コウモリの琴子の首に鎖をかけてそのままヤプールの

指令所に連れ込んだのだ


指令所内に敵のダークネスを連れ込む行為など

通常考える者はなく

誰もそのか弱げな

美少女が自分達の戦う

アンドロマリウス軍の将の

分身とは考えもしなかった


「グッド様、それは新しい

ペットで御座いますか?

今度のはまたエラくちんまいですな」


グッドは自分の新しいペットを自慢したかった

「おお解るかい?ついいましがた捕まえた上物だよ

恐らくダークネス広しと言えど

此ほどのペットを飼っているダークネスは俺を置いて居まい」


グッドがそう自慢すると

声を掛けたダークネスは

グッドの陰で見えない琴子を

よーく観察しようとして

首をニューと伸ばし

覗き込もうとする


だがグッドは慌てたように

その首を伸ばした


ダークネスに、現在の戦況を

聞いたのだ


聞かれたダークネスは首を

元に戻して生物的な

巨大な眼球状のモニターに

指を指し状況をグッドに伝えた


「アンドロマリウス軍は

我々の攻撃に対処する能力が乏しく相当の被害を出している、

予想通りウイークポイントはアンドロマリウス軍だった…」


グッドは頷きながら


「やはりな…連度が足りない

軍とは聞いていたが

ヤプー指令の読み通りか」


「軍の規模が大きければ大きいほど事前の準備が重要となる

…此ばかりは時間がある程度必要だからな」


「アンドロマリウス軍を中心とする3連合は

急場凌ぎの寄せ集めだ…所詮

連携等という高等な戦略も

たてようがない」


グッド達の会話からコウモリの琴子は味方の軍が窮地に

あることを知った


直ぐにもこの指令所の位置を

他の琴子に伝えなければ成らない、だがこの指令所を

無差別に攻撃すると言うことは同時にコウモリの琴子の

命を危険に晒すことにも成る


その点はどう考えているのか

ヤプールの次元移動に

なんらかの利用方法も考えられるが…その答えを知る前に

指令所の位置を知らされた


アンドロマリウス軍がどうやってこの指令所を攻撃するかがよっぽどの大問題だ、

この時はまだアンドロマリウスはオルベスクモードと後に言われる力もなく

セブンデッドリーサインズと言う特別な存在に成らない限り、ダークネスの限界を超えた力を

ゾスターから与えられる事もないのだ


だから現時点でアンドロマリウス軍の戦力ではどう足掻いてもヤプールの指令所を

一瞬で壊滅とはいかないだろう、だが攻撃に時間を掛ければみすみす逃げる時間を

与えてしまう、指令所を

破壊してヤプール軍を混乱

させる作戦は成功しない


「それで…琴子からの連絡は?」


空中城ラピュタでは

コウモリ琴子の安否を心配していた


アナ達がソワソワしている


「コウモリからの連絡は

まだ来ないのよ遅いわ…」


「クラゲの方はどうなの?

あなたの方がコウモリとの感度は良いはずよ」


クラゲの琴子は鳥の琴子に

そう言われオドオドしながら


「そんなこと言われても

あの子のテレパシーは特殊すぎて私の感性じゃ拾っても

意味が良く理解できない事もあるのよ」


「同じ琴子同士なのに気持ちが通じ合えないなんてあるの」


クラゲの琴子はその時

コウモリの琴子のチャンネルを偶然拾った


「待って!この声…コウモリの声だわ…

もの凄く小さい声だし混乱してるけど

…確かにコウモリの思念を感じた…


グリオットはコウモリ琴子の

いる位置をクラゲの琴子に聞いた

「指令所の中に居るのは間違いないみたい…気持ち悪い…

ホッペタがべたべたする…


でもコウモリの考えているのはもっと別のこと…これが

真喜子お姉ちゃんだったらいいのにとか思ってるみたい」


現実逃避が折り混ざるため

現実と幻の区別が付きにくくなる


「あの子は嫌な事があると

すぐ現実逃避するから嫌いよ…でも…居場所は解ったわ」コウモリ琴子の無事と

居所が解ってグリオットは

ホッとした


だが本格的な攻撃をヤプールの次元移動基地に加える

その前にコウモリの琴子の

脱出を手助けする必要が

あった、それは敵に攻撃の

タイミングより一瞬早く

知らせる事である


攻撃方法に関しては

ヤプールはアンドロマリウスがどういった方法で攻撃を加えるか予め掴んでいた


今のヤプールの指令所は

人類軍と戦った時の反省から

地上ではなく地下に作っている、此に打撃を加えるには

重いもので押しつぶすのが

一番簡単な方法だ


と言う訳で空中城塞ラピュタの登場である

超電磁力で浮かんでいるが

この城の乗っている岩塊を

電磁砲の弾として射出し

敵の地下施設に命中させる


名づけてリニアキヤノン戦法

大質量の岩塊を利用する

恐ろしい戦力だと言えよう

攻撃された場所は地獄と化し

何者も生き残れないと推測できる


だがこの戦法も敵の指令所の

場所の特定が出来なければ

意味はなかった


ヤプールもこの攻撃方法には

度肝を抜かれたが



「当たらなければ問題はない」


ヤプー指令官はリニアキヤノンの破壊力は認めながらも

、自分達の優位に影響は無いと判断している

あの攻撃は次元を自在に

移動できる我々には驚異ではない、通常空間内で移動する攻撃目標なら絶大な効果を

期待できただろうが…


ヤプー司令官はそう確信していたが、その優位を揺るがす

重大な情報が敵側からもたらされた



「アンドロマリウス軍から

司令官閣下に連絡が入りました、この場所の特定に成功し

リニアキヤノンを発射したと言っています…攻撃まで

後…5秒…攻撃ポイントは

間違いなくこの場所です」


司令所にいたダークネス

全員が血の気を失った



「ば…バカな…いったいどうやって

…この場所の特定を!?」


だが考える暇も無かった

リニアキヤノンがヤプールの司令所が存在する地下施設に

命中し司令所は地獄の光に包まれた


人類軍が使用したデージーカッターの

数倍規模の破壊力

超電磁で射出された岩塊の

重さは数十万トン

その速度はマッハ24


命中した地面が隕石でも

衝突したかの様に大きく

抉りとられ直径数キロの

クレーターが出来上がっていた、


この破壊力は敵も味方も関係なく纏めて

戦滅する危険もハラむ、

しかもヤプールは

能力の差こそあれ

ヤプール種のダークネスの

殆どが次元移動を可能とする

能力集団であった


自軍も巻き込んだ作戦を

立てたとしても自軍だけ

被害を受ける…それが

ヤプールとの戦いでの最大の

リスクだと琴子達は知っていて、それを逆に利用も出来たのだ


アンドロマリウスの放った

リニアキヤノンの攻撃を

事前にキャッチした


ヤプール軍の司令所のダークネスは間一髪、

司令所を放棄し次元移動での退避に間に合った


「今回は…司令所を失うだけで…済んだ…だが」


問題は司令所の復旧無しに

ヤプール軍が3連合と

此から戦わねば成らないと言う事実である

琴子達は此処に勝機を見いだしていた


司令所がたった今そんな攻撃を受け消滅したことなど

ヤプール軍の多くの兵隊ダークネスは知らなかった


そこで琴子達はヤプールの

司令所になりすまし

謝った司令を与えた


「部隊は休養の為に一度

本体と合流し補給と戦力を

整えろ」この嘘にヤプールの

兵隊ダークネスはまんまと掛かり、本体と合流して

しまったのである


ヤプールの本体の数は

数百万の大部隊であるが

移動が次元転移なので

補給そのものはとりやすい


利点としては地下なので

大規模な攻撃は回避出来る事と、どんな攻撃も予め察知

していれば空間を移動し

回避出来ると言う慢心と油断


司令所が全部隊を普通は

本体と合流させたりしない

当然そのあまりに多すぎる

兵隊ダークネスの量に


「おい!何だよこの数は?

異常じゃないか?」


「こりゃ…この場所に

ヤプール軍の全戦力が集まっているんじゃないか?」


「こんな命令を与えるなんて司令は

一体何を考えておられるのだろう?」


隊長クラスのダークネスの

何体かが司令所に連絡を取った…だが


「司令所から何の

応答も無い…此は何かあったと考えるべきだ」


「連絡員を派遣し司令所に

直接連絡を着けるべきだ」


隊長クラスのダークネスが

ヤプールの司令本部に

連絡を着けようと隊長同士で相談を始めた瞬間だった



その突然すぎる終焉が訪れてしまったのは

白い光の塊が突然ヤプール軍

本体がいる地下洞窟に打ち込まれたのは

その光は直径にして20メートルの大きさは

ある岩の塊に超電磁で磁石に変えられた

アンドロマリウスのリニアキヤノンであった


グリオットが鉄分を多く含んだ岩塊を髪の毛触手で

鋭く尖らせて


それをアンドロマリウスが

超電磁で射出すればリニアキヤノンの完成である

20メートル級の岩塊を

既に50個、グリオットは加工しアンドロマリウスは

その弾を次々に敵軍の本体の居る

地下洞窟に発射していった


地下洞窟は阿鼻叫喚の地獄と化した、次元移動して

逃げれば良いのだが突然の攻撃に

パニックに陥ればその生存率は絶望的に下がるもの

この様な状況を想定していないダークネスでは

避難訓練と言う概念など理解も出来ないにちがいない


不死身に近い生物の大弱点がこれなのである

怪我をしても短期間に回復し病にも掛からないために

死を恐れないのがかえって災いした


★付箋文★



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