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アンドロマリウス戦記  作者: MARO
5/23

5 庭園

「確かに妥当な線だが…

お嬢ちゃんが此から戦う

ダークネスの戦力は…

相当きつくなる筈だ」


グリオットもその点では

よく解っていた


勝ち残ったハブのボス達は…当然グリオットクラスとの

戦いなど序盤戦とも言えない戦いが待っている


戦闘に徳化したダークネスの中には伝説的な強さを持つ

白猿の王ボイストンや

魔獣と恐れられるゼクトールの様な異常な強さを持つ


怪物が存在しないとも限らない、

その場合アンドロマリウスの力でも勝つことは厳しくなるのだ


「時間の経過とともにヨーロッパでは大きな力を持つ

ダークネスが大体絞り込まれた…その中で

一番新しく生まれたのが

お嬢ちゃんと俺達のアンドロマリウス軍だ」


グリオットの言う通り

おおよそヨーロッパの5強は

決まったようだ


「一番デカイのが

この…ヤプール軍

そして二番目にデカイのが

イービル軍…アンドロマリウス軍とほぼ同じ勢力が

後の二つ…ロボート軍と

ルノア軍」



「どの軍の将も明らかに我らのアンドロマリウスと同等か

それ以上の化け物達だ」


アナの言う通り此処に出てきた将はいずれも大きなエリアを力で掌握した

強者揃いである


「軍の力を単純に比べても

仕方ないが…我々にはもう一つ大きな敵が居ることも

忘れては成らない」


「もう一つの敵…それは

人類軍の存在だろう?」

アナの言う敵はそれ以外に

あり得ないだろう


今現在ダークネスは人類との戦争の真っ最中である

その戦争の最中に勢力争いをしているのだからゾスター王の無茶な政策ブリも

いい加減にして貰いたい


まあゴーラと言う絶対の存在を失ってしまった

ダークネスにとってそれに変わる新たな精神的支柱の

存在を求める行為は当然だが宇宙に出る前に

ゾスター王は新たな体制を作りたいのだと

その理由は解っている


しかも旅立ちまで

後4ヶ月しか残されていないのだ


「ダークネスの進化速度を考えると新しい体制の

構築に許される期間は

2週間ぐらいだな」


アナが大体の所を言った


「此はまだ公に成ってないが…7つの大罪を選んだ後

その中から地球を納める

王を新たに選ぶらしい」


グリオットクラスにはもう

ゾスターのビジョンが伝わっている


「ゾスター王が地球を後にした後

…地球に残されたダークネスのお守りをする役か…

重要な任務だな」


アナは地球を誰が治めるかは琴子にとって大きな問題だと解っている

琴子自信よりもその統治者しだいで運命は大きく動く


出来るなら琴子自信がその王になれれば良いのだが

琴子の最終目標はセブンデッドリー・サインズに成ることそしてその権限で

行方不明の姉を捜すことだった


地球を統治し地球に存在する全ダークネスの管理者になる

野望などまったく湧かないだろう となれば、王を目指す

存在と手を結ぶ以外に

地球で生存する道はない


またゾスター王が宇宙に旅立つその時に着いていく道は

琴子にとって姉を残していく事も考えられない


「ハッキリ言って…琴子お嬢ちゃんの姉が生きている可能性は高いとおもう」

「女性であるからにはハブのどこかに…ダークネスの

母胎工場の部品として使われている事もあるかも知れない」


アナは人間の女に対する

ゾスター王の扱いは正当な物だと指示はしているが

自分達の将の姉となると

話は別だ


「生きている可能性が大きいからこそ…

我らの将アンドロマリウスは宇宙に行かない

見つかるまで地球で姉を

探し続ける」


グリオットは琴子の属性が

7つの大罪の一つ執着だと

知っていた


「まさしくアンドロマリウスこそが執着の称号にふさわしい

セブンデッドリー・サインズの一角だと俺は確信する」


アナもグリオットのその言葉に同意した


「執着のアンドロマリウスか…俺達が掲げる御柱の名は…」


アンドロマリウス軍の勢いは

誰の目にも明らかだった


グリオットとアナという

優秀な軍師の存在と琴子自信

5体の力が抜きんでて大きかった


ヨーロッパにあったハブの

所有権争いはアンドロマリウス軍に勝利の女神が微笑んだ

様だった


まずアンドロマリウス軍は

自分達と同等の大きさの

二つの勢力ロボートと

ルノアに呼びかけた


互いに協力しあい

最大の勢力を誇るヤプール軍と

対峙する図式を描いた


二番目に大きな勢力を誇る

イービル軍には密使を送り

ヤプールと戦う間は互いに

干渉しないことを約束した


これはゾスター王の名前を

掛けた約束であり

此を違えれば漆黒の天使が

現れ天罰を執行する恐ろしい

契約だった


アンドロマリウスの城は

取り合えず空中に浮く

島を造りそこに築城した


空中城ラピュタである


「この島は星の電磁力を

利用して浮いている

いざと成ればリニアの力で

世界中に高速で移動できる

優れ物だ」


星の電磁力を利用するのは

アンドロマリウスの能力が

電磁力だったおかげである

空を浮遊するには重力を

操るか電磁力で

浮かせる以外に考えられないからだが

幸いアンドロマリウスは

その点は恵まれたようだ


島の一つに目星をつけて

グリオットが島ごと触手で

地面を抉りアンドロマリウス形態の琴子が超電磁で

島の下面を電解させ浮かせる

その後、ヨーロッパの各所にある城を

適当に運び要塞島を完成させたのである


「完成してみるとなかなか

美しい城になったな」

アナとグリオットは互いに

健闘を称えあった


「流石はグリオット、これだけの仕事を一昼夜で終わらせるとは」

「いやアナの方こそなかなかの構想力だったぞ、空中城塞ラピュタとは

良いアイディアだ、設計もな」


アナには建築の才があった

琴子がグリオットと対決した遺跡もアナが事前に下調べしていたおかげで、

都市構造をアナが分析して最後の

戦いの場になったコロシアムの大きさと構造を予測できたのだ


「建物の構造をスキャンした琴子お嬢ちゃんの情報から推測して描いたが…」


アナが事前に描いたその

設計図のおかげで

コロシアムの戦いでアンドロマリウスに有利に働いた


「この空中城塞の構造から

移動方法まで全部アナが居なければ出来なかった事だ

自信を持てお前は力じゃなくこの才能でお嬢ちゃんの

強力なサポーター役が出来る…」


「敵の要塞の弱点を探すのが今度の戦いでの俺の任務だ…

だが今度の相手の要塞は

見るからに手強そうだ」


雲の中を進む空中城塞ラピュタ、その美しい情景を

鳥の琴子はうっとりとして

見ていた


「私のお城は夢みたいに綺麗

だわ…将来私と真喜子お姉ちゃんが此処で一緒に暮らすのね

…そして何時までも二人は幸せに暮らすの」


琴子にとってこの城で真喜子と一緒に暮らすのが最大の

目標になった


まずそのためにはセブンデッドリー・サインズになる競争に勝たなければ成らない

手足をもがれ五体バラバラにされ…惨めに散った哀れな

少女が遂にその想いだけで

此処まで来たのだ


どんなに強力なダークネスが相手でも負ける訳がなかった

アンドロマリウス軍と

共闘する事になった

ロボート軍のボス・ロボートと、もう一つのルノア軍の

ボスであるルノアートを城に招き琴子は顔合わせをすることにした


この2体のダークネスの

力は未知数だったが、琴子は

出来れば自分の陣営に取り込みたいと思っている


当然向こうもそう思っているらしく、琴子を含め三体の

ダークネスは互いに様子を

伺いあう


「こんなに素晴らしい城は

始めてみるよ…まさか空を

飛んでいるとは」


ルノアート…このダークネスは美しい物を好む性格の様だ

そしてボス・ロボートは


「センリャクトイウ、モクテキニオイテ、コノクウチュウ

ジョウサイハユウコウデアル」


と機械音的な言葉で

語った


「機械と生命の融合の比率で極端に機械の部分が

多いい場合ああ言うダークネスが誕生する様だ」


琴子もロボートの姿が機械にしか見えないのでその説明には凄く納得言った


「私の場合はベースのダークネスが海の生き物と空の

生き物を取り入れたから

こんな姿になったのね」


グリオットは琴子が

自分達をどんな風に見ているのかが凄く気に成った

人間から見れば自分達は

醜い姿をしていると

大部分のダークネスは思っている


「お嬢ちゃんから見て俺なんかどんな風に見えるのかな?」


会談に立ち会わない

クラゲの琴子はスカートを

ユラユラと揺らせながら

グリオットを見、少し小首を傾げつつ


「貴方は絵本に出てくる妖精みたい」


だと言った

他のダークネスも地球上の

生物と人間が作り出した

機械と合体しているので

機能的にはそれ程不可思議な姿形の者は少ない


比較的可愛いとは言えないまでも嫌悪感を抱くデザインの

ダークネスは琴子の

アンドロマリウス軍には

いなかった


ボスの琴子の特徴から

影響を受けるせいだろうか

鳥型のダークネスがダークネスの

生産工場では大量に誕生しているとグリオットは

聞いていた


「支配者の影響を受けるなら

あまり醜い姿のダークネスは生まれないだろうね

何しろ我らのボスはダークネスも屈指の愛らしい姿をしたアンドロマリウス何だから」


だが会談ではどうしても

当面の敵である

現在ヨーロッパ大陸において最強最大戦力ヤプールが話題になる


「我々が手を組んでもまだ

その勢力差は3倍…にも

及ぶ…もし仮にイービルが

味方だったとして、それでも

その差はやっと拮抗するのにどうして…イービルを外したのか…?」


琴子は小さい体ながら他の

ダークネスに負けない迫力を出すためにアナの肩に乗った

この場所は鳥の琴子のお気に入りの定位置だった


なぜか此処だと琴子は落ち着くのだ鳥が蛇の体の上に乗り

くつろぐのもおかしな話だが

アナもこの小さな支配者に

肩を貸すのはとても小気味良いのだった


「イービルは同盟に加えるには規模が我々の数倍もあり

現時点で力関係に支障が生じる危険があり不可侵という

一応の約束をしてまいりました」


琴子は予め自分達の方が

総戦力では同等だと会談の

相手達に言ってある



「…ヤプールは確かに我々の3倍の数の兵数があります

と言っても…忘れて欲しくない事実が有ります」


一同がアナの肩の上に乗る

少女ダークネスに注目する


「我々は三体…敵は一体…

何の事を言っているのか

解るでしょうか?」


この琴子の言葉で答えが直ぐに解ったのはロボートだった


「テキノボスハ…タシカニ…イッタイダケ…」

ルノアートも「そうか…確かにこちらは私とロボートと

アンドロマリウスの三体の

超クラスのダークネスが

揃っている」


一体辺りの力は相当の

戦力になるはずだ


「イービルもそうだけど

ヤプールも大きすぎて

互いに牽制し合って手を結ぶ所ではない…

つまり我々同盟が…最大最強のヤプールを

倒せば自動的にイービルも

倒したと同じ状況を作り出せるという事」


「そう…琴子の言うとおり

ヤプールを倒した時点で

イービルは3同盟に屈すると思われる」


そうルノアートは琴子の言葉から察し自分も同意見だとこたえた


ルノアートはアンドロマリウスの琴子に特別な感情を

感じ始めていた


この少女ダークネスは頭も度胸も良いそして何より

自分達にはない何かを持っている、それは通常のダークネスが一切持たない、家族愛だ


ダークネスには無いこの関係こそ琴子の力の原動力であり

その魅力ともなっている

ダークネスには親子関係は

存在しない


一番最初の血の血統が

ゾスターかゴーラであるかの

違いだけである


同じ腹から生まれたとしても

その実体は親である所の

ダークネスが地球上の現存する生き物の子宮を利用しているだけで

母と呼べる存在は

いないのだ父と言える存在は


何万もの子供を産み自分の

戦力として扱う、従って

王であるし主人であるが

父親として考えるダークネスは極少数になる


母親と言う存在を必要としないない生命体であることを

繁殖に利用しダークネスは機械とでも融合しその能力に加える特異性を発揮できる


父と母のいない彼らにとって親兄弟は無く唯一同時期に

同じ子宮から生まれた


者同士で兄弟と呼ぶ者もいるが家族というよりもう

同胞という大きな綴りに纏められてしまっている



大きな意味で親はゾスターか又はゴーラ…そして

ゾスターとゴーラを造りだした渡瀬聖子こそが創造主であり母なのである


つまり自分達の父親を生んだ存在が同時に母であるという

イビツな親子関係に成っているのだ



こんな事はまず自然界には

常識的にあり得ない

非常識この上ないだろう


人間社会ではまま有ることだが種族自体が

近親相姦で誕生した


それが不死身の生命体ダークネスなのである


だが此処で琴子という人間とダークネスの融合した存在が現れ家族という概念が

ダークネスの中に持ち込まれた

琴子にとってアナから始まる一部のダークネスに関して家族という考えが

芽生え初めている事は事実である


その結びつきはとても強い

その結ばれた絆はダークネスの力さえ超える大きなものなのだ、

その力が今のアンドロマリウス軍の最大の強みと成っている

だがその絆を持ってしても

こ度のヤプールとの戦いは

勝率の分の悪い戦いだった


ヤプールの将である

異次元ダークネスのヤプールは空間を捻曲げる能力を持ち

どんなに離れた場所であっても地球上なら自分と一緒に

瞬く間に移動させる事が可能だった


その能力で自軍の兵を送り込み敵勢力を包囲して逃げ場を無くし

敵本陣に内に大戦力を転移させ一気に戦滅させる


人呼んでヤプール戦法

この戦略があまりに有名に

成りすぎたため他の勢力は敢えて戦おうとせずセブンデッドリー・サインズに

成りたい勢力がこうやって現れるまでは戦わずして多くのハブを

手に入れる事が出来たのだ


それほどヤプール戦法は恐ろしい戦術だと言える

「ヤプールの戦法は比較的

単純だと言える…でも

人類軍相手にこの戦法を使って退廃した事があります」

グリオットはその内訳を

会談に備え用意していた


「人類軍のリーダーである

ストーム大統領はアメリカの

指導者であると同時に

全人類軍の代表まで務める

人間の中でも特筆すべき対象として我等も認可してますが」


「人類軍はヤプール戦法を

科学的に分析して自分達の

本陣をわざと先に示したヤプール戦法で攻めさせ

その隙にヤプール本陣に

核にも匹敵すると言われる


アメリカ必殺のデージーカッターでヤプールは本陣を

爆撃されその際、ボスである

ヤプール自信は己だけ

転移して死を免れた痛い経験をしている


「過去に人類軍に同じ手を使ったのに、換えもせず何時も同じ事をしていると

ダークネスより戦争に馴れている人類には通用しない…

ゴーラ大将軍の教え通りだ」


グリオットはヤプールも

手痛い敗退を経験していると

会談中のダークネス達に

語って聞かせる


「ヤプールはその戦いで

本陣を攻撃され主要メンバーで優秀なダークネスを

多数失っている…参謀クラスのダークネスは補充はきかないから

、戦うなら今が絶好のチャンスなの、それも…

戦う敵をヤプールにした理由なの」


琴子の言うことは説得力があった少なくともイービルより

琴子のアンドロマリウス軍と手を組んだ方が自分達にとって、有利だと2体の将等は

考えを決めた様だ


「それでは…ヤプールに勝つ

作戦会議に入るとしますか…会談は此処いらで切り上げて」

琴子に向かってそう言ったのはルノアールである


「ワレワレハドウメイヲウケイレルケツロンニタッシタ…

3ングンノチカラヲケッシュウシコノタタカイヲショウリシヨウ」

ロボートはルノとは違い

琴子にはっきりと同盟を約束した


グリオットはルノアートが

同盟を望んでいないとは思わないが、ロボートと違った

考えで琴子に同意したと感じていた

そこで会談から作戦会議に

移る為の準備時間に

ルノアートに真意を聞きに行くことにした


「どうもあなたの琴子に対する目が気になってね…」


琴子に琴子と呼ぶのは

ごく親しい間だの証明となっている


この呼び方は将同士ではしないだろう…だがルノは


「そうだろう…私は美しい者を愛している…美しい者の奴隷だ…だから敢えて言おう

琴子は美しいと」


その答えにグリオットは

髪の毛の触手が殺気を帯びることを我慢するのが大変だった


「ど…どの琴子に対してそう感じたのですか…?」

まさかサメの琴子ではないだろう…琴子の中で最も

きかん気が強く扱い難い性格それに口の中の歯なんて

ギザギザで優雅さに欠けるじゃないか大丈夫だ


ダークネスも生き物である

以上どうしても手にしたい存在はあるそれは愛を知らないダークネスが常に求める

家族であるそして

その次に求める関係が


「私は…クラゲの琴子に

将来ツガイに成ってくれるようこの戦いの後申し込むつもりだ」


クラゲか~グリオットは心底安心した

自分でもかなり前から気が付いていたがこんなに

愛する対象がルノと違って

安心するとは思わなかった


もう既に少女が5体の琴子に分かれて久しい…

その間に色々あって

5体の琴子がそれぞれ別人格を形成し始めていた


また時が経つとともに

ダークネスの中にも恋愛感情の芽生える者まで出てきたのだった


「それでは…ルノアート様は…琴子のアンドロマリウス軍に最初から加わる気で」

ルノアートはアッサリ認めた


「戦いもせず負けるなんて

立場的に許されはしないだろうけど…私は琴子と戦う

意志は既に皆無だ」


ルノの告白はグリオットも

強い影響を受けた


また二体の変化を同じ問題で悩むダークネス…アナも

持っている


鳥の琴子にアナは拾われ

能力の限界を超えた世界に

導かれたという感謝と共に

姉に対する琴子の一途な思いに触れ、可哀想だと最初に

思っていた感情が自分が琴子を守りたいという強い思いに

変化するのに時間は掛からなかった


こうして3体のダークネスは

各々別の琴子に特別な感情を抱いた


幼い精神の琴子に恋愛感情を抱くのもおかしな事だが

姿形は数千年は変化せず

このまま永久の時間を過ごすのがダークネスなのだから

年齢と時間は関係ない


好きになったときから始まるそれだけだ

だが3体とは別に恋愛とは

無縁の存在がいた


ロボートのことだ、機械との

融合率が大きい為に

琴子に対してそのような

感情は芽生えなかった様だ

だが…琴子はロボートを

違う意味で気に入っていた


「ロボちゃん!良かったら

私と遊びましょ」

マンタの琴子はオモチャが

大好きだ少女の

幼い精神を色濃く持つのが

この琴子だった


マンタの琴子はロボートの

長い腕を掴み自分の見つけた

綺麗な庭園に連れていく


「この場所は空から見つけたの、アナが大きなお城を適当に決めてそれを運んだから

あまり期待はしてなかったけど、この場所は私は気に入ってるのロボートはどうかしら?」


ロボートは小さな琴子に手を引かれ前かがみになりながら

歩いた

そして庭園の中央にある

綺麗な噴水の前で腰を降ろした、それは感情の希薄な筈のロボートに

僅かながら影響を与える光の芸術だった


太陽が噴水の中で屈折しプリズムとなった光がロボートの

視覚機能に刺激を与える


「スバラシイスペクトルコウセンデスネ…マンタノ、コトコサン」その刹那

マンタの琴子が小さな手で

作り上げた花の輪をロボートの頭の上に置いたのだ


「可愛いわよ…ロボート」

ロボートはこの何気ない

やり取りを一生忘れなくなる


「コトコ…ロボートウレシイ…」


マンタの琴子は指を出し

ロボートの前に出してみせる


「皆には内緒で私達

友達になりましょ!」


ロボートは琴子に言われるままこの異様に美しいシュチュエーションの中琴子と

指切りの約束をした


「ロボートと私は友達…

言ってみてロボート」


ロボートの普段は黄色の目が

青色に変化した


「ロボート…コトコトトモダチ…」


ロボートのメモリーの中に






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