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恨みを果たすまで  作者: 春夏
2/2

依頼書



想原の村と言われる場所の門前にフードを被った三人組がいた


『ますた〜やっと着いたのですよ〜...私疲れたのです〜』


腰を丸め疲れきった表情で、真ん中にいるフードを被った男に語りかける白髪の少女


『俺も疲れたよ...なにせ2人分の武器まで持たされてるんだよ...それにギルドまでは、あと少し頑張ろネラ...あぁ、それといつも言うけど俺はマスターじゃないから、ギルド内では言わないでよネラ』


ネラ

『何を言うのですか...!!私にとってのますた〜は、ますた〜だけなのです...!』


『ちょっと〜、兄さんは誰のものでもないのよ。兄さんは、私のものなのよ!』


と横入りしトンチンカンな事を言ったのは、少女がマスターと呼ぶ男の妹


ネラ

『乳女は、黙ってるのです...!私は自分の想いを言ったまでですよ!エリナさん!』


エリナ

『なっ...!ち..ちち..おん...ネーラー!!』


ネラ

『ひっ!?...ますた〜怖いです...』


顔を赤くしてマスター?の後ろに隠れエリナから逃げた


マスター?

『まぁまぁ...二人ともまずはギルドに帰ろ...ね?』


2人を何とかなだめ、3人はギルドに向かった


この村は、周りが森に囲まれ森いったいに住む獣、亜種とは共存して、その村に住む人々以外立ち入ることが困難な村、お役人も関与できない数少ない村の一つである。


『じゃあ...入るぞ二人共 』


ネラ

『はいです』


エリナ

『は〜い兄さ___』


『おっ帰り〜!』


扉が勢いよく開き飛び出してき1人の女性 いきなりのことで体勢を崩しエリナが地面に倒れた。


エリナ

『う〜っ...痛いよ...ミナお姉ちゃん...』


ミナ

『あっ、ごめんね...いつもは、ハヤノ君だったからでも、エリナちゃんもハヤノ君と違っていい匂い♪』


エリナ

『ちょっ///...あぁっ....♪』


胸に顔をうずめ腰に手を回しなでまわすようにして、匂いをかいでいた。

ハヤノは、ネラの顔を両手で抑え緩む口を何とか抑えつつ語りかける


ハヤノ

『あ、あのミナさんと、とにかく一旦ギルドに入りましょう』

ネラ

『ますた〜何も見えないですよ...?』

ハヤノ

『ネラは見なくていいの!』

ネラ

『そうなのですか...?』

ミナ

『ごめんなさい一週間ぶりだったからついね

じゃあ入りましょう食事も用意してありますので』

エリナ

『は...はい...』


全身から力が抜けたかのように口篭りつつ返事をした

場所をギルド内の食場に移した。


ミナ

『それで仕事は、どうだったの?』


ハヤノ

『今回の仕事は、なんとか話し合いですみました』

ネラ

『そうなのです...!どうしてあの人間達は、退治依頼をだしたのですか...!私は不満でたまりませんのですよ...!』


机を叩きストレスをぶちまけるかのように言い


ネラ

『斬り倒す所でしたよ...!私は、あのような人は大ッ嫌いなのです...!!』


エリナ

『そのぐらい我慢しなさいよネラ、あんなやつらは結局は自分のことしか考えてないんだからさ』


ネラ

『貴方がよく言えますね 』


エリナ

『はぁ?何の事よ』


ネラ

『私は見てたのですよ。村の男を張り倒すとこをです!』


エリナ

『あれは!...あいつらが悪いのよ。女だからってバカにして自分の欲を出して...とにかくいいのよ !』


物騒な会話だった。会話に入ろうにも2人の気迫殺意にも似た緊張感。ハヤノは、戸惑いながらも話を戻した


ハヤノ

『そ、それでミナさん。これ書類と報酬のお金です』


大きな紙袋に入った書類と報酬を机の上におき、依頼を無事終わらせたことを告げた


ミナ

『...お疲れ様でした ....本当にいいの?報酬金を貰っても?このお金はハヤノ君達の』


ハヤノ

『大丈夫です。自分達の分は、3人で分けてありますので』


エリナ

『そうだよミナお姉ちゃん、お世話になってるんだから少しぐらいは、受け取ってよ』


ネラ

『ますた〜が言うのですよ!受け取るのですよ』


ミナ

『ありがとうみんな...♪』


ハヤノ

『はい。それで...他に何か仕事は、何かありませんか?』


ミナ

『さっき新しいのがひとつきたわよ。えっと...少し待っててね』


そう言い立ち上がり自分の部屋にある。依頼書を取りに行った。


『...ミナいない?...どこ?』


エリナ

『!?...びっくりした...』


唐突に聞こた声に驚くエリナ気配もなくいきなり現れたのだから無理はない。

そこに立っていたのは女性は、髪が腰まで伸びていて色は青くは黄色と緑色のオットアイを持ち猫耳と尻尾があり白地の布を持っていた


エリナ

『ミナさんなら、今自分の部屋に依頼書を取りに行ってるよエルナさん』


エルナ

『そう...』


目をとじ、ため息混じりに答えた

そこに足音が聞こえた。ミナさんだった


ミナ

『ごめんね〜、ちょっと探してたら?あ、お帰りエルナちゃん』


エルナ

『ミナ...頼まれてた布持ってきた...頭撫でて...ほしい...』


ミナ

『本当にありがとう♪いいこいいこ』


普段は無表情で何を考えているか分からないエルナが、唯一表情を出す時が今の様な信頼を寄せる誰かに頭を撫でられてる時だ


エルナ

『気持ちいい...』


そう言い自分の長い約1.5メートルある尻尾をミナの腰あたりに巻きはじめた


ハヤノ

『あ、あのミナさん...?』


ミナ『ごめんねじゃあ座ろっかエルナちゃん』


エルナ

『うん...』


エルナ

『今度の依頼書は、これね』


机の上に置かれた依頼書に書かれていた文は、こうである。

『 森に鬼あり闇酷く見る事出来ず、人を消す存在。森に住む動物達が外へ逃げ村に被害あり鬼を退治してください』

と書いてあった。

ネラ

『鬼?なのですか次は?』

ハヤノ

『鬼...確か最近何故かどの亜種にもつかなかった懸賞金がかかった... 』

エリナ

『鬼ね...初めての相手..』

ミナ

『はい。所在が知れている数少ない鬼の1人です。...呼び名は無傷の首斬りオーガです』

ハヤノ

『無傷?なのに首斬り』

ネラ

『矛盾してるのです』

ミナ

『なんでも、斬られた人の体にはいっさい抵抗した後や斬られた後がないそうで、それが無傷をさしてる意味かと思います』

ハヤノ

『分かった、俺達がやるよ。それに___』

ネラ

『今度も頑張るのですよ〜!!ますた〜えへへっ』

微笑みを浮かべ抱きついてきたその笑顔を見ているとこちらも無意識に笑顔になるような綺麗な笑顔だった。退治に行く笑顔とは、思えないほどに

エリナ

『!!........また...』

囁くかのように小さく呟く

ミナ

『何か言いました ...?』

エリナ

『い、いえ何も!じゃあ今日は、部屋に戻って2日後に出発で...!』

ハヤノ

『まぁ...そうだねじゃあミナさん今日は、部屋に戻りますね』

ネラ

『私もますた〜と戻るのです』

ミナ

『ですね、では今日はゆっくりと休んで下さいね』

ハヤノ

『はい』

3人は食器を片付け自分達の部屋へと帰っていった。

そしてミナとエリナの2人きりになった

エルナ

『ねぇ...ミナ』

ミナ

『ん?』

エルナ

『大好き...』

普段は無表情ミナの前以外では、決して表情を出さず。それは、ハヤノ達でさえ知らない。

2人きりになった時だけエルナは、感情豊かになる。現に今エルナは、ミナによりかかり笑みを浮かべている

ミナ

『私も大好きだよ。エルナ』

エルナ

『うん...』

ミナ

『この尻尾も気持ちいいよ。えい♪』

エルナ

『んっ...あっ...』

尻尾を撫でられエルナは、声を必死にこらえ。顔が赤くなっていた

ミナ

『フフやっぱり可愛い』

エルナ

『ずるいよ...ミナ..』

そう言い体から力が抜けて膝枕状態になっていた

ミナ

『お姫様だっこしてあげましょうか?』

エルナ

『夜に...ベット?』

ミナ

『ち、違うわよ。それは、また今度ね。でも今日も一緒のベットで寝ましょうね』

エルナ

『...分かった...寝る...』

そう言いミナにお姫様抱っこされたまま部屋に戻っていった。

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