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猫の手紙  作者: サシミ
5/28

猫5

三人に会った。顔には生気はない。ただ、ヘラヘラ笑っているだけ。中には、俺を見て舌を舐める女もいた。


早く終わらせよう。カバンを三人に渡す。

「中身を確かめろ」

不気味な男

「うんうん、いいね。いい感じだ。ただ、量が少ない気が…。だろ?」

不気味な女

「そうだね。うみゃ〜、はぁはぁはぁ。ま…ぁ…仕方ないよぉ。君に言っても仕方ないしぃ、可哀想。ね?」


何が、ね?だ。ふざけやがって。


「また、宜しくな」

三人

「………」

三人とも俺には興味がなくなったらしく、カバンの中身をいじくり回している。その目は異常な光を宿し、凶暴な猿のようだ。

アパートに帰ると、玄関の前に、封筒が置かれていた。

中身を見ると、キッチリ5万円が入っていた。


「勝手に部屋に入りやがって…」

薄暗い部屋に虚しく声が響く。

電気もつけないまま、俺はベッドに横になった。腹はすいていたが、今は胸が何かでつかえ、食べる気はしない。


今頃、あのバカ三人は夢の中か…。奴らは気づいていないだろう。地獄に足を踏み入れてることに。まぁ俺には関係ない。


窓から風が入る。その風が一瞬何かに遮られ、部屋に何かが飛び込んできた。


俺は、起き上がる。暗い部屋に青白い目が光っている。


「……」


俺がしたことを一部始終見てたのだろうか、この猫は。


「腹が減ってんなら、キャットフードがあるぞ?」


「………」


部屋の電気をつける。


「食いたかったら言えよ」


「………」


俺は、また横になる。目をゆっくり閉じた。


「アンタは、今のままでいいの?」


「…………」

ふふ、面白い猫だな。俺に説教する気か?


「夢に逃げてるのはアンタだよ。タケル」

………………………俺「」……………………………………………分かってるよ。そんなことは

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