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猫の手紙  作者: サシミ
1/28

猫1

あるとき黒猫を見た。とても小汚く、どこまでが汚れで、どこまでが地肌なのか分からない。

それでもその瞳は、どこか不思議な力を宿していた。

とても力強く、人間の俺が恐縮してしまうような眼力。

「…………。」

猫野郎

「……………。」睨み合う俺と猫。どこか、牽制しあっている。

もうすぐ秋から冬になる。ブルっと震える二人(?)

「………寒い?」猫野郎

「……普通」うん?シャベッタような気が…。いやいやいやいや、まさかね。あるわけないよ。あるわけない!

「…寒い?」

猫野郎

「しつこいんだよ。人間野郎」

!!!!?????

あれ?普通に喋ったぞ。コイツ

「話せる?ってか、言葉分かるの?ってか、なんで?」

猫野郎

「ウルサイ」

そう、言い残すと俺の前から去って行こうとする黒猫。尻尾がクルっと回る。

「………メスか」


猫野郎

「!!!!!」少し振り返って、俺を威嚇した。結構離れてはいるものの、その視線の厳しさは俺の心まで突き刺さる。

その日、ベッドの上でダランとしながら色々と考えてみた。

あの猫のことを。

もしかしたらこれってかなりレアじゃね?…とか思ったりした。テレビ局が食いつく―>売れる―>俺に金入る―>嬉しい

幸せの輪廻。

「ハハハ」

不気味に笑う俺の声が夜風に溶けていく

……………………………………………………探すか。あの猫。

ベッドから飛び降り、狭い安アパートをぶっ壊すように豪快に出た。俺と猫が会った場所へと向かった。

「…………」

………………………ガサガサ、…………………ガサッ!?

「!!!!!」

あの猫か!

白猫

「にゃーにゃー」

「失せろ!」目を血走らした俺が猫を睨む。逃げる白猫。去る際にモザイクがかかるものを俺の足下に残して………

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